自動車用の消火器です。
タンクローリーとか、石油の移動販売車などのように、「危」マークを背負った車に、積まれているのを見かけたこともあるはず。
いざというときの備えというやつだね。
そもそも電気自動車以外の車というものは、ガソリンやら軽油やらの可燃物を、燃料として積んで走るものだから、小型のタンクローリーといえないこともない。
ということは、自家用車にだって、自動車用消火器を積んでおく価値はあると思うんだ。
それじゃ、そこいらへんに置いてある消火器を、車に積んでもいいのかという話。
じつは、自動車用消火器には、それなりの規格があります。
規格といっても、びっくりするような大げさなものじゃないんだけどね。
自動車用消火器には、どんなことが要求されているのかというと、それは車で揺さぶられてもしっかり機能してくれること。
そのために振動試験を行って、合格したものが国家検定品として販売されています。
ということは、そのへんに置いてある一般用の消火器を、自動車用に流用するのは、いざというときに消火器として機能しない可能性があるということ。
ま、一般の消火器は静かに置いてあるだけ、という状態しか想定してないからね。
車に乗せられて揺さぶられると、消火器内の圧力が抜けてしまったり、中身の消化剤が変質してしまう可能性もあるということです。
ということで、車に消火器を積むときには、自動車用消火器を選んでくださいというお話でした。

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