2006/4/22

限られているからこそ..  ラブフルート

 つい先日、札幌市民大学講座で「愛の笛・ひそかな知」というテーマで講座を開く機会がありました。沢山の方々が集まられ、仕事帰りにたくさんの方々が学ぼうとしていることに感心しました。年齢も性別もさまざまで、本当に意欲のある方達の空間であることを強く感じました。

 素朴な笛を作ったり、演奏したりしながらの旅を続けている中で、待ち受けていた場所。さてそこでどんなことをお伝えしたらよいのだろうか、ゆっくりと思い巡らしながらの生活でした。十分な下準備と完全原稿というスタイルも面白そうでしたが、どうもラブフルートの音色と繋がらないと感じて、その路線は止めることにしました。1時間ほどの時間の中で、演奏もお話もとなると、何をどのようにすればよいかわからない状態でした。

 やがて限られた時間の意味を考え始めました。いつだって、どこだって、限られた中で生かされていることに変わりはないなと思うようになりました。逆に、1時間も与えられているんだという感覚がやってきて、目の前が開けてきました。

 そして何が必要かを考えました。情報や知識で受け取れることを、敢えて話せば単なる時間つぶしになってしまいかねない。その時、その時間、生きている人間だからこそ分かち合えるものは何だろうか。自分がラブフルートと関わっているのは何故なのか。それをどう感じながら生きているのか。そういう人間に出会うことの意味は、やがてどこかで感じてもらえるかなと..

 メンバーと何度か演奏の練習をしながら足を運んだのですが、予定の半分も演奏することはできませんでした。しかしだからこそ、音が流れる事と、言葉や思いをお伝えすることは、縦糸と横糸のように織り込まれて模様を描き、大切な布になっていくことをじっくり味わうことができたように思います。

 そこでお伝えしたことは、これから小分けしてブログに書くことになるかもしれませんが、お話で伝わることと文章でお伝えすることにはかなり違いがありますので、少し整理しながらになると思っています。

 後日、講座の感想を送っていただきまして、じっくりと受け止めてくださる方が随分おられたことを知り嬉しく思いました。日常の必需品とは程遠い一本の笛が、人生に必要な深い知恵に満ちていることに気付く可能性の場を与えられたことを感謝しています。
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