2008/9/8

Big news & 『信仰と他者』5  お勧めの1冊


ついに米国が公的資金を政府系住宅金融に入れる決定を異例の日曜会見で表明した。 この公的資金注入は米史上最大の企業救済になる可能性があるとか。
http://www.asahi.com/business/update/0908/TKY200809070167.html

投機資金での巨大な損失のツケを、米国の納税者のお金で尻拭いするものである。これで一時的に株価は上昇するだろう。 しかし、問題はそこではない。一番大切な変化は、今後、投機資金を規制しようとする動きが本家本元のアメリカで生まれる可能性が高いということ。これには歓迎。

さて、これだけのBig newsなのに今朝の『ビジネス展望』のコメンテーターである例のM大のT氏は一言のコメントも無かった。
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/1085/trackback
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/884/trackback

さもありなんと思う。あの人は以前から私は全く評価していない。コメント出来ないのは、独自のパースペクティブを持たないからだろう。

彼が話題にしたのは政府の経済対策に対する批判だった。彼曰く、長期的定率減税と、ガソリン税の廃止が必要だとのこと、そしてその財源には例の「埋蔵金」と無駄をなくすことから捻出されるとのこと。ニュースをよく聞く高校生なら言い出しそうなことがらである。 「は、は、は、そんな程度ですかい」とつい運転しながら言葉に出してしまった。
       …う〜〜ん、今日は朝からかなり過激(汗)

『信仰と他者』5
この本の編者の一人が『中世地中海世界とシシリア王国』や『神秘の中世王国』の著者である高山博氏である。 かつて、この著者の作品『神秘の中世王国』が、いかにも好事家的で、 <歴史は現代との繋がりなくしては学ぶ意味がない> と考える私としては若干疑問を感じたことがあった。 しかし、同氏はこの本の「あとがき」の冒頭で以下のように述べる。

『宗教、宗派間の対立や紛争が絶えない今日、異宗教、異宗派間の平和的共存を実現した過去の社会や国家…』p327

…最近思うのだが、私自身にしても、あるいは周囲の人にしてもこのような問題意識を持ち始めたオジサンがでてきたような気がする。 かつての空想的で単純な平和主義から、対立や闘争を前提とした上で、どのような和解への道筋が可能なのかという現実主義である。 そしてその契機となったのが、どうやらあの9-11と、それに続くアフガン・イラク戦争だったような気がする。 この本の副題である、「寛容と不寛容のヨーロッパ宗教社会史」にもそれが現れているのではないかと思うのは考え過ぎか?

さて本の内容だが、
<Free Masonsの起源>
については俗説も含め様々だが、はっきりしたことは判らないよう。 それよりも重要なのはその基本理念。 その原則は政治権力への忠誠(政治的中立)と、反逆思想ゆえに排除しないこと(宗教的寛容)。だがこの両立は困難だった。p231
これが国家権力と教会との微妙な関係に立たされる原因となる。

この組織の知られざる一面は、ロンドンに最初の拠点をもつとはいえ、亡命ユグノーやアイルランド人などのディアスポラが中心になり運営され、これがこの組織が国際化された理由だということ。p236
    これで少し判ってきた。
0



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