2008/10/31

過去50年間の平均株価  

こんなデーターを持っていた方がいいだろう。
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2008/10/31

『寛容の文化』3  お勧めの1冊

今朝の『ビジネス展望』で寺嶋氏はバブル期以降、日本の株価は最大1/5にまで価値が低下したとのべ、これは日本の資産がマネーゲームに使われ、未来への投資に使われなかった結果だと指摘された。まさに同感。

未来への投資として同氏はエネルギーと食糧をあげられた。特に日本海海底の地下資源を指摘されていた。

…実は、私も授業でこの地下資源の1つを取り上げて紹介するようにしている。
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メタンハイドレート;CH4は本来極性がなく疎水性であるが極限の高圧状態で生成される。通常下では直ちにメタンが発生する。メタンを中心にして周囲を水分子が囲んだ構造を持つ。水深1,000〜2,000メートル付近での、地下数百メートルに結晶化して存在する。見た目は氷に似ているが、火をつけると燃えるために「燃える氷」と言われることもある。ほとんどが海底に存在し、日本近海は世界最大のメタンハイドレート埋蔵量を誇ると言われる。

『寛容の文化』3
ここでもコルドバの図書館の事が描かれている。曰く、
『当時の西欧最大の図書館が蔵書400冊(1000冊とも云われる)をかろうじて数えるとき、そのカリフの図書館は40万冊を数えた』とか。P30 
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/24/trackback

ちなみに当時最大の図書館はカイロの2つのカリフの図書館で、合計200万冊の書物があったと伝えられる。
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/132/trackback

人文主義的なイスラーム解釈を展開した伝説的な神学者で、その正統性にもかかわらず、彼、ガザーリーの著書が狂信的なムラービト朝により焚書されたことも述べられる。p42 

そう、焚書は西欧中世だけで見られた現象ではない。イスラーム圏においても原理主義的政権ではしばしば見られ、特にスーフィーの多くが殉教した。

著者はここに1つのパラドックスを観る。即ち、

『はじめて近代性とよばれるものが開花した、世俗文化の再生・復興を奨励したプロバンス宮廷がアルビジョア十字軍によって破壊され、それが13世紀中葉までに終焉を迎えてしまったことを』p44

プロバンス宮廷といえばトルバドールだろう。 確かにその世俗性はこの時代、群を抜いている。例えば、封建領主にして、トゥルバドゥールとしても有名なアキテーヌのギョーム(AD1071-1127)には二人の愛人の名前を記した以下のようなあからさまな詩がある。 

『拙者には見事な馬が二頭あり、おのおの乗りこなしておる。・・・はてさてどちらを採るべきか、途方に暮れる、アニュスにすべきかエルマンサンにすべきか!』
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/107/trackback
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2008/10/30

『寛容の文化』2  お勧めの1冊

今朝の『ビジネス展望』でカン・シユウ氏はこの金融危機の中にあっても中国は景気の減速はあっても順調に成長するとか、むしろこれを機に中国の世界経済に対する存在感が高まるとのことだった。 

理由は、
1)中国は金融自由化が進んでなかった。
2)まだ付加価値の高い製品が少ない。
3)中央集権的で迅速な政策がとられた。等々

先日、中国企業の倒産が増えているのと報道もあったが、果たしてどちらが正確な現状を現しているのか? ここは暫く様子を観る必要があるだろう。

『寛容の文化』2
表紙には円柱の美しさで有名なコルドバのモスクの画像が使われている。
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このコルドバのモスクの建設年度は8〜10世紀と伝えられるが、この建築様式はピレネーを越えてキリスト教圏にも流れた。 トゥルーズの聖ヤコブ教会は典型例ではないが、これもイスラーム様式が見事に表れている。
http://www.greengrape.net/hiroshi/06_jacob.html

『アラブ・イスラーム文明の長所は、それ自体が同化能力に優れていて、自ずと滅んだ、あるいは滅ぼされてしまった古来の土着文化が残した豊かな贈り物を形成の途上にありながら自らの体内に受容してゆくことが出来たという点に集約される』 
     と著者は述べる。p18 

