木曽桧に続いて、こちらも有名どころ。
秋田杉です。
写真に写っているのは板材で、床板か羽目板(はめいた・・・壁板のこと)にどうかと考えていたもの。
この手の節がぼこぼこあるような材料は、有名どころの秋田杉といえども、高額なものではありません。
ただ、人が動き回るようなところに使うには、柔らかすぎるかもしれない。
キズだのシミだのを、気にしすぎる人には向かない材料です。
この柔らかさが、良いところでもあるんだけどね。
あとは、木の中央部の赤いところと、木の周辺部の白いところの差。
杉というのは、この赤白(源平といいます)の差が、くっきりはっきりしているんだ。
この赤白くっきりはっきりに対しては、好き嫌いがあるし、嫌いではなくとも使いにくい場所などが出てきます。
結局、この秋田杉は使わないことにしちゃいました。
羽目板には、他の産地の杉板で、源平がここまではっきりしてないものを選んでみました。
市場のいいところは、いろんな材料をいっぺんに見ることができることです。

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