2006/5/31

ヒヤル・モハトラ契約 2  試行,指向,志向、思考

以前「先物取引き」についての書き込みで、「ヒヤル・モハトラ契約」について述べたが、その続編。
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/20060523/archive

ヒヤル(Hiyal)とは、アラビア語で「奸計」「潜脱」を意味する言葉だと最近知った。 シャリーア(イスラム法)に照らして合法的な行為を複数組み合わせて、本来はシャリーアにおいては非合法(非適法)な結果を達成する行為だとのこと。

このことの示唆することは、「先物」も潜在的には「誤摩化し」、「奸計」ということになるのではなかろうか? 

それとは別に、最近法律の網をかいくぐって金儲けに走る事例が多い。 それらも一見合法的のように見えて社会的には非合法。モラルハザードということにはならないか? さらには、それが「かっこいい」とこれから日本を担う若者達に思わせたとするなら。この負の遺産は大きい。
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2006/5/29


日曜は『中世ヨーロッパを生きる』という本を読みながら、緩やかにロマネスク的?時間が過ぎていった。その中から1つ。

イギリスと言えば、ピーター・ラビットをイメージする人も居るかもしれない。 ところがRabbitは元々外来種で在来種はHare。 英語のウサギにはRabbitとHareがあるのはこのせいだろう。 因みに、Rabbitは西地中海産で文献史料上の初出は1176年、大西洋上に浮かぶシリー諸島から1/10税としてイングランドの修道院に献納するように命じられたこととか。p44

「こんな知識はどうでもいいこと」という考え方もあるかもしれない。しかし私は少し違う印象を持っている。 大抵我々は30年前からあることは、昔からそうだと思っている節がある。例えば、古典で歌われる桜が、いま我々が普通に目にする染井吉野であると思い込んだり、火葬が昔から一般的だと思ったりしている。 しかし染井吉野が全国的に広がったのは明治以降に挿し木によるものだそうで、火葬も一般的になったのは衛生的な観点から明治以降、それまでは土葬が普通とのこと。

万葉や古今に歌われた桜が実は山桜であることや、死んだら灰になるという象徴的な火葬も江戸までは特殊で、一般的には土葬だとするなら… また少し考え方を変えなければならないかもしれない?
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2006/5/29

Biochemistry 45: 6749 − 6755, 2006  

Human Polynucleotide Phosphorylase Protein In Response to Oxidative Stress.

Hiroshi Hayakawa & Mutuo Sekiguchi

ABSTRACT: 8-Oxo-7,8-dihydroguanine1 (8-oxoGua) is generated in nucleic acids as well as in their precursors due to the actions of oxygen radicals produced through a normal cellular metabolism. Since oxidized guanine can pair with both cytosine and adenine, it causes alterations in the phenotypic expression when it is present in RNA. To prevent such an outcome, organisms must have some mechanism to eliminate such oxidized guanine-nucleotides from RNA and its precursors. In mammalian cells MTH1 and NUDT5 proteins degrade 8-oxoGTP and 8-oxoGDP to 8-oxoGMP, which is an unusable form for RNA synthesis. In a search for proteins functioning at the RNA level, polynucleotide phosphorylase (PNP) protein has been suggested to be a good candidate to fulfill such a role. The human PNP protein has an ability to bind specifically to RNA containing 8-oxoGua. When human cells are exposed to agents to induce oxidative stress, such as hydrogen peroxide and menadion, the amounts of PNP protein decrease rapidly while amounts of other proteins in the cells do not change after such treatments. No specific decrease in the PNP protein level is observed when cells are treated with ACNU and cychloheximide at doses sufficient to provide the same degree of growth suppression. These results imply that the PNP protein might thus play a role in excluding oxidized forms of RNA from the translation mechanism.
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2006/5/28

Mutation Research. 596(1-2):128-36, 2006  

Exogenous 8-oxo-dG is not utilized for nucleotide synthesis but enhances the accumulation of 8-oxo-Gua in DNA through error-prone DNA synthesis.

