2006/3/1

『ニグロ、ダンス、抵抗』  お勧めの1冊

「副題;17〜19世紀カリブ海地域奴隷制史」ガブリエル アンチオープ著。著者は序文で日本の読者に以下のように語りかけています。

『ダンスは反逆すること…奴隷は語り、かつ自己に語りかける為に踊った。ここで言う奴隷とは、すなわち他の人間存在が彼あるいは彼女から自由を盗み取ることが可能であると思い込んだが、けっして従属や忍従の道を選びはしなかった人間存在のことである…』p7

『クレオールのかたち;カリブ地域文化研究』、東京大学出版、2002年初版によれば、コロンブスが訪れてから1世紀もたたないうちに、小アンティル諸島以外の地では(キューバ、ジャマイカ、ハイチ、ドミニカ、プエルトリコ等)その先住民族のほとんどが死滅してしまった…16世紀から19世紀の間にアフリカからアメリカ大陸に搬入された約1000万人のアフリカ人のうち約40%強が、カリブ海域諸島に運び込まれたと。p2
 
殺戮されてしまった先住民族もさることながら、奴隷としてアフリカから連れて来られた黒人達にはその後過酷な運命が待ち受けていたわけです。 さらにインド・中国からの移民や定期契約労働者としてのヨーロッパの貧民達。そこから生まれた混血の文化クレオール。文化混淆と云うその言葉に込められた多義的な民族的・文化的概念。その中から生まれた音楽とダンス、読んで損は無いはず。
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