2006/6/30

ラティーノとヒスパニック  試行,指向,志向、思考

今朝の朝日朝刊に『ラティーノ政治の夏』という題で特集記事が載っている。もともと政治意識が低いと云われていたラティーノがこのところ急に目覚めたのは、不法移民の規制を目指す法案が通ったことが原因だが、果たしてこの流れが今後も続くのか?注目に値する。 

人口比では僅かなユダヤ系の政治意識が高く、アメリカの政策に影響力を持っているのに対し、余りにもこれまで対照的。何しろ今や米国内に4300万人、内不法移民は1200万人。流れが変われば世界が変る。

中南米に視線を移せば、次々に反米左派政権が生まれている。 今やアメリカは内外に『ラテン世界』という問題(?)を抱えているよう。 …この流れがサルサの興隆に影響を及ぼさないはずはない、というのがサルセーロである私の予感。

ところで、この記事の中に、ラティーノとヒスパニックの違いが解説されていた。それによれば、『ラティーノは中南米の出自をより強く意識する語感がある』とのこと。
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2006/6/29

今朝のラジオ番組『ビジネス展望』より  試行,指向,志向、思考

最近政府から出された「労働白書」によれば、近年急速に増えつつあるフリーター対策として、人材不足に悩む中小企業が積極的に彼らを採用するように提言されたとか。 また中小企業に働く人の方が子供の数が多く、少子化対策としてもいいとか… ???

コメンテーターも指摘していたが、もともと大企業が合理化のため正社員を減らし、派遣に回したことがフリーターを増やした原因ではないか? また、中小企業に働くから子供の数が多いのではなく、大企業勤務では子供を育てることが難しく、その結果としての数字ではないのか? 

都合のよい数字の解釈では何事も解決はしない。
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2006/6/28

納得出来ないこと  試行,指向,志向、思考

今朝の朝刊に『3人刺殺した犯人が犯行前に覚せい剤を使用したとして、一審の死刑判決を破棄し、無期懲役の記事』 無期懲役とは事実上いずれ保釈されること。この違いは大きい。 
http://www.asahi.com/national/update/0627/TKY200606270546.html

私は現実に死刑制度がある以上、死刑の是非はともかく3人を殺害した者に無期懲役の刑では軽過ぎると考える人間。それでは殺された3人の命の価値はどのように考えられたのだろう? しかもそれが、犯人が犯行時覚せい剤を使用したということで罪が軽減されたとなれば、ますます納得いかない。

病気であればそれなりに理解も出来る、しかし今回は覚せい剤の使用である。それならば殺人者は予め覚せい剤を使用して犯行すればよいことになるのではないか? 今回の判決、納得出来ないと感じるのは私だけだろうか? 

『法』の公平性に疑問を感じる社会に未来は無い。
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2006/6/23

人口や識字率から世界を見る視点  試行,指向,志向、思考

昨日(2006/6/22)の西日本新聞夕刊に仏ルモンド編集局長が近年の中南米における左派政権の相次ぐ成立について語っていた。 彼は現代史上そのような動きはアメリカによって相次いで潰されてきたが、今回同様なことが起こらなかったのはイラク戦争で今アメリカが動きがとれないのが原因だと、

…そのような面も多少あるには違いないが、私はそれ以上にアメリカの民主政治の成熟があると思う。 アメリカがチリのアジェンデ政権を倒した時も、その他の中南米の左派軍事政権を引きずり降ろした時も、様々な問題でアメリカが手を焼いていたのは今と変りない。むしろ最早、砲艦外交を許せる時代では無くなったということの方が大きいと思っている。

彼はまた、その動きの中でベネズエラとボリビアが正面に出てきているが、その背後にはキューバがあると指摘し、キューバがいずれ中南米共同体の中に復帰する予想を述べている。キューバがこの地域において現在影響力を持ち得たのは、識字率と公衆衛生の面で近隣諸国、とりわけベネズエラへの貢献が大きかったのが理由とか。

以前だったら「識字率?」「公衆衛生?」と思ったでしょうが、E トッドの歴史学を知ってから、「識字率」と「公衆衛生」の歴史における役割について認識を新たにしたので、その説明には成る程と思うところがある。 思想や文化・芸術から見る他に、人口や識字率から世界を見る視点は新鮮でもある。
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2006/6/17

