写真は近所の果樹園で写したのクリの実です。
クリというのは昔から、なにかと日本人がお世話になってきた木。
実を食べるのは当然のこととして、幹も材木として利用できる木なんだ。
幹のほうについては、硬くて腐りにくいから今でも建物の土台に使われることがあるし、かつては建物を支える杭としても使われることがあったんだね。
あと、線路の枕木にも使われてたのはご存知のとおり。
ここで、ちょっと疑問に思うのは、よく見かけるクリの木・・・栗の実がとれるようなクリの木から、建物の土台、杭、枕木なんかが取れるのかってこと。
建物の土台に使うとなると、4メーターの真っ直ぐな材料が欲しいけど、それはちょっと無理。
そもそも、栗の実がよく成るクリの木ってのは、若くないとダメみたい。
大きく育ったクリの木には、あんまり実が成らないようだよ。
ま、大きい木の高いところから、栗の実が落ちてきたら危なくてしょうがいけどね。
それに加えて、クリの木ってのは『モモ、クリ3年カキ8年・・・』の言葉のとおり実が成るまでが早いから、古くなった木をどんどん新しい木に更新して、常に実がたくさんとれるようにしたほうがいいみたい。
要するに、あんまり実が成らなくなったクリの木は、材木になる前に切り倒されちゃうってこと。
正直、疑問に思ってました。
そこいら辺に生えてる栗の実をとるようなクリの木から、材木がとれるわけがないってね。
結局、栗の実をとるようなクリの木は材木にはならずに、材木にするようなクリの木は別なところで育てられてるってことだったんだね。

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