2008/7/31

今朝の『ビジネス展望』  

前回酷評したS大のK氏による、日中韓の中小企業比較だった。
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今回はなかなか興味深いデーターを提供してくれた。K氏によれば、日韓で成績のよい中小企業は「情報共有型」、つまり経営方針について、経営者が従業員も取込んでいるタイプ。 それに対し中国は非情報共有型、つまり経営者が全て決めるタイプだそうだ。

K氏によれば中国が非情報共有型で経営がうまくいっているのは「出来高払い制」によるのが原因ではないかということだった。

また、日本の「情報共有型」も、これまで「技術中心」だったので大企業依存型(←この言い方ではなかったが)になってしまっているが、今後は「マーケティング」にもこの「情報共有型」を導入しなければならないだろう、とのことだった。 何となく判る感じではある。

我々も中小企業型、…いや零細企業型(汗)、グループ全員が情報共有していないと効率よく、いい研究は出来ない。

最近は車の中で携帯を充電している。運転中は何処にも動かないので、携帯の充電も切れ目なく出来るので重宝している。 一番役に立っている車のオプションはコンセントだったよう。
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2008/7/30

WTOが決裂したとか  

国の農業を守るために、機動的にセーフガードを発動したい食料輸入国のインド・中国と、食料輸出国の米国が、ともに譲らなかったのが原因だとか。 ある意味、当然だと思う。

なんでも自由化がいいはずはない。工業であれ、農業であれ、条件の悪い国は自由化で自国の産業は育たなくなることをこれは意味する。 もっとも、世界的食料輸出国であり、かつ工業先進国である合衆国にとってはもっとも都合のいい仕組みだろうが…

今週は土・日出張。しかもともに別の場所でともに日帰り。 昔の職場と違い小所帯、何でも役割が廻ってくる。辛いな〜

盛夏、庭の植木も元気がよい。
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2008/7/29

燃費 & 遺伝子組み換え食品  

先日からプリウスの燃費が段々落ちている。 それでもこれまで1ヶ月間の貯金があるから20km/L台を保っていた。 

しかしこの炎天下、実際にクーラ―を効かせて混雑する町中を走ればどのくらいの燃費になるか、興味が湧いてきた。 そこで燃費計をリセットしてこの週末昼間の炎天下に走ってみたところ。16km/L台となった。その後、普通の通勤モード(早朝と夜の運転)に戻ると今朝の段階で19.1km/Lまで向上した。 

  予想されたことでも、実際に数字にして出せば。説得力がある。

昨日のニュースで学校の先生が「遺伝子組み換え食品」から何をイメージするかと問うたところ、「危険」と答えた人が63%を越えるとか。 これは「安全」と答えた人の2倍の数字である。 成る程、教師がそのような認識では世間で遺伝子組み換え食品に悪い印象を持つのは当然。 

しかし考えてみよう。果たしてこれまで遺伝子組み換え食品で死者はおろか、健康を害した人が出たか? 一方で明らかに健康被害が実証されている煙草は堂々と売られているし、スモーカーの教師も多い。

「国産」とか「無農薬」、とか名がつけば、検証もせずに安全と信じる風潮がある。 しかし「国産」表示は当てにならないことに多くの人が気がつきはじめた。 「無農薬」も農家の人に聞けば、「あり得ない」という言葉が返ってくる。(せいぜい、低農薬でしょうか?)

