焼き杉の板壁に、白い漆喰塗り。
屋根には、軽やかに一文字瓦が乗っていました。
そこへ持ってきて満開の桜の枝。
なかなか絵になる光景です。
ここでのポイントは焼き杉の板壁。
焼き杉模様のサイディングやプリント鋼板もあるんだけど、ここの焼き杉は本物。
こんなところにまがい物を張る人もいないけどね。
でもこの焼き杉、あまりもきれいに整い過ぎて、まがい物っぽく見えないこともない。
きっと、この焼き杉板は、塗装処理を施した既製品だと思う。
もちろん既製品といっても、大きな建材メーカーがラインに乗せて手がけたやつじゃなくて、小さいメーカーが手作りに近い形で作ったやつだと思うよ。
だけど、既製品としてそれなりの体裁に仕上がっているものだから、板を張った当初は整いすぎて見えてしまう。
これは、塗装処理に負うところが大きいと思う。
無塗装で済ますか、もう少しくすんだ色のほうがいいかな。
ちょっと残念でした。
それから、もう一つ残念だったのは、板を止めている釘。
じつは、この板壁を近くで見ると、釘から出た錆が板壁を黒く汚しているんだ。
これはもったいないと思うよ。
今ならば、錆びにくい釘が簡単に手に入るんだから、それを使うべきだろうね。
かなり残念でした。

0