畑の端に一列に植えられていました。
遠くから見たところトウモロコシ(玉蜀黍)かと思ったんだけど、近くに寄って見たらどうも様子がおかしい。
それにトウモロコシならそれらしい実が成っているはずなのに、その気配すら感じられない。
ということでパソコンでの検索作業でした。
結果、こいつはソルガムだと思う。
ソルガムというのは、和名だとモロコシ(蜀黍、唐黍)。
ま、字面からして、トウモロコシに似ていることは似ているというわけで、トウモロコシに見間違えるのも致し方ないってところ。
で、こいつが中国に行くと高粱(コウリャン)。
そして高粱から作られるお酒が高粱酒・・・白酒という蒸留酒で、かなり強いお酒。
中国に行って乾杯で酔いつぶされるのが、まさにこのお酒です。
早い話が、ウィスキーのストレートで乾杯するようなものだからね。
それじゃ、なぜにこんなところにソルガムが一列だけ植えられているのか?
もちろん高粱酒を作るわけじゃありません。
このソルガムというのは、風に強くて葉が生い茂る植物。
この前の台風でもトウモロコシはかなり倒れてたけど、ソルガムは全然倒れなかったからね。
つまり、このソルガムは風除けとして植えられたものです。
あと、このソルガムに虫を集中させるなんて役割もあるし、用済みになったソルガムの枝葉は肥料化されて使われるみたい。
なかなか有用な植物でしょ?
最後に忘れちゃいけないこと。
このソルガムのメインの用途は人間の食用。
世界では、このあと成ってくる穂を、主食としている地域も多いみたいです。

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