2012/4/30

『中国は21世紀の覇者となるか?』  お勧めの1冊

『中国は21世紀の覇者となるか?』
早川書房、2011年初版、「世界最高の4頭脳による大激論」と副題にある通り、2011年の6月トロントで行われた討論の翻訳本。その4人の1人にキッシンジャー氏がいる。

内容に目新しいことは特にない、しかし一時もて栄やされた日本の大躍進があっという間に萎えて衰退した日本と中国を比較し、日本のように中国もやがて勢いを失うという議論が出てくるのには少し参った /(_ _;;

4人のうちの一人デビット・リー(李稲葵)精華大学の経済学者で人民銀行の3人の学術委員の1人である、リー氏の述べた言葉が印象的。同氏は170年前のアヘン戦争―南京条約が今もって中国人にとってのトラウマになっているとのこと。
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2012/4/29

私が問題にしたのは  

この数日小沢氏無罪判決が出て色々巷で議論が沸騰している。 私もあるサイトで意見を述べたところ、巧く議論がかみ合っていかないことに気がついた。その理由として考えるに、

私が今回の起訴の動き自体に非常に不穏なものを感じ、それを問題にしたのに対し、相手の人は小沢氏の政治手法について主に語っておられた。それが理由ではないかと。

基本、私は小沢氏のことはどうでもよかった(ただし、小沢氏でなければこの事件は起こらなかったとも思うが)

私が問題にしたのは、

誰それの政治手法が気に入らないからといって、あるいは、その政治家が居ない方が日本の政治にとって良いと判断したとしても、その政治家をそれ故に、今回の陰謀みたいな手法で陥れることは絶対にあってはならないというこの1点。
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2012/4/28

面白い現象  

面白いことに気がついた。 私がよくお邪魔するblogの主で少なからずの人が今回の小沢氏への無罪判決を 「妥当な判決」 だとする。

それだけなら、別に面白くもないが、そういった人の多くが。その冒頭に、

『彼は好きではないが… 』 みたいな言葉をつけること。




さて、明日から連休、前半は暦通りのスケジュールだが、後半からまた大陸上陸予定。
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2012/4/27

小沢氏無罪の判決  

小沢氏無罪の判決
私は彼を支持しないし好きでもない。しかし妥当な判決だと思う。

小沢氏起訴といい、厚生労働省の「局長の逮捕」といい、最初から不自然さが目立った事件だった。このblogでは独断と偏見で「検察の陰謀」とすら書き込んだ程。 ただし、当時(2009/9/4)は検察という言葉は伏せ字にした。
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以下時系列に沿って読めば、この陰謀が段々と明るみになる過程であることが判る。
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http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/1923/trackback
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2032/trackback
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最初に陰謀ではないかと気がついたのは2009/6/21 
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2012/4/26

ポピュリスト vs 真の愛国者  

今朝の『ビジネス展望』は東洋大学の中北氏、話題はIMFと日本の世界金融政策ということだった。 

現在のIMFがいわば欧米独占型で動いている(最大出資国はアメリカで、日本は2位、ただしアメリカには拒否権があるが日本にはない)のに対し日本はアジアの代表としてIMF での指導的立場に立てる様動くべきだとの意見。

確かにその通りだろうが、果たして欧米はそのような特権的立場を譲るだろうか? それより別の戦略で日本は動いて牽制する方策の方が効果的のような気がする。

例えば同じ立場にある中国(出資国としては5位、拒否権は勿論ない)を巻き込んでの合成通貨構想や国債持ち合い政策のようなことだ。ま、これについては同氏も全く同じことを以前述べられていたので、多面的な戦略が必要ということだろう。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2678/trackback
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とはいえ、某知事のような馬鹿者が時々、選挙目当てに日中に波風を立てるようなことをする。本当の愛国者ならば、何か国益で、何がそうでないかを冷徹に見極め行動することが出来るだろうが、それだけの知恵はあれらポピュリスト(少なくとも最近2人いたよね)にはないだろう。

今朝も暴慢噛ませてもらいました(笑)

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2012/4/26

1kg 100Bqの規制値について考える  震災ー原発事故

段々、燃費が向上し、ついに22km/Lを達成。さて、あとどこまで上がるか?

