2007/1/8

『ジハード』8(最終)  お勧めの1冊

最初は果たして読めるか? と思う程分厚い本であったが結構すんなりいけた。とはいえ実は1ヶ月かかった。 これで邦訳されている分については全て読んだことになる。まだ邦訳されていない『イスラムの郊外』の1日も早い日本語版が待たれる。これは現在300万人にも及ぶと云われるフランス在住のイスラーム教徒(主にマグリブ出身)の問題を取り扱ったものであるが、彼らヨーロッパ在住のイスラーム教徒の未来がひいては全てのイスラーム社会と西欧世界との和解の道を占う試金石であると思われるから。

さて、『ジハード』の中で著者は、

華々しいテロや抵抗運動にも関わらず、イスラーム主義が今や消滅の危機に瀕しているとする。 それはこの運動が政治運動として広範な社会集団をまとめあげることに失敗したからだと。

彼によれば、イスラーム主義運動は2つの集団からなり、1つは敬虔な中産階級と、他方では貧困都市青年層 p491、p518 現在のイスラーム主義運動は彼らを1つにまとめ上げることに成功していないと。 もちろん一時的にイランのイスラーム革命のように一時的に成功したかのように見えたものもある、しかし彼はそれはあくまでホメイニが権力を握るまでの間だと。

彼は指摘する、イスラーム主義的ユートピアが広まったのは、ナショナリズムの道徳的破綻や経済失政といった問題以上に、イスラム世界で抑圧と権威主義がはびこっていたためであるとする p502 しかし、いまだそれに対する解決策は見えていない。

時に私には彼が暗黙の内に、「歴史の終わり」を書いたフランシス・フクシマと同じような考えを持っているかのように感じた。つまりそれは、「イスラームの終わり」を意味する。実際、彼は云う。

『逆説的ではあるが、イスラーム主義を実践することでイスラーム主義を乗り越えていく。すなわち、近代のキリスト教と同じく「宗教の出口となる宗教」と』p501

ではその先にどのようなイスラーム世界に未来はあるのか? 希望はあるのか? という問いに彼は以下のように述べている。

『かつてイスラーム世界はその栄光の時代に、ペルシャ文明とギリシャ文明を融合させ一つのオリジナルな文明を作り上げた』p502 

と述べ、そのような未来にこそ救いがあるという。これは多くのイスラーム研究者、例えば『ギリシャ思想とアラビア文化』の著者である、ディミトリ・グタスなどの指摘するところでもある。 
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/122/trackback

もう1度我々は歴史を思い出す必要があるかもしれない。 例えば、フランス革命。あの革命も多くのテロや虐殺の惨事を引き起こしたが、その理念は現代の民主主義の基盤となったのではないか? もしかするとフランス人である著者の頭のどこかに、この彼の祖先の栄光と悲惨の歴史があるのかもしれない。
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2007/1/8

今年初のミロンガ  Tango

懲りもせずまたミロンガに行ってきました。 一人で行くのは心細いので、あらかじめ同じ初心者仲間(と言っても私より何倍も踊れます)Yさんと、C嬢に連絡して彼女等が既にミロンガにいることを確認の上でのことでした(汗) 

お正月の今年の目標は、「2007年中にフロアーでTangoが踊れるようになる」ということでしたが、ますます暗雲が… クラスを週2にしようか? などと考え中。

だんだんサルサから遠ざかる? いえ、その心配はなさそうです(笑)
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