2009/8/28

『宴の後の中国』あるいは、原体験の違い  お勧めの1冊

職場に病院があるのは便利なものだ、色々恩恵も受けられる(汗) 准教授の先生自ら担当になって頂いた。 普通に受付を通したが、病棟で婦長さんと目が合ってしまった。

先生曰く、「どこにも治療跡がないですね〜」 それはそうだろう、憶えている限り一度も歯科に行ったことはない。 治療計画なるA4の用紙を頂き、おおよその治療期間や費用なども説明があった。 これまであまり医者にかかったことがないので判らないが、こんなにインフォームドを受けたことはない。 最近の「お客様=患者様第一」の傾向なのでしょうか?



『宴の後の中国』あるいは、原体験の違い
柘植 久慶(ツゲ・ヒサヨシ)PHP研究所、2008年初版。 反中感情の強い著者は傭兵経験者。反中に満ち満ちているが、内容は私の理解している点とかわらない。それに対する解釈の違いが態度に現れるということだろう。 

それにしてもこの本の反中国はちょつと凄い、著者は信念があるから構わないが、PHPさん、あまり過激なのは評判を落とすのではないかとこちらが心配してしまう(笑)

著者曰く、
『(2004年〜2006年の)暴動は74,000件、100,000件以上、120,000件』p121 

これは、「2005年に農民暴動が年間87,000件も起こっている」との手持ちの情報とほぼ一致する。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/1127/trackback

また暴動が起こる原因として著者は、「検察と裁判所は党書記の影響下にある」ことを述べている。P160

これは司法の仕組みとして日本のような三権分立がないことによる。 解放軍が国軍でなく、共産党の私兵であることと同様、日本の常識が通用しない。

『雨後のタケノコのように中国は大学を新設し、現在卒業生は年間500万人に迫るが、求人は2005年段階で200万人、つまり三人に一人しか職に就けない状況がある』P168

これも、「最近中国の大学生の就職事情が厳しく、これまでは考えられないような職種、例えば料理人や家政婦などに大卒が就き始めているらしい」という情報に一致する。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/1420/trackback

著者は上海万博を目安に(2011年までに)中国証券、債券が確実に紙くずになると予想している。P212

さて、それはどうだろうか? 北京オリンピックの時もバルブ崩壊が囁かれたがそれほどでもなかった。多分東京オリンピックのときのほどもなかったような気がする。 

私には2011年までに中国の証券、債券が紙くずになるとは思えない、危険性はあると思うが荷崩れを起こしそうな中国トラックはうまく乗り切れるだろうと思う。 
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/1572/trackback
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/1558/trackback

いや、これは予想というよりも期待だろう。 何故なら中国が転ければ日本もただでは済まないから。



さて、感想として、全体的に手持ちの情報は共通しているが、その解釈は著者と私とでは異なる。何故だろう? 

…多分、それはそれぞれ個人の「原体験」によるものではないだろうか? 私のアメリカに対するそれも同じ。 散々悪口を云えども、アメリカ大好き(あるいは中国大嫌いではない)人間であることと、

この原体験について、「超整理法」の著者である野口悠紀雄さんが同じような体験を述べていたが、原文は残念ながら既にweb上から削除されている。同氏も最初のアメリカ体験がその後、アメリカを厳しく批判しつつもアメリカに好感を持つ人格を形成したとのこと。
http://www.noguchi.co.jp/

<その他、有益な情報としてのデーターベース>
(1)温州みかんの原産地は浙江省温州市。P128
(2)メタミドフォス混入の犯人は天洋食品の元社員で50歳、07年4月に解雇され、6月と10月に侵入して毒物を混入、逮捕され既に処刑されているとのこと。P87 それは知らなかった、日本では報道されていないのではないか?
(3)2008年の月収は北京で3300元(52800円)、武漢で1300元、広州で2200元、新彊ウイグルでは<年収で!>1000元。民工は月収で1000元。p54
 この情報はなかなか貴重。
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