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<食品1kg当たり100Bqの規制値について考える>
まず予備知識:自然放射線を分類すると2つに大別される。即ち、
(1) 宇宙線
(2) 天然放射性核種

(1)宇宙線からは年間ほぼ390 μSv(=マイクロシーベルト・= 0.39 mSv)、地殻・建材などからの自然放射性核種から年間480 μSv(= 0.48 mSv)、空気中に含まれているラドンから年間約1260μSv(= 1.26 mSv)の被曝をすると云われる。これは地方によって多少差がある。

(2)内部被曝、体内の放射性カリウム40および炭素14から年間ほぼ290 μSv(= 0.29 mSv)  カリウム40は天然の0.01%を占めているため、生物がカリウムを取り込む時にかなり被曝することになる。これはBq換算で、玄米1キログラム28Bqとされる。
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*カリウムに注目するのはCsと同じアルカリ金属でほぼ同じように体内に取り込まれやすいから。
合わせて年間1400μSv(= 1.4 mSv)程度とされている

今、(2)の天然放射性核種に注目すると、

例えば、1日3合のお米を食べると大体、160 x 3 =480gでこの中に含まれる放射性カリウムの含量はほぼ28Bq、核種が違うと、生物効果も異なることから、これは放射性Cs の14Bqに相当するとか。

勿論、お米以外にも野菜とか食べてカリウムを摂取するから、1日放射性Csにして、数十Bqを摂取することになるだろう。 

確かに食物1kg中のCs 100Bqはその上に追加されるわけだが、それほど大騒ぎをする数値だろうか? 

自然界にそれなりの放射能があり、これまで人類はそれと共に生きてきた。放射能ゼロを叫ぶ人はそのような自然についてどのように考えているだろうか? 
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2012/4/25

中国江南古鎮遊  お勧めの1冊

古镇影像馆/江南,2004年、訳本としては「中国江南古鎮遊」ダイヤモンド社、2006年初版。

冒頭現存する古鎮を2つのカテゴリーで分類する。まず江南の古鎮については、
@ 小規模で精巧な水郷古鎮
A 豪壮な徽式様式の古い建築群
B 浙江省山地にある純朴でありのままの古い村落

さらに発展状況からの分類として、p12
@ 観光開発の意識は強いが、昔ながらの雰囲気をとどめているタイプ(村民の精神構造も含めて)西塘
A 村民は素朴だが保護意識が欠如していることから建築物の破損がひどい。新葉
B 開発が早くから進み過度な観光開発が進み「古い瓶に新しい酒を入れるような味気なさ」烏鎭

と分類している。その後にも建築物の種類とか、内部構造とか、古鎮の地理的な解釈とか何となく学術的な雰囲気がある。

訳者が原本について殆ど説明されてないので、どのような目的で原本が作成されたのかは不明。出来たら「日本語版に寄せて」くらいの1文があったらよかったのに…


西塘は実は最初の上海の旅で訪れた。しかし当時は余り興味がなかったので紹介は写真2枚だけ。
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烏鎭についてはかなり手厳しい評価だが、これについて、別の本「杭州と紹興」という本の中にも、このような一節がある。

『(烏鎭)の昔の住民は立ち退かされて今はいない… 一種のテーマパークと思った方が判りやすい』p148


そのほか、
祖廟について、明朝以前には一般庶民には祖廟を建設する権利がなかった。つまり現存する祖廟は明清以降ということ。p15
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2012/4/25

『デフレの正体』10 & メタンハイドレイト  お勧めの1冊

今朝の『ビジネス展望』はといち氏、話題はメタンハイドレイト。現在3段階の開発の2段階らしい、~08年までカナダでの採掘実験、現在09~15年までは日本海での試掘。16~以降に実証実験で早くても2020年くらいからとのこと。

現在ではまだ天然ガスの2〜4倍のコストがかかるので今後どれだけ経済性を高められるかが鍵。また指摘されていなかったが、メタンは温暖化ガスでもある。この環境影響も克服しないといけない。

