2007/10/19

人は何故デマを信じたがるのか?  試行,指向,志向、思考

『ネットと戦争;9-11からのアメリカ文化』岩波新書、青山 南著、2004年出版

9-11後のアメリカにおけるネット世界を紹介。 それほど内容があるわけではないが1つ面白いことが記述されていた。9-11後に流行った都市伝説。 

舞台は何処かのコンビニ、そこに中東出身とおぼし男がいて買い物の支払いをしようとしている、しかし2ドル足りない。すると列の後ろにいた女性がその2ドルを出してくれて無事支払いが済む。男は礼を言い、続けていう。

『貴方は良い事をしてくださった。お礼にいいことを教えてあげよう。15日以降はコーラを飲まないように』p88 この暗示することは9-11後のアメリカ人には明白である。

一方、最近身近に流行った都市伝説;スーパーマーケットのトイレで子供が性犯罪に遭うというもの。 

テロから身を守ることも、子供を性犯罪から守ることも、万全な対策をとることは不可能である。何故なら我々はテロリストから隠れることは出来ないし、子供を自宅に閉じこもることも出来ないからだ。 だから、そのような難しい問題に答えを求めようとするより、物事を単純化しとりあえず解決しようとする。 

『何処に敵(犯罪者)がいるかどうかに始終回りに目を配り暮らすよりは、何とか自分で出来るものに変えようという傾向がある』p89

だから、コーラではなくペプシを飲み?
スーパーマーケットではなくデパートにする?

実は血液型性格診断も根は同じ。 相手の性格を様々な経験から総合的に判断するのではなく、血液型という単純な判断基準で決めつける。問題の本質は、

<デマであることを判断出来ない>ことではなく、何処かにデマを信じて<難しい問題の判断を回避したい>という隠れた欲求があることにあるのかもしれない。
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