2007/4/30

『薄闇のローマ世界――嬰児遺棄と奴隷制』  お勧めの1冊

連休の初日は非日常の世界に遊ぶのもいい♪ 全くの偶然から手に取って読んでみるはめに。

『薄闇のローマ世界――嬰児遺棄と奴隷制』本村凌二著(現在、東京大学教養学部教授)、東京大学出版会、 1993年初版。大体古代史には余り興味がなかった。それは余り身近な話題でないことが多いから。しかしこの内容は嬰児の殺害や遺棄に触れたもの。 最近「赤ちゃんポスト」なるものが話題になったので、その影響もあるかもしれない。
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みかけはとっても難しそうだが、意外に平易な文章と簡単な算数を用いて人口動態モデルや数値計算をしていくので素人もついて行き易い。ただ仮定に仮定を積み重ねるやり方には多少疑問を感じる点もある。 しかし現代的な関心に支えられた記述は興味深い。

著者はそれらの計算の上で、平均余命が20〜25歳と仮定する当時のローマ社会にあって、総人口の2.8〜10.8%が嬰児遺棄由来の奴隷と計算できるが、それは史料から判る「出所不明の奴隷」の割合6.5〜9%によく対応していることを論じている。p156

実際、「ローマによる平和」な時代、戦争捕虜が十分期待されないこの時代にあっては十分量の奴隷を入手するのは大変だったよう。 例えばこの時代の奴隷の数を著者は<アウグストウス帝の奴隷取引にかける税の割合がローマ市の見張り役の賃金に見合う>との当時の史料をもとに計算して、年間20万と推定する。これは膨大な数である。p153

結論として著者は、古代ローマ時代には嬰児遺棄の慣行がかなり広がっていたこと、また遺棄されても拾われて生き残る子どもの数が従来考えられていた者が予想以上に多かったこと。そして彼らがローマ社会の奴隷の供給源になっていたと主張する。

最後のエピローグでの語りで興味深いことは、日本の前近代社会では間引き(殺害)が普通だったこととの対称である。これについては奴隷制度の有無もさることながら、生命観や家族観の違いが大きいだろうという著者の主張は納得出来る。

その他、古代社会での人口動態学そのものが近年その妥当性に疑問視されていることを紹介する。p139 このことは中世史においてはどうなのだろう? 私が特に注目する、フランスの中・近世史の歴史家、E Toddなどはまさにこの分野で研究を進めているのだが?

なお氏はこれらの研究貢献でサントリー学芸賞の受賞うけたとか。同じく同賞を受賞した(?)私の注目する歴史家、山内昌之(東京大学教授)氏
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が論評をしていたことも偶然と云えば偶然。
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2007/4/29

昨夜のサルソン&日米首脳会談  salsa

昨夜のサルソンも時のたつのを忘れて躍り狂いました。7時よりほぼノンストップ! どのくらいかと云えば11時には足が動かなくなりました。 それでも騙し、だまし踊る、踊る(汗)エコ的に余り動かず女性にクロスボディー、ターンをどんどんしてもらう。

それでもそのうち足が本当に動かなくなってしまい最後は椅子から離れずアッシー軍団が踊り終わるのを待つ始末。 その間、知り合いの女性達から踊ってくださいと云われたのに初めて(?)ごめんなさいと断りました。 男性として申し訳ないこと、あってはならぬことですな。こんな場合は速やかに退場すべき。

今朝の脚の状態は少し筋肉痛があるけど腫れはなさそう? 腫れがあればまた筋肉切りますからね。 で… 今夜も行く????(汗、汗、汗) いや○ロ○ラ○ライブには行かぬでしょう。 他人のパフォーマンスには興味ないほうですから(汗)あそこは床がとても悪い。ダンスして楽しめません。行くとしたらまたHastaかな?