しかしこの資源、80年分あるし、日本近海の経済水域内是非何とか成功してもらいたい。
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『デフレの正体』10
著者は高校までは無料であるべきとの考え方をとる、しかしその理由は「親が貧乏でも能力のある子供には、機会が均等に与えられるべき」という意味ではないという。 彼の意図は、

「能力がないのに(家が裕福である故に)地位をえる人間がふえれば国が滅びる」という理由によるとか。納得。p248

1つ重要な指摘があった。

『1940年から95年の間に、日本の生産年齢人口はちょうど倍増した』という点。これが、先の大量に生み出される既卒者の為の職場をあけるため、「女性は家庭」という流れが出来たということ』p258

最後に著者は過去に日本で達成された住宅供給の仕組みのよい点を指摘する。即ち、

<あまり快適ではないが、安くで十分な量の公共住宅> と 
<民間の快適な賃貸住宅と持ち家用住宅> の二本立て。

そこに著者は、

<市場か政府介入か> 

の不毛な二元論を批判し、解決策を示唆する。p261
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2012/4/24

『杭州の伝説』2  お勧めの1冊

「杭州の伝説」で2回同じ人物が出てくる。それが山東省から妹を連れてやってきた、建築の神様魯班。p17, p165 ちょっとwebで調べてみると、

『山東省曲阜市出身でBC507年〜444年。春秋時代に魯国(山東省)曲阜に生まれ、孔子・墨子と同時代に生きた魯班は、「大工の神様」、「工聖」と呼ばれる伝説的な大工であった』 とか。

戦乱で北部から民族の大移動があったことは知っているが、別に特定の時期というより大昔から常時起こっていた移動なのかもしれない。特に呉越時代の越人が漢族とは異なる民族、タイ語系の人たちであったことをこれまで何度か見てきた。
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「饅頭山」p123 と「白沙橋の伝説」p154 の2つの伝説は共に反乱の首謀者が主人公、前者は太平天国の乱、後者は唐代末の黄巣の乱。いずれも乱の首謀者は英雄に描かれている。

これらの伝説が何時創られたのかは不明だがここにこの伝説の特徴を見る。

なお後者の伝説によれば杭州はかつて建徳と呼ばれていたとか。南宋の時は臨安だが、それより前なのか?
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2012/4/23

『デフレの正体』9  お勧めの1冊

日曜の昼は <東京★上海流行通信〜楽活好正点>
焼き小籠包と焼き飯が紹介された。上海の店、焼き小籠包とは珍しい。

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上海郊外の自然農園 イチゴ100g 50円は中国価格で安いか高いか?、そのほか薬膳用の畑も。

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段々と食の安全の高まりが感じられる上海情報。



『デフレの正体』
最後に著者は処方箋を書く。 日本の病因がもし著者の言う通りであれば、それは特効薬となるだろう。

著者は3つの施策を提案する。
@氷漬けの高齢者富裕層からの個人資産を若い世代への所得移転。若者は買いたい意欲が老人より旺盛だから。個人消費はこれで増える。P202 具体的には不動産を除き(泣く泣く手放すような事態を防ぐため)、金融資産や貴金属の相続税を上げ、その代わりに生前贈与の促進策を取ることを提案する。P219

A女性の就労促進=生産年齢人口の増加(出産率増加では追いつけない、何故なら20年掛かるし、出産年齢の女性人口が減っているから少し出生率を増やしても間に合わない)

B外国人短期定住者、観光客の増加=サービス業は付加価値5割で自動車、エレクトロニクスの2割よりはるかに高い。 ただし外国からの低技能労働者=低賃金労働者の流入は税収に大きく貢献しないのでお薦めではないとのこと。

またAに関して、著者は「男は仕事、女は家庭」というのは高度成長期特有の現象で昔は女性も労働参画していた。(国民の多くが農民か、商人か、職人の時代、女性は男性と一緒に働いていた) p234 高度成長期にそれが失われたのは既卒者が急激に増えてかれらに職を与えなければならなかったから。

さらに著者はデーターから女性の就労率と出産率とは、正の相関があることをデーターで示す。これ等も世の中で誤解されていること=SY(数字読めない現象)図30

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