『精霊の王』&<胞衣>  お勧めの1冊

中沢新一著、講談社、2003年初版。 この著者の本は『チベットのモーツワルト』他、幾つか読んだことがあるが、よく評価出来ないというのが正直なところ。 学術書とは思えないし、かといって文学書でもない。沢山の賞をとられていて高く評価されているのでこちらに感じる能力がないということだろうか? 今回この本を取り上げたのは『胞衣』についての記載があるから。

『胞衣』は以前宇美神社のところで取り上げ、これを穀物神との関連で取り上げたが、別の解釈もあるらしい。『稲作文化の世界観』『記紀神話伝承の研究』他↓、
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/20060225/archive

諏訪信仰圏では胎生の比喩で神の霊威が人に憑くということを、神使が『胞衣』をあらわす蓑を被ることで表現する。p66  実は、このようなことは西欧でも例がみられる。 著者は言及していないが私にはカルロ・ギンズブルグの『ベナンダンティー』がすぐ頭に浮かぶ。 『闇の歴史』より↓、
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/20060405/archive
ここでは胎盤を被ったまま生まれた人は特別な力をもつとされ畏れられた。 中世これらは異端的だということで異端審判の対象ともなったことはよく知られている。

また、この胎盤は同時に境界性ももち水源との関わりを暗示する。 さらにその膜は、荒々しい霊性を包み込む働きがあるから、その機能が失われれば、この世に恐るべき荒神と化すとか。p148  

まさに川=泉(水)と宇美川の時にもつ荒々しさ、宇美信仰との共通性が疑われる。あそこでも神社の横を流れる宇美川、あるいは泉との関連は明らかだった。 さらに言えば、あそこではウミにかけて応神天皇誕生までが連想されている。

以上のこととは関係ないが、この本のなかで著者は、

『中世の天台本覚論の試みとは、二元論をドライブとして駆動する仏教という伝統的な思考の体系と、縄文以来この列島で生まれ成長してきた「大地の神々」を巡る思考とが一つに結び合わせていくこと』だったと述べている。P147 そして著者は中世思想の面白さはひとえにそのことにかかるとさえ断言する。

よく判らないが、何か惹き付けられるものがあるのも事実。 多分この著者のものを受け取るにはこちらに何がしかの準備あるいは能力が必要だということかもしれない。
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2006/6/15


今朝の「ビジネス展望」では過労死やサービス残業を巡る話題が議論されていた。色々なことが述べられていたが、私が注目したのは、そこでコメンテーターが述べた日本の労働慣習の「問題点」多くが、実は一昔前までは日本の労働力の「利点」として評価されていたもの。 例えば、1つの業務を複数の人間が対応出来ることなど。(従って、人が休暇などで居なくなっても代わりが代行出来る) 別に批判しているのではない、一時期利点とされていたことも状況の変化によって欠点にも転化するということ。

昨日の同じ番組では、外国人労働者の話しが出ていた。それによれば平成16年度、80万人弱で、そのうち1/4が不法だとか。先日の外国移住者の数が200万人という朝日新聞の数字
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/20060607/archive
とはカテゴリーが違うので直接比較出来ないが、残りが子供や留学生などの非労働人口だと考えるのも、あるいはこの1、2年で外国移住者の数が何倍にも増えたとも考えにくいので、おそらく実際のところは 「よく実体がわかっていない=数字は不正確」 ということだろう。

コメンテーターは労働力不足の現状を考えると、外国人受け入れの体制をより整えることが重要だと云われていたが、欧米の移民による社会問題の大きさを考えると、それより女性と老人が労働市場にもっと入って行きやすい環境を作る方が後々禍根を残さない方策だと思うのだが?
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2006/6/13

『9・11以降のアメリカの政治と宗教』  お勧めの1冊

蓮見博昭著、恵泉女学園大学平和文化研究所 (編集)、2004年初版。 紹介記事には『アメリカは今でも「自由の国」なのか、民主主義は機能しているか。泥沼化したイラク戦争を抱える国、アメリカ。変貌しつつある「政治と宗教」を、歴史的にそして日本と比較しながらあきらかにする』とある。

アメリカ政治を宗教的側面から記述する本は多くはないが、これまで読んだその手の本の内容と基本的に食い違うものではない。 一方、「石油利権の確保がイラク戦争の原因であった」との著者の見方は、中東研究者である酒井啓子氏の意見とは異なる。p55
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/20060603/archive
ここは宗教研究者とイラク研究者のそれぞれの得意な分野での意見をより参考にしたい。

また『アメリカでは政治でも法律関係でも、余り専門家を重視しない』p68 との意見は意外であったが、少なくとも現ブッシュ政権については当っている。 
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/20060510/archive