ところで今朝のニュースによれば日米首脳会談で温暖化ガス対策が明記されたとか。如何に「不都合な真実」でももはや無視出来ない状況になったからでしょう。先のカトリーヌの被害が大きかったかな? やはりここでも自ら痛みを感じないと駄目ということでしょう。 「不都合な真実」を観に行ったのはまさにタイムリー。

トウモロコシや小麦の相場が上がったのはアメリカの政策決定をみての投機的な動きというのを先日書き込みましたが、
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日本は省エネに関しては先進国、投機的なところではなく実質的とことでビジネスチャンスをつかんでもらいたい。
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2007/4/28

連休突入  

昨夜のHastaにはCubanな人たちが2組来ていた。連休になると外から福岡にくる人も増えるようです。 キューバンな曲も、プエルトリカンな曲も流れていたように思いますが、やはりキューバンな曲は踊るのが難しい。ちょっと曲が複雑ですね。 以前は自分の能力の問題だと思っていたが、こんな↓発言を聴くと少し安心する。ま、自分の才能の問題は確かにあるのですがね(笑)
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連休中は仕事の予定。何しろ連休明けの7日から11日まで国際シンポジュウムに参加する(ただし国内)。私の発表は30分。しばらく英語で発表する機会がなかったので少し準備が必要。何とかパワーポイントの図は用意出来ましたが…
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2007/4/27

「不都合な真実」2  試行,指向,志向、思考

組み換えDNA技術を使って発癌や突然変異の研究をしている者にとって『不都合な真実』というのは身近な話題である。

化学物質よりある種の野草ほうが突然変異を引き起こしやすいとか、温泉地の環境放射線の方が、原子力発電所の周りより大きいとかいうことは無視されやすい。しかしこれらは実際に測定しうる「事実」であって「解釈」の問題ではない。

また煙草の発癌性は疫学的ではあるが数字として決着が出ている問題である。一方、組み換えDNAの危険性は仮想上のものである。

そんなことを議論する中で、所謂プチ・エコロジストと呼ばれる人に平然と煙草などを吸われると議論する意欲そのものが無くなってしまう。

彼らにとって結論は既に出ている。後は自分に都合のいい情報しか聴こうとしない。
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2007/4/27

不都合な真実  試行,指向,志向、思考

昨日は所用があって早退。この機を逃さず、『不都合な真実』を観ること。所用に手間取って最初の15分くらいを見逃したが、それでも見れてよかったと思う。 (注意↓音が出ます)
http://www.futsugou.jp/ 

なかなか説得力のある映画。これまでの色々な疑問に答える形で出来ている。 流石にゴアさんは政治家だけあって説得力ある説明をする。 と云うかあれだけみれば彼は科学者然としていた。 あの映画に反論して、温暖化とCO2の関係が無関係だと主張するのは難しいだろう。

…しかし、だからと云って世の中がそのように動くとは限らない。 

同じことは「煙草と肺癌」の関係についても云える。 人は自分に不利なことは無視するか、知ろうともしないし、さらにはエセ科学的反論をするのが現実だから。 まさしくタイトル通り。『不都合な真実』。 そういえば映画の中でも煙草と肺癌の関係は云われていた。 彼はインタビューの中でこう答えていた。

<「不都合な真実」が映画のタイトルになっていますが、この言葉の意味することを話していただけますか?

「真実の中には、耳が痛いものがあります。なぜなら、本当にそれらに耳を傾け、真実として認めてしまうと、あなたは変えなければならないからです。その変えることが、かなり都合の悪い場合があります」>

私流に云わせてもらえば、本当に自分のためになることとは「自分を変えてくれる真実」だ、ということだろう。
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映画の中で自然破壊の1例として国境を挟んでハイチとドミニカ共和国の森林破壊の映像が此処でも出ていた。
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ところで映画のなかでMacがしばしば出ていたが、ゴアさんもかなりなMac User♪ でなければ、あれほどこれ見よがしにMacは出てこない。
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2007/4/26

「変動するラテンアメリカ社会」4  お勧めの1冊

『80年代の経済危機と経済調整によって、労働市場と所得配分に変化が生じた。まず、労働市場ではインフォーマル化が進み…』 p173 

とある。確かに、図10(p174)によれば、1980年から1987年にかけインフォーマルセクターは1.7倍になり、その間農業部門は全く変わらず、フォーマルセクターは1.25倍になっている。 ここらへんはアルゼンチンの場合とかわらない。 この点に関して、アルゼンチンの場合はインフォーマルセクターに勤める人の所得はフォーマルセクターにくらべ低いことが指摘されていた。おそらくブラジルの場合も同様だろう。 それ故か、ここでもアルゼンチンの場合と同様に格差が大きくなったことが指摘されている。…考えるに、

『貧困が問題なのではなく、度はずれた格差が問題』

だと私は思う。 ちなみに貧困の定義には色々あるが、一般的なのはエンゲル係数。 この係数が50%を切ると貧困と定義されるそうだ。 一方格差はジニ係数等であらわされる。 

エンゲル係数を使えば、人類の歴史で世界の一部が貧困から抜け出たのはごく最近のこと。 貧困は最近まで身近なこと。我々の親の世代は多分この定義によれば貧困の世代に違いない。しかし彼らの世代は将来に希望のあつた時代ではなかろうか? 

