岩手県上閉伊郡大槌町(かみへいぐん おおつちちょう)です。
場所としては、釜石市の北側にあたります。
この町は、津波によって町長以下、町役場の幹部たちが、ごそっと流されてしまった町。
そのことを、マスコミ報道で知っている方も多いと思います。
さらに大槌町では津波後に大きな火災が発生しています。
津波後の大きな火災というと、気仙沼が知られていますが、ここ大槌町でも大きな火災が発生しています。
そして、大槌町に入って感じたのは、焼け跡のイメージでした。
地面が茶色っぽく見えない?
これ、焼け跡の色なんだよね。
地震と津波だけでもとんでもない話なのに、間髪をおかずに発生した大火。
この町は、こいつに止めをさされてしまったのではないでしょうか。
津波の後の火災は、どうにかならないのかな?
これがないだけでも、ずいぶん違うと思います。
津波後の火災発生メカニズムの解明。
こいつは大きな研究テーマになります。
ばんばん研究費と人員をつぎ込んで、泥くさく頑張って欲しいものです。
それから、2枚目の写真は、掘っ立て小屋のようなところで開いていたお店。
終戦後の日本は、こういう風にして復興してきたんだな、と思わせるような店構えでした。
ただ、違うのは屋根と外壁に、焼けたトタンを使っていないところ。
これだけでも、ましという話もあります。
で、こいつはコンビニかなと思って寄ろうとしたところ、なんと仏具屋さんでした。
大槌町に行ったのは、8月の下旬。
ということは、旧盆を前にして、頑張って店開きしたんだろうね。
こういうのは、気持ちに区切りをつけるのに必要。
商魂たくましく感じた方もいると思いますが、店を開けてくれて助かったのは、町の人たちだと思います。

0