そのこととも関連するが、 『アメリカの民主主義政治の根底、基礎ないし底辺にあって、ポピュリズムと宗教が非常に大きい影響を及ぼしている』p106 との指摘はよく耳にするが私も多分そうだと思う。

その背景として考えられることの1つに、アメリカでは敗者救済にNPOが大きな力を持っており、全体のGDP規模の5%を占めるとの記載があった。この数字がどの様に出されたのかは注意する必要があるが、この事は在米中の個人的な経験でも納得出来る。しかもこのNPOに宗教組織が多いこともまた事実。p74
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2006/6/12

モラルハザード  試行,指向,志向、思考

この頃のTV番組では、経済関係にしてもワイドショー関係にしても村上ファンドやライブドアの話題がもちきりである。 そこで専門家と称する人が決まって述べることの1つに金融ビッグバン後の自由化に法律がついていってなかった点を指摘する。

…確かにそれはそうなのでしょうが、それは言っても仕方のないことだと思う。 大体、法律は全てのことを想定して作られてはいない。それは不可能だし大体想定外のことが起こるのがこの世の常、後追いになるのが普通である。しかも立法は整合性を図らねばならず時間がかかる問題でもある。 では、「どうするか?」その点こそ専門家の本領を発揮すべきところ。 

私は法律ではなく、モラルハザードの有る無しを基準にしてそれぞれの業界が自主規制をするのも1つの方法だと思う。 ただしそれが、既得権の保護にならぬよう利害関係者以外の人に委託するなどの仕組みは必要でしょうが、

例えば、いま悩ましいことの1つにネット上の迷惑メール、迷惑書き込みの問題がある。モラルハザードは放置すれば加速的に状況は悪化する。 いずれ大きな問題を引き起こすとも限らない、これなども業界の自主規制が今求められているものではないだろうか?
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2006/6/11

テレビ番組の限界?  試行,指向,志向、思考

今朝のTV番組、「サンデーモーニング」で村上ファンドを取り上げる中で、何故このようなことになったのかを過去10年以上に遡り検証していた。 やはり此処でも金融ビッグバン以降の自由化の流れ、法的整備の遅れ等が指摘されていたがこれは以前私が此処で考えたことと全く同じ。それほど経済音痴の戯言というわけでもなさそう。
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/20060608/archive

しかし番組では、その結果金融ビッグバンで目的とした個人資産がどれだけ市場に流れたかの検証はしていなかった。 私にはむしろそちらの方が重要だと思うのだが? 先日此処に書いたように、殆ど目論みは成功していないではないか?
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/20060609/archive

今回の事件はインサイダー取引という1犯罪行為を巡るもの、些細と言えば些細。あれだけの専門家をコメンテーターに揃えながらもう少し深い検証が出来ないものか、あれがテレビ番組の限界かとも思う。
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2006/6/9

私は唯識派? & 再び経済音痴の戯れ言  試行,指向,志向、思考

私にとって「霊」は存在しない、何故なら信じてないから。でも、信じている人にとっては存在する。例えば、1年も経てば我々の体の構成分子の殆どは新陳代謝で無くなってしまっている。でも我々は「自己の存続」を信じている。私なら大脳皮質が「自己」を絶えず再生産することで自己の存続を信じさせていると解釈するし、霊を信じる人は物質的な存在とは別に、霊を持ち出すことでこの矛盾を説明する。どちらがより説得力があるか難しいところ。

今朝の朝日朝刊8面に「投資主体別株式保有状況の変化」が92年から表になっています。 明らかなことは法人、銀行(信託除く)がそれぞれ28%、16%くらいからこの12年(データーは04年まで)の間に22%、5%と大きく低下しているのに対し外国人投資家は6%から24%に大きく増大している。 さて問題は個人投資家だか、これは21%から22%くらいで殆ど横ばい。 昨日書き込んだように、日本人の持つ巨額な個人資産を株式に流入させるため規制緩和が計られ環境を整備し、加えてゼロ金利という環境にも関わらず増えたのは外国人投資家。 先の村上ファンドの資金先もこれら外国人投資家が主体。 結論を言えば、

<この10年間の試みは完全に失敗した>

しかもこの外国人投資家、この1月間の株価の暴落(5月1日から6月8日で86%にまで暴落)で判るように海外市場如何で簡単に資金を引き揚げる、私に言わせれば、

<投機屋>

日本はこれら投機家に国の将来をまかせていいのですか? と別に私は愛国者であるつもりはないのですが思ってしまいます。

はい、経済音痴の戯れ言です、お笑い下さい。
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