なんか格好いいでしょ?
横浜市消防局のSR(スーパーレンジャー)の特別高度工作車です。
子供なんかに見せた日には、大騒ぎだろうね。
後ろに背負っているプロペラみたいなやつは、まさか、これで空を飛ぶためのものではありません。
もちろん、陸上を走るときの補助動力となるものでもありません。
それじゃなにかというと、火事で発生した煙やガスを、排除するためのブロアということです。
ま、火事に関係なく、有毒ガスが発生したときなんかにも、使うことになるんだろうね。
それから、こいつは、もう一つの特殊機能を持っています。
それは、ウォーターカッターということで、水の力で物を切断する機能。
通常の災害ならば、エンジンカッターを使って、閉じ込められた人なんかを救助しちゃえばいいんだけど、エンジンカッターというのは火花を飛ばしてしまう。
可燃性ガスが漂っているような場所では、火花を飛ばすわけにはいきません。
そこで、必要となってくるのが、水を用いるウォーターカッターということです。
じつは、この火災現場、クリーニング工場からの出火でした。
一般にクリーニング工場では、有機溶剤を用いてドライクリーニングを行っています。
それゆえ、このように物々しく消防隊が出場したわけです。
火事のほうはボヤ程度。
たいしたことなくて何よりでした。

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