喜多方はラーメンの町でもあり、蔵の町でもあります。
こちらの写真は、ラーメンではなく蔵のほう。
蔵を改造した、展示スペースみたいなところの屋根裏です。
蔵といっても、目に見えている部材を見ると、けっこう新しい感じ。
それも、昭和というよりも、平成という雰囲気。
屋根周りだけでも、新しくやり替えたのかもしれません。
ここで見ていただきたいのは、電気の配線。
古さを出すためでしょうか、昔ながらの碍子(がいし)を用いていました。
これは、昔のままの碍子引き配線を残しているんじゃなくて、新たに碍子を用いて配線工事を行ったもの。
そこまではよかったんだけど、問題なのはスポットライトを取り付けている配線ダクト。
この配線ダクトは、碍子引き配線工事の後から行われた工事だと思うよ。
碍子引きのことなんか考えずに、しっかりと現代の配線工事が行われていました。
じつは、碍子引き配線工事というのは、昭和30年代ぐらいまでで終わってしまった工事。
今でも碍子引き配線工事というものは存在するんだけど、特殊工事みたいな扱いになってしまって、どんな電気屋さんでもできる工事というわけじゃないんだ。
もちろん、費用のほうも現代の配線工事よりもお高くなってしまいます。
そんなこんなで、後から行われた配線ダクト工事が、現代の配線工事になってしまったのでしょう。
こういうのは、中途半端だね。
こまでやったんだから、もう少し頑張って欲しい気がします。

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