  やはりここでも事実(数字)に基づく安全認識が重要。 イメージや思い込みの安全は迷信とかわりない。

追加:
「農業」と「農」は違うと、昨日のラジオ番組で農政の専門家が言っていた。個人レベルの「農」では無農薬でも「農業」となれば無農薬というわけにはいかないということだろう。

盛夏

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2008/7/28

珍しく「お薦めの1冊」に小説「路上の人」を  お勧めの1冊

「路上の人」堀田善衛、初版は新潮社より1980年。 徳間書店から初版として2004年。

予想通り、面白い! しかも小説なのでどんどん読める。一気に読んでしまった。もったいない! ちびちび読めばよいものを。 この本と「薔薇の名前」に非常な共通点があることに気がつく。 

『最終的にヨナが解するところによると <キリストは果たして笑ったのか、笑ったとすれば如何なる場合に、如何なる場所で笑ったのか…> を究明する為に、法王の命によりて、トレドに向かう者であった。 …これは旅の途中での、この僧とその他の高位の修行僧との議論をヨナが傍らで聞いて結論を出したものであった』p41

僧はトレド(この僧が、アリストテレスのギリシャ語原本を研究していた場所)についてから8ヶ月程した冬の日の突然血を吐いて死んでしまった。血は黒かった。ヨナは毒殺されたのではないかと思ったが…」p56

『僧と死に別れて後も、ヨナはしばしば考えることがある、笑いとは何か、と。 人間の笑いが学問の対象となるものであるとは、何を意味するのであろうか、と』p57

「笑い」の意味は大きい。何故なら、笑いは「他に対する批判であり、自己評価でもありうるからである。もし批判であれば、批判は異なるものの排除や断罪を意味するものではなく、異なるものの存在を評価し、許容するものでなければならないだろう。p42

あの「薔薇の名前」の中心課題も(映画ではアリストテレスの本というだけではっきりしないが)「笑い」の神学的意味を問うものだった。 しかも、あの「薔薇の名前」で修道僧が次々殺されていく理由もアリストテレスの「笑い」だった。

堀田氏がこの本を書いたのは1985年である。一方、「薔薇の名前」が書かれたのが1980年、この著者があのエーコーの本を読んでいたと考える方が自然だろう。 しかもウィリアムとアドソに対するコンビがここでは学僧とヨナとなっている。

しかし例え、そうだとしても、この本が単なるパクリ本だというわけではない。 私としては、ある意味その続編と捉えている。

そのほか、このような下りがある、
『不法なれども有効なり、ラテン語で Ilicita sed valida』

これは当時最大の神学的問題であった事項。『たとえ破戒の司教から洗礼を受けても、それが形式に則ってなされていれば、洗礼そのものは有効』だとする論理
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/102/trackback

『伝統的にカソリックでは人効論(主観主義)より事効論(客観主義)を正統とした』ということ。こう書くと何のことか判らないが、判りやすく云えば、『たとえ異端の司教から洗礼を受けても、それが形式に則ってなされていれば、洗礼そのものは有効』だとする論理。 しかしこのアウグスティヌス以来(実際にはその前から)正統とされた神学は『普通の常識とは相反したデリケートな性質を持っていた』p82 ので、決して全ての神学者に十分理解されていたのではないということ。そして最大の山場、グレゴリウス改革でその不徹底が露呈したということらしい。 そして、これは私の考えですが、これはキリスト教の内面化に伴う変化ではなかったかと思われる。 『正統と異端;副題、ヨーロッパ精神の底流』から

またこのような記載もあった。

『サン・セルナン大聖堂に、10年程前までフォウルケと呼ばれる、司教にして法王特使でもある男がいた… 若い頃にはトルヴァドールとして…』p259

まさにこれはフーケ・ド・マルセイユに違いない。 
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/40/trackback

まさにこの本は西欧中世史のキー概念をあちこちにちりばめた贅沢な作りである。 まさにお薦めの1冊。 

最後に解説者の加藤周一氏は語る。
『堀田は近現代のヨーロッパを理解する為に必要な限りで歴史をさかのぼったのである。どこまでさかのぼったか。13世紀まで、何故13世紀までなのか… 13世紀以前の中世、いわんやローマ帝国の古代は異文化であり…』p388

同じ思いである。 ただし私としてはこれを11世紀までさかのぼるとしたい。 より具体的にはキリスト教以後の西欧までさかのぼらなければならないと考える。

西欧理解の為にはこの中世まで、歴史をさかのぼらなければならない。 しかし、そのことは余り日本では理解されていないと思う。
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2008/7/27