Ja-Eun Kim a, Jin-Won Hyun b, Hiroshi Hayakawa c, Seongwon Choi a, Jinhee Choi d, Myung-Hee Chunga,

Abstract 7,8-Dihydro-8-oxoguanine (8-oxo-Gua) and its nucleoside in cytosol are derived fromthe repair of oxidative DNAand the cleanup of oxidatively damaged DNA precursors, respectively. While the harmful effects of 8-oxo-Gua present in DNA have been studied extensively, few have reported its effects on cytosolic function. Our previous study showed that the addition of 8-oxo-dG to culture media caused an accumulation of 8-oxo-Gua in nuclear DNA in several leukemic cells including KG-1, which lack 8-oxoguanine glycosylase 1 (OGG1) activity due to mutational loss. However, the mechanism underlying 8-oxo-Gua level increases in DNA has not been addressed. In this study, we elucidated the metabolic fate of 8-oxo-Gua-containing nucleotide and the effect of exogenous 8-oxo-dG on DNA synthesis in KG-1 cells. We found that 8-oxo-dGMP was rapidly dephosphorylated to 8-oxo-dG rather than phosphorylated to 8-oxo-dGDP, thus indicating that 8-oxo-Gua-cotaining molecule is not used as a substrate for DNA synthesis in KG-1 cells. In fact, radiolabled 8-oxo-dG was incubated but radioactivity was not detected in nuclear DNA of KG-1 cells, showing that 8-oxo-dG is not directly incorporated into DNA. Interestingly, the activity of DNA polymerase , which synthesize DNA with low fidelity increased in KG-1 cells treated with 8-oxo-dG, whereas the expression of DNA polymerase decreased. In addition, the accumulation of 8-oxo-Gua in KG-1 DNA was completely inhibited by a specific inhibitor of DNA polymerase . Thus, our findings address that the insertion of 8-oxo-dG into KG-1 DNA is not due to the direct incorporation of exogenous 8-oxo-dG, but rather to the inaccurate incorporation of endogenous 8-oxo-dGTP by DNA polymerase . It further suggests that 8-oxo-dG in the cytosol may function as an active molecule itself and perturb the well-defined DNA synthesis. (C) 2006 Elsevier B.V. All rights reserved.
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2006/5/27

ダヴィンチコード  試行,指向,志向、思考

それなりに娯楽性も高く、荒唐無稽とはいえ様々なキリスト教に関する伝説や歴史的出来事を織り交ぜ、よく出来た作品。既に原作を読んだ友人の話しでは、内容の全部はとても盛り込めなかったとのことですが映画化となればそれは当然でしょう。 有名な中世史家が監修し、高度な内容が折込められた名作『薔薇の名前』とは比較はしない方がいいかと思う。

ただ、金曜の夕方の上映にしては客の入りは悪かった。数日前に予めチケット購入して行列覚悟だったのですが半分程も入っていなかったようです。 確かに一般的な日本人にとって『キリストが人であるか、神であるか』の論争などには興味はないでしょう。しかしヨーロッパではこれは一大関心事、例え無神論者でも一応の知識はあるかもしれない。 

とりわけ西欧は歴史的に「キリストが人である」というアリウス派が先に布教に成功し、その後ローマ教会の公会議でそれが異端とされことから<ねじれ現象>を引き起こし様々な異端論争があったこと。 また地中海世界に広く行き渡っていた地母神信仰が「黒い聖母」や、この映画でのテーマである「マグダラのマリア信仰」と絡むことが意識の高さになっていると思う。 

http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/20060409/archive
の『ヨーロッパ異端の源流』
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/20060331/archive
の『異端の歴史』
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/20060327/archive
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/20060327/archive
の『正統と異端』

それにしても、異説、異端の教えを厳しく排除したキリスト教。一方それほどではなかったイスラーム。そして殆ど異端という意識がなく異説も並記した神道。比較するとなかなか面白い。
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/20060329/archive
の『聖書』『クルアーン』『古事記』『日本書紀』比較
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2006/5/25

Blog = web log? = Be log?  試行,指向,志向、思考

ローマ皇帝マルクス・アウレリウスによる「自省録」は公刊を意図されたものではないと言われている。 全てを読んだわけではないが、皇帝という立場にありながら、奢らず、名声や富にも執着せず、常に自らの死を念頭に生きる姿には心打たれるものがある。正確な文章は忘れてしまったが、

『何千年も生きると思うな、死がお前(彼自身)を待っている』

という文章に感動した記憶がある。もしかするとこのblog、少しでも彼に見習おうとする気持ちの顕われかもしれない。
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2006/5/24


刺激的だが浮き沈みの大きい challenging な人生を選ぶか、やや退屈だが安定な人生を選ぶか、一長一短。中庸がいいのだろうが、それは各個人の性格とバランスをとる必要があると思っている。 

