おととい読み終えた小説がこれ。
著:佐々木譲、2004年3月発行。
舞台は戦国時代・・・というより織田信長の時代だね。
登場人物は、織田信長の天下取りに関わる人たちと、城郭建築に携わる人たち。
戦国時代が収束に向かい、天下統一が視野に入ってくるころ、お城の役割が変わってきたんだね。
山に作る戦いのための砦から、平地に作る堀と石垣と天守閣を持つお城への変化。
戦国時代後期にはいくさの規模大きくなったり、鉄砲が出現して、城をめぐる攻防戦の様相が変わってきたみたい。
あと、お城は自分の権力を見せつける役割も、持つようになってきたんだ。
信長の場合は天下布武の象徴としてのお城だね。
で、新しい城を築くのに大きな役割を持ったのが、穴太衆(あのうしゅう)と呼ばれた石積み職人たち。
この小説は、この人たちの物語でもあるんだよ。
写真は近所の神社。
この神社は階段も土留めも石積み。
こうゆう場所はコンクリートよりも、石積みのほうが感じが出てる。
その気になって身の回りを見てみると、石積みってのはけっこうあるもんだ。
古くからの町ではそこそこ見受けられるね。
石積みに関しては、お城の石垣みたいな大規模な工事はなくなっても、墓所関係の工事があるから、これからも廃れることはないはず。
何でもかんでもコンクリートってのを止めて、たまには石を積んでみるのもいいかもね。

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