昨夜のSalsonと「路上の人」を天秤にかけると…  salsa

まだ余力もあったし、それなりに愉しかったが11時過ぎに帰宅。それでも7時半から踊れたので十分? 惰性で踊り続けるより、家に帰って「路上の人」を読みたかったのが実は本当の理由。本の紹介によれば、

『時は一三世紀前半。舞台はイベリア半島とピレネー山脈、フランスを横切り、イタリアを南下してローマに及ぶ南欧の広大な地域。語り手は「路上のヨナ」と称ばれる浮浪人、ほとんど文字を読まず書かずの下層の人物だが、聡明で、ラテン語を含め多数の言語を話す。ある時は英国の外交使節やドイツの学僧や神聖ローマ帝国皇帝が法王庁に送った騎士(スパイ)等の従者となり、ある時は旅芸人の一団に身を投じ、必要ならば乞食をして東奔西走する。―堀田善衛(一九一八‐九八)が一九八五年にその大部分をバルセロナの客舎で書いた小説』 とある。

まだ解説と評論を読んだだけだが、これはきっと面白いに違いないと予想できたから。解説者は加藤周一氏。
http://www.ghibli.jp/shuppan/new/hotta/hotta_r.html

彼の日本文化論は面白いし、特に「羊の詩」は高校か、大学1年くらいの時読んで非常に影響を受けた本。 彼があのような評論をする以上きっと面白いに違いない。内容は小説だが、舞台は南フランスとスペインにまたがるランドック。異端カタリ派の話。

今朝の TV特番で竹中氏が出ていた。相変わらず「構造改革が出来ていないのが日本の元気がない理由だ」と述べられていた。 私は小泉・竹中路線は歴史的必然だったと思うが、いずれにせよ、一度評価は必要だと考える方。

そこで彼が主張していたことで、日本の元気がない理由に「貸金業界に対する規制」と「外資規制」を挙げていた。前者に対しては反対。高利貸しを規制するのは政府の役目。
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/184/trackback

後者に対しては賛成。何も国の富を損なうのは外資だけではない。日本人にも国賊はいる。所謂、「禿鷹ファンド」に狙われるのは企業に隙があるから。
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/949/trackback
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2008/7/26

昨夜は例のようにONEへ  salsa

久しぶりに上手な方が来られていて、何度か踊ってもらいました。 上手な人と踊るとこちらまで上手になったかのような錯覚に陥ります。 感謝、感謝。 それに体の動きがとても魅力的。2時間程度でしたが、十分満足して帰宅。 さて今夜はSalson♪

『中世の覚醒』はあと1章を残すのみですが、今日が返却日。しかも予約が入っているらしい(涙) とりあえず返却して、追加予約を入れる予定。 

さあ、今日は夕方までスケジュール一杯。実験も1つこなさなければならない。土曜はいつもより遅く出勤するので帳尻あわせるのが大変(笑)
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2008/7/25

『中世の覚醒』8  …ついに「オッカムの剃刀」に至る!  お勧めの1冊

全能の神は思いのままに行動する自由を持っていると主張することによって、

<自然の規則性はいついかなる瞬間も神の自発的な意志に依存している。 神は人間が発見しうる自然の法則によっていかなる制約も受けない>

これから、科学が発見するものは全て仮定的なものということになる。P375-6

『何と驚くべきことだろう… まずトーマス・アキィナスが科学的世界観の第一の要素を提供した。ついでドウンス・スコトウスがそれは常に仮定的なものであるに違いないという認識を示して、第二の要素を提供した』p376

そしてオッカムは『(人間が)己が生み出した概念を用いて神の意志を理解することなど出来ない』として、 
         <自然科学と神学は別個の道を歩むべき> 
                     という第三の要素を提供した。p378-9 

