グロテスクな写真でごめんなさい。
術後に付けた空気圧式マッサージ器です。
お世話になりました。
手術は腰椎麻酔。
腰から下だけ感覚が無くなるってやつ。
というか、感覚が無くなるだけじゃなくて動かせなくなっちゃうんだね。
もちろんこの状態は術中だけじゃなくて、術後に麻酔から覚めるまで続いちゃう。
こうなってくると怖いのは、いわゆるエコノミークラス症候群。
エコノミークラス症候群ってのは、長時間足を動かさないままでいると起こる可能性がある疾患のこと。
つまりは今回みたく術後に、下半身が動かせないままでいると罹る可能性あるってことだね。
長時間同じ姿勢を保ったままでいると、足の静脈に血栓ができて、その血栓が剥がれて肺まで行って悪さをすることがあるんだ。
いわゆる肺閉塞、死に至る可能性もあるからね。
で、このグロテスクなシロモノは、足の静脈に血栓ができにくくするための医療機器。
空気圧を使って足をマッサージしてくれるんだね。
この空気圧式マッサージ器、ありがたいシロモノなんだけど暑いんだよ。
どうしようもなく暑かった。
なにせ上半身は覚醒したままだから、暑さをもろに感じちゃうんだ。
なぜ暑いかというと、この機器の材質がダメ。
空気を通しにくい樹脂・・・早い話がビニール製だから、暑さがこもっちゃうんだ。
ダイエット機器ならこれでもいいんだろうけど、術後で弱ってる患者さんには厳しいね。
内側に少しずつ空気が漏れ出すような仕様なら少しは違うと思うよ。
写真はあまりの暑さで布団を剥がしたところです。
布団を剥がすときには、上半身だけじゃなくて下半身もどうにか動かせました。
人間、いざって時には頑張れるものだね。

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