国道134号線を逗子から三浦方面に向かって、長柄の交差点を過ぎて葉山消防署のちょっと先。
逗葉新道からだと長柄の交差点を左折だね。
そのあたりに見えるのが写真の光景、葉山げんべい一色店です。
このあたりを通ったことがある人は、真冬でも盛大にゴム草履を並べている、このお店を見たことがあると思う。
げんべいは森戸のほうがメインだと思うけど、この一色店は車を停めやすいから、ちょこっと寄るのに便利。
げんべいはゴム草履で有名だけど、取り扱ってる品目は雑多。
若い人向けのTシャツから、地元の人向けの衣料品。
はては軍手やスコップみたいなものまで扱ってる雑貨屋さん。
ま、こうゆうのが好きな人には宝箱みたいなお店だから、時間があったらぜひ寄ってみるといいと思うよ。
で、ゴム草履。
もともと日本には藁草履(わらぞうり)という履物があったんだけど、さすがに藁だと持ちが悪い。
そこで、藁をゴムに置き換えて作り出した履物が、ゴム草履だと思うんだ。
一方、日本には雪駄(せった)という履物もあって、雪駄の場合は底が革張りなんだ。
雪駄のほうは底が革張りだから、藁よりは持ちがいいんだけど、それでもそんなに長く持つものじゃない。
そこで考えたのが、雪駄の底にゴムを張ったらどうかってこと。
具体的には、自転車のタイヤを開いて、雪駄の底に貼り付けたんだね。
そして出来上がったのが、タイヤ底の職人雪駄。
この職人雪駄、今でも年配の大工さんなんかが履いてたりするし、もちろん製造も販売もされてます。
つまり、和服でびしっときめてる人が履いているのは、皮底の雪駄。
職人さんが履いてるのは、タイヤ底の職人雪駄ということでした。

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