『この晴天の霹靂ともいうべき言葉ともに、近代の経験科学が誕生した』と云われる。P380

すなわち、自己流に解釈するならば、自然科学はこの時から、神学の束縛を受ける事なく自由に発展することが出来るようになったと云う事だろう。
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2008/7/24

地震 & 通り魔事件  

東北地方で地震との一報。仙台に住む知人より先に銀のことが気がかりになった。
http://ameshossu.blog58.fc2.com/

…たかが、バーチャルペット。されどバーチャルペット。 毎日その様子をネットを介して見ていると気になるもの。 様々な事情でペットを飼えない者には如何にバーチャルでもペットには変わりない。

連日の猛暑で今日までの積算燃費(600km走行)が21.1km/L。クーラーの消費エネルギーは馬鹿にならない。

<通り魔事件>
通り魔事件の被害者が、中央大学の文学部史学科西洋史学専攻ということで記憶の中にある本の著者が浮かんだ、
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/92/trackback

早速検索すると、予想が当たった。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080724-OHT1T00098.htm
被害者の指導教官は、『12世紀の修道院と社会』の著者、杉崎泰一郎氏。


報道によれば、被害者は一角獣について卒業論文を執筆していたとか。
http://www.greengrape.net/hiroshi/03_crunny_01.html
http://www.greengrape.net/hiroshi/image/image_00026.JPG
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/937/trackback

きっと色々な夢や希望があっただろうに無念だったに違いない。

もし故意の殺人なら、ひと一人の命は、それを奪った人の命であがなうのが「人定法」だという考えに変化はない。
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2008/7/23

『中世の覚醒』7  お勧めの1冊

世界経済、というか現在のアメリカ経済。
    『Too big to fail, Too small too late』
   いずれも何処かで聞いたフレーズ。

お手本のアメリカ型金融資本主義が崩壊する中で、後を追う「円」が親分「ドル」とともにユーロに対し落ちて行くのは仕方がない??
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『中世の覚醒』
『科学的には「真」だが、神学的には「偽」である』との二重真理説。この問題を抱えたのは何も西欧社会だけではない。 イスラーム社会でもその事情は同じだった。 では、イスラーム社会はこれに対してどのように対応したのか?

『イスラームの権力者はまさにこうした危険な事態を避ける為に、ムスリムのアリストテレス研究者を隔離するとともに、彼らがイスラーム圏の諸大学で教えることを禁じていた』p345

しかし、著者は西欧社会が、激しい闘争を引き起こしつつもアリストテレス研究が続けられたことが、西欧のその後の発展をうみ、一方、そうしなかったイスラームが没落の道を辿ったのでないかと暗に述べているように思われる。

著者はこう述べる。

『一連の(トーマス・アキィナスに対する)断罪がもたらした最も予想外の結末は、アリストテレスの基本的前提のあるものを否定したことが、経験科学の発展を促したということだろう… 1277年以降… 信仰と理性の分離が内発的(教会内部)な力によって進んだように思われる。』p355
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2008/7/22

『中世の覚醒』6  お勧めの1冊

中国でテロが起こったとの報道。ただし北京ではなく雲南。 怖れていたことが起こった。色々な矛盾が渦巻いている国だが、何とか軟着陸してもらいたい。 

ちなみに、中国では2005年に農民暴動が年間87,000件も起こっている。現在のデーターはないが、少なくなったということは聞いていない。少なくとも3年前によりも格差は拡大しているのは事実だろう。
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/330/trackback

第六章、ついに「二重真理説」でる。p320

   『ある命題が科学的には「真」だが、神学的には「偽」である』

これを誤摩化したことについて著者は1970年代の共産主義国家の学者に例えて、以下のように述べる。

『彼らはうわべはマルクス・レーニン主義に忠誠を誓いながら、同僚教師や学生たちにはその反体制的な含意が明白なメッセージを送り続けていたのだ』p328

中世盛期、知的世界における真理に関する矛盾はいよいよ誤摩化しようのない時代に入っていくのか?
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