街を車で走っていると、時折り見かける 『生コン厳禁』 もしくは 『生コン積載禁止』
さて、これは何でしょう?・・・というのが本日のお話しです。
この手の注意書きが記されているのは、ほとんどがレンタルされたダンプ車だと思う。
車のどこかに、レンタル会社の看板を背負っているはずだよ。
つまり、レンタル会社としては貸出品としての車に、生コンなんて積まれちゃうと、車が傷むから勘弁してくれという話。
ここで、疑問があると思うんだ。
なぜにダンプ車なんかに、生コンを積むのかという疑問がね。
生コンの運搬には、それ専用の車(ミキサー車、アジテーター)があって、生コン工場(プラント)から現場まで運んでくれるはず。
一般的には、そうゆうことなんだけど、そうはいかない場合があるんだ。
それは、必要とする生コンの量が少なすぎるとき。
あんまり少量だと、生コン工場としては、ミキサー車を出してくれないんだね。
かといって、現場でコンクリートを練るのはたいへん。
ほんとに少量ならば人力で練るのもいいんだけど、ミキサー車で運んでくれるかくれないかのレベルの量だと、まず今の職人さんは人力では練りません。
人力で練れなんていったら、蜘蛛の子を散らすように帰っちゃうかもよ。
それに、今の現場は職人さんの数自体が減っているから、一人がコンクリートを練る役目に専念しちゃうと、ほかの作業に支障が出るしね。
ということで、ミキサー車で運んでくれないのなら、ダンプ車で生コン工場に乗り込んで、ダンプ車の荷台に生コンを積んできちゃう。
もちろんダンプ車で積んできた生コンを、構造的に大事な部分に用いるのはまずいんだ。
こうゆうのは、それほど強度が要求されないような部分に限定した話です。

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