確かにこれは特に初期イスラーム社会ではそうだと思うが、やがてこれは廃れ、それが原因で栄華を極めたイスラームが没落した理由だとバーナード・ルイスは云う。
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/131/trackback

著者はこうも述べる、

『拡大期にイスラーム帝国の文化的なものへの欲求とその浸透力は、領土的野心と同じくらい強大なものであった。p18 それに対し、西ゴート人は当初、そのエスニシティーよって厳格に区別されたばかりか、数百年にわたるヒスパニア統治期間を通じて、外来者からなるマイノリティーを同化させることはなかった』p25

それは知らなかった。ローマの伝統を受け継ぐ西ゴートは同化傾向が強いと思っていた。しかしこれは面白いこと、何故なら、現代のアングロサクソン系も同化傾向が低いとかのE. Toddが指摘しているからだ。確か西ゴート族は起源としてアングロサクソンに近いと思うのだが?
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/15/trackback
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2008/10/29

金融工学という増幅器 & 精華大学方式  試行,指向,志向、思考

昨日のNY市場の株価は暴騰したとか、今朝のTokyo市場もそれにつられて上がるだろう。ただし本質的なことが何か変ったわけではない。単なる上り下がりと見る。 以前私はこのように述べた

『「景気」は「気分」の要素が大きい。雰囲気やイメージで動く世界。余り論理的思考や計算というものが入る余地が少ないように思う。 そこに金融工学的計算術を入れたところに矛盾と云うか、制御し難い問題を大きくしたような気がする。』
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/1207/trackback

雰囲気やイメージ(あるいは「読み」ともいう)で動く世界に、金融工学という増幅器を入れたというだけではないか? な〜に、経済音痴の戯れ言、御聞き流し下さい。

<精華大学方式導入?>
先日訪れた精華大学の医学部は世界中から優秀な中国人研究者を集めている。 多くはハーバードやプリンストン、 CSHとの兼任で留守の教授も多い。 
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/1104/trackback

いやむしろ通常彼らは中国国外にいる。 この方式は第一級の研究者を1〜3ヶ月単位で精華大学に呼び、現地の研究者・学生を指導させる同時に海外との研究拠点としての役割も持つ。 この方式の味噌は、第一級の研究者の子分を常任の準教授として実働部隊として精華大学で研究指導させることにある。

さらにこれは任期制から生じる様々な問題も軽減される。 何故なら、例え任期が切れても、彼らは海外に本来の拠点を持っているからだ。 まさに一石二鳥ならぬ、1石三鳥の方策。 これは最近日本でも流行りの 「時限付き研究組織」 を構築する場合の参考になると思っている。これを職場に導入することは可能か?
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2008/10/28

誰しも云うのを躊躇った  

今朝の朝焼けは美しい。画像は今朝6時半前の南福岡駅近辺での風景。
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株価は26年ぶりの最安値とか。「予想されたこと」とは云わないが予感はあった。
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/1210/trackback
あの時点でもこのことは、ある程度予測出来たが、誰しも云うのを躊躇ったという所だろう。

いずれにせよ「貯蓄から投資へ」の掛け声のもとにこの四半世紀間に株に投資した国民資産の多くの部分が今の時点では失われたことになる。もちろんこれは自己責任だが、「貯蓄から投資へ」と呼び掛けた政治家や評論家がいま口を噤んでいるのは見苦しい。1年前、 

『私の知る限り中世から現代にいたるまで、社会保障としては再配分でしかおこなわれていない。 どんな新しい考え方(投資=交換)か知らないが、歴史的淘汰を受けていない制度は信頼出来ない』  と疑問を投げかけたが、それが現実のものとなった。
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/456/trackback
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2008/10/27

『寛容の文化』  お勧めの1冊

昨日、一昨日と朝から夕方まで職場の大事?な行事で休日出勤。 はい、代休もありません(涙)