私は元々地味な性格だから意識的に challenging な人生を選んできたような気がする。 それが果たして成功したのか? それでよかったのか? よく判らない。

いずれにせよ、人生に「確実」という言葉はない。(もしあるとするなら「死」だけだろうが)限られた時間をやり直しの出来ない一瞬として生きるしかないのだろう。
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2006/5/23

ヒヤル・モハトラ契約と「先物取引き」  試行,指向,志向、思考

クルアーンにより利子をとる事が禁じられたイスラーム世界は容易に抜け道を見つけ出し、合法的に高利貸しが可能になった。それが。ヒヤル、モハトラ契約。 http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/20060401/archive
上から4番目『イスラム世界の成立と国際産業』1より

『私はテーブルの上のこの本を某氏に120ディルハムで売るが、その支払は1年後の契約である。 だが私は今すぐにくだんの某氏から100ディルハムで本を買い戻す。 だから、私は本を手元に置いているわけであって、100ディルハムを彼に与えて、1年後に120ディルハムを受け取ることになるだろう。』 つまり彼は、利子をつけて金を貸したのではなく、単に本を売買したにすぎない。

これを思い出しながら、これは現代の「先物取引き」にもちょっと似ているなと感じた。 もし彼が上の例の様に、「本」を「今日」の時点で買い戻せば「高利貸し」。 「先の時点」で「契約価格」で売ると同時にその時の「時価」で買い戻すとするならば先物ということだろう? 

経済音痴の戯れ言です、間違いあれば何方か是非訂正してもらいたい。
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2006/5/22

他人の心の痛みは判るか?  試行,指向,志向、思考

棘の刺さった痛みは他人には判らない。それは神経繊維が他人には通じてないから。 でも心の痛みは、世の中の人が思っていることとは裏腹にある程度判る。いや、少なくとも判りたいと思う。 何故なら、この痛みは精神活動によるものだから。 

しかし注意しなければならないことは、
『誰でも、努力しなくても判る』

というものではない。大脳皮質の活動によるものである以上、そこには「訓練」や「想像力」、時には「知識」すらも必要になるということだろう。 

世の中には、人の地雷を踏みまくる人がいる。彼らは貧しい人、経験や想像力が貧困で、知識もない人ということだろう。

『La Vida (ラ・ビーダ)、プエルト・リコの一家族の物語』の中で、
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/20060311/archive
文化人類学者のオスカー・ルイスは「貧しさの文化」というものを取り上げ、

『…彼らが通じているのは自分達の悩み…自分達の生活様式のみである。彼らには自分達の抱える問題と世界の他の場所で彼らと同じような立場にある人々が抱えている問題の間に共通点があることを認めるだけの知識も視野も思想も無い…』p38

と述べている。自戒の言葉にしたい。
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2006/5/22

休日は非日常の世界へ  試行,指向,志向、思考

昨日イムズでの『大和王権と九州王権』の講演会に行った。

これまで本で読んできたことの他に特に付け加えることはなかったが、短い時間で大和王権と九州王権の関係、特に朝鮮半島情勢との関係についての話しは興味深いものがあった。 此処でも継体天皇が(天皇系ではなく)豪族系、つまり婿養子説が唱えられている。 
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/20060225/archive
の3番目『記紀神話伝承の研究』より

それと朝鮮半島との交易権を握る九州の王権の絡み。 やがて継体、大和王権が九州王権を介さず、直接朝鮮半島の百済と通じる動きが出て、ツンボ桟敷?にされた九州王権、即ち筑紫の磐井グループが新羅勢力を通じて、所謂『磐井の乱』が起こり(ある論者は大和王権による謀略という表現をとられていました)結局磐井が破れ、これから大和王権による本格的九州支配がしかれるというお馴染みの図式である。 その象徴は糟屋屯倉(官家)の設立だとのこと。これらは考古学的資料、古墳からの出土品の系統(新羅系か、百済系か、カヤ系か)からも支持されるとのこと。 休日は非日常の世界に漂うのもいいかもしれない。

それにしても、このような話しがアカデミックな世界では、公然と語られている一方で、最近の天皇家の「男系、女系議論」。どうもよく判らない。政治家はこのような歴史的背景を知らないのか、あるいは知っていても口をつぐんでいるのか、どちらかには違いないが…
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