それとは別に1つ、注目した点は、ブラジルは80年代を通じて経済的、社会的問題を抱えたが、その間脱工業化は起こらなかったこれはアルゼンチンの場合と異なる。p149
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2007/4/25

他人の痛みが判るには学習が必要  試行,指向,志向、思考

「他人の痛みが判るかどうかは、多分に生まれつきの素質だ」と述べた人がいた。それは明らかに間違い。 

他人の痛みが判る為には「学習」が必要で、人が生まれつき持っている素質などではない。その証拠に子供は無邪気に残酷なことをする。 

また自主的に学ばなければ、地球の裏側の人々を気遣うことなど出来るはずもない。
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そいう意味では判らない人に身をもって学習してもらうのは必要なことかもしれない(汗)
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2007/4/25

「変動するラテンアメリカ社会」3  お勧めの1冊

ブラジル人の友達とか出来ると、あわててブラジルのことも学ばねばと思う。つくづく泥縄が習慣になっています(汗)

さて、以前からブラジルは貧富の格差の大きい社会だと耳にしていたことだが、これを読むと並外れてその問題が大きいことがわかる、しかも「失われた80年代」からの回復期90年代に逆にその差が広がったこともわかる。

さてこの本の中ではそれを様々な資料をもとに解析するのだが、その1つにユニセフが出している「世帯あたりの所得分布、1990-1996年」の資料が参考になる。この資料によれば、28カ国中、ブラジルの低所得者層40%の総所得は全体の7%で、これは日本の22%に比べるとかなり低い。ちなみにラテンアメリカ、カリブ海諸国も9%とほぼ同じで、アメリカは16%と中間。

一方、高所得者上位20%はブラジルで68%、ラテンアメリカ、カリブ海諸国は61%と非常に高く、日本は38%、米国は42%。 ラテンアメリカはアフリカよりも格差の激しい世界だとは聞いていたがこうして数字であらわされるとよく判る。

しかし一方で、このラテンアメリカ世界はこの間、識字率が急上昇し、出産率も低下している。これがアフリカ・中東世界との違いだと思う。 先日も話題にしたが、同じような社会的問題を抱えながらも、ここら辺の違いが原理主義的過激派が生まれるかどうかの鍵だと思う。
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2007/4/24

昨夜のTango Class  Tango

基本のステップで右足揃えるところまで同じ

1. 左足に踏み替え
2. 右足右後ろに後退しながら左腕と右の支えを巧く使いながら女性を前のオーチョにリード
3. 左足を横に後退しながら、さらに女性を前のオーチョ
4. 右足右後ろに後退しながら女性を前のオーチョ
5. 女性を体で押すような感じで後退(男性左足前進)させる
6. 右足抉るように女性の後ろに差し込みながら、回転(この時コンパクトに!)
7. 右足踏み替え
8. 最後のいつものステップ
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2007/4/23

昨夜久しぶりのミロンガ  Tango

以前2、3回行ったがまだ基本ステップもままならないのに時期早々ということで行くのを止めていたが、やはりそれではいつまでも巧くならないということで再度挑戦。

今回はそれなりに踊れたが、持ち技が少ない、大分習ったはずなのに自分のものに出来ていない、幾つか試した技もあるが相手に巧く通じない。結局諦めたものも。 ただそのなかで1つ最近習ったばかりのミロンガのステップは何とか出来た。 ただミロンガステップは1つだけ、それで1曲踊るのはなかなか辛い。ただし今回は同じクラスの人と踊ったので気兼ねは余りせずに済んだので1つ良かった。

長崎の市長選挙は市長銃殺に伴い急遽出馬した追加候補2名が接戦の末、市役所課長が、市長の娘婿候補を破り辛勝。聞けば当選候補は市長のブレインの一人、今の時代世襲ではないだろう。妥当なところでしょう。
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