週明けのTokyo市場が注目されている。先週末はパニック売りで今週は上昇するとの見方もあるが、どうだろう? 何も本質的なところは変っていないし、世界が危機に向けて大胆な方策に出たというニュースもなり、むしろ元気がいいとされた新興国も投資資金の流出で続落傾向がある。下手すると、バブル崩壊期の株価をあっさり割り、それにともない一気にさらに下落することだってあるかもしれない。ただマスコミを通じて影響力のある評論家としては下手な事は云えないということだろう。

『寛容の文化』
副題:ムスリム、ユダヤ人、キリスト教徒の中世スペイン。 マリア・ロサ・メノカル著、2005年名古屋大学出版。原著は2002年初版。

原著での副題は『How Muslims, Jews, and Christians created a culture of tolerance in medieval spain』とある。この本が2001年の9-11を意識したことは確実だろう。

40ページ程読んだ限りでは、内容的に目新しいことは何も無いが、この時代のイベリア半島史を整理する為に読むのはいいだろう。ただ訳としては直訳的で少し読みにくい。

1つデーターベースとして。「エル・シッド」は主人を意味するアラビア語、サイイドに由来する。とか、p40

実はこの名字、サイイド(サイード)はよく聞く名。かのE. サイイドもいるし、サイード・クトプもいる。
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2008/10/26

ハロウィーンサルサ  

昨夜はハロウィーンサルサパーティー
おじさんとしては仮装する気にはなれないが、見て楽しむ分にはいい。 
ただし休日出勤が入っているので、早々に退散。
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2008/10/25

僅か4ヶ月前  

国内では株価の下落と円高が止まらない。外を見渡せば、かってBRICsとよばれ元気な国の代表とされた国の貨幣が軒並み下落している。今朝のニュースでは一番元気のよいはずのお隣中国で企業の倒産が増えているとのこと。

そう云えばつい最近、僅か4ヶ月前だった、中国と韓国の新興企業の元気の良さを褒めたたえた某大学教授がいたが…
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/1072/trackback

防火扉のない世界経済、この先どうなるか?
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/654/trackback
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2008/10/24

今朝もまだ太陽熱温水器健在  

今日、天気になれば、もう少し省エネできるかも?

どんどん円高になっている。ニュースでは円の安定性の為に、買われているとのことだったが、多分そうではなくドルの価値が下がり金利差を利用して儲けようという「円キャリートレード」が立ち行かなくなったからだろう。

「円キャリートレード」が云われたのはつい最近だったような気がする。わずか1年前私は、

「歪な状態であることは疑いようもない。 今これに警告を出さない評論家が少ないことが不思議だ」

と述べたが、その問題が今の危機を引き起こしていると私は思っている。あの時これは将来の危機の原因になると言ったのだが…
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/656/trackback
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…いささか傲慢だと思うが、巷に溢れる自称「経済評論家」ほど当てにならず、しかも、反省もしない輩はいないと思う。
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2008/10/23

『稲が語る日本と中国』3  お勧めの1冊

このところ落ち葉がすごい、まだまだ日中はあついが秋。
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著者の佐藤洋二郎著氏は稲の「アッサム・雲南起源説」にたいし、「ジャポニカ長江起源説」を提唱する。これは長江流域がもともとは上記の説の根拠でもあった照葉樹林文化圏であったが、これが黄河文明との衝突によってインドシナ奥地へと追いやられたとする説である。p194-6

まだ仮説であるには違いないが、それなりに面白い。そして氏がこのような説を展開できたのは考古学にDNA学を導入したからだろう。 事実、著者の紹介文をみるとこの他の著書として、「DNAが語る稲作文化」とか、「DNA考古学」あるいは「DNA考古学のすすめ」などがある。 これこそ複合新領域。

以前、『稲作文化の世界観』の時点で指摘したゲノム研究の視点からの稲作文化の再考が必要だと述べたことがあるが、このよい例。
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/20/trackback
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