2006/4/8

『海から見た歴史』  お勧めの1冊

副題は「ブローデル『地中海』を読む」 網野善彦、山内昌之、イマニュエル ウォーラーステイン、二宮 宏之、家島 彦一、石井 米雄、鈴木 董、浜下 武志、川勝 平太 (編集), Immanuel Wallerstein (原著)  藤原書店、1996年。 紹介記事には『世界の歴史に注ぐ目を、陸地から海洋へと移し変えたという、画期的な意義をもったブローデルの『地中海』。それに触発された日本の研究者たちが、ブローデルの世界の豊穣さを余すところなく語る』とある。

この本の最後の総合討論の中で、ブローデルが着色ガラスの1片1片を組み立てながら見事なモザイク画を作り上げていったように、非常に微視的に、1つ1つの具体的な事例を掘り起こしながらも全体像を構築していったと述べられている。 そして、 

『こうした大きな見取図は、もちろん、史料を読んでいけばそれがおのずと出てくるものではまったくないわけです』p248

と述べ、そこに歴史叙述における「プロットの問題」を指摘されていました。 しかしその後の討論は、そのプロットなるものを我々がどのように身につければよいかとの解答は示されておらず、そのままopen questionのまま。 これは自分で探しなさいということなのでしょう。 この問題は確かに何時も我々が意識するところ。
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