2006/11/16

『ジハードとフィトナ』1  お勧めの1冊

副題「イスラム精神の戦い」著者ジル・ケペル、2005年初版、NTT出版。 「神の復讐」
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/206/trackback
を書いた著者の作品。最新作としたいところだが、今年同じ著者の「ジハード」も出版されている。イスラーム事情に詳しい欧米研究者として最近マスコミにひっぱりだこである。 ちなみに彼は55年生まれのフランス人。 現在仏国立学術研究センター研究部長。

著書紹介には、
『フランスの気鋭の政治学者が、9.11以後の複雑な世界情勢のなかでイスラム社会の内情を解き明かします。フランスで刊行された原書は専門書としては異例のベストセラーになり、英・西・独・伊・アラビア語に翻訳されて話題を呼びました』 とある。 著者は9-11が起こるまでの経過を詳細に検討分析し以下のように述べる。

『世界貿易センタービルとペンタゴンに対する攻撃は、青空から前触れなしに突如として降り出した雷雨のような現象ではない、それどころか、ジハードの論理とゲリラ戦の戦術、第二次インティファーダを迎えたアラブ・イスラエル紛争の成り行き、ネオコンの思想がアメリカの外交政策に及ぼす影響などを念頭に置いた上で、慎重に考えだされた精密な計画の産物にすぎない…』p144

彼の説明は非常に説得力があり、この書が異例のベストセラーになったことも頷ける。 また、それを考えない限り、9-11の前夜 <非常に信心深い> サウジ出身の2人のジハード戦士が宿泊したモーテルの有料テレビでポルノ映画を楽しんだという事実も理解出来ないだろう。
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