1DKタイプの仮設住宅です。
間口2間×奥行3間で広さは6坪、畳でいうと12畳、20平米弱となります。
1DKというよりも、1Kといったほうがいいかもしれません。
こちらに、大人2人(夫婦)が住まわれていました。
ちなみに、勾配屋根の一番高いところのことを、棟(むね)といいます。
この棟のところで、住戸を手前と奥の二つに分けると、時代劇や落語の世界に出てくる、棟割長屋(むねわりながや)になります。
さすがにそうなると狭過ぎです。
仮設住宅といえども、そこまで狭くはありません。
一般的には、1DKのような住戸は、単身者向けとされています。
そこに夫婦2人が住まうとなると、かなり窮屈です。
住み始めのろくすっぽ物がない状態ならまだしも、住んで半年も経てば物があふれてしまうでしょう。
単身者はこれでいいとして、夫婦2人の場合は、あと畳2枚分の押入が欲しいところです。
また、半年や1年限りの仮の住まいということならば、これでも我慢はできます。
果たして、半年や1年でどうにかなるのでしょうか。
復興への道筋は、国、県、市町村、各レベルでのマスタープランの作成、住民への周知、インフラ整備の土木工事と続いて、個別の建築工事はその後になります。
どんなに頑張っても、個人住宅の建築は2〜3年後になってしまうと思います。
それまで我慢はできません。
空いているスペースに、プレハブの物置など置いてもかまわない、とすべきではないでしょうか。

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