2012/11/10

『中国の歴史12』  お勧めの1冊

副題:日本にとって中国とは何か。講談社、2005年初版

データーベースとして
「愛国無罪」は私の不確かな記憶では、既に五・四運動での横断幕に現れている… その時の「愛国無罪」には理由ある崇高な理念示していた… p30

著者は現代の「愛国無罪」に<いかがわしさ>を感じているようだ。

『黄河上中流域一円において、樹林の茂った環境が破壊へと向かったのはおよそ戦国時代。 宋代以降になると(この樹林の破壊により)黄河の水流も安定しなくなる』 p46 

と述べているが、確かにこのことは史料や考古学的証拠からも知られ、当時樹林が存在したらしい。これらが現在砂漠化しているとは驚きだ。

『最大の淡水湖である洞庭湖はかつて総面積17,900平方キロあったが、宋代から囲田が造成され、現在3,000平方キロ、つまり6分の1になった』 p53

これには驚いた、世界地図でも確認で居る程の巨大な淡水湖が人間の力でそれほどにまで小さくなったとは!!

なおこの著者は万里の長城が騎馬戦術からの防衛、即ち馬が越えられないことが目的だったとする。 これは私の理解と異なる。p79

『遊牧民の遠征には、兵士1人あたり5〜6頭の馬、10頭以上の羊を伴う』ということから私は長城の意味は単なる騎馬隊の防止目的ではなく家畜の移動阻止と捉えている。
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