2013/2/28

『中国問題、キーワードで読み解く』 2  お勧めの1冊

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『中国問題、キーワードで読み解く』 2
2章の「社会的安定」−1

2章の「社会的安定」が非常に面白かった。 ここで著者の園田氏は、中国が社会の流動化と格差拡大の中にあっても安定した構造を持つと言う。

利益が断片化することで社会的動揺がむしろ少なくなると指摘する。p38 それを様々なアンケートから読み解く。

まず著者は社会階層を流動性と階層性の2つの軸により4つに別ける。

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全体的には格差の拡大を全ての層で認めることとするが、p44

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暮らし向きはこの5年間で良くなっていると4つの層すべてが認める。p46

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これはジャスミン革命が起こったエジプトと比べると違いが歴然としている。p27

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そして、これが重要だが、4つの層の中央政府に対する信頼は揺らいでいないとする。p48

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むかしジャスミン革命は中国では起こらないと以下のblogのコメント欄で断定したが、
http://blue.ap.teacup.com/salsa2001/2392.html#comment

素人的にもここで述べられている空気を短い中国滞在において感じたからだろう。

まだ、どこのマスコミも云っていなかった時期、ジャスミン革命が次に起こるのはリビアだろうと予測した私が、そう断言出来た。 
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2177/trackback
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2013/2/27

動かなければ仕事量はゼロ & ウイルスの逆襲  

<北方領土問題>
昨夜のBSフジのプライムニュースで出た元駐露大使、

「正義」「おかしな妥協」と叫ぶがカビの生えたような意見。 

「正義」は国が変れば別の「正義」が幅を利かす。 そして政治は妥協。 あれでは1歩も領土交渉は先に進まない。そうこうするうちに22世紀には四島はロシアのもの、実効支配しているロシアのものになるだろう。 
 
事実、戦後68年間、1メートルだって北方四島は日本に近づいたか?! 実績もないのに自分の理屈だけ通そうとしないほうがいい。 

物理学曰く、「動かなければ仕事量はゼロ」 動かしてナンボの世界



<ウイルスの逆襲>
北京老学生さんのところで先々週、(2月10日)貴州省で鳥インフルエンザでの死亡例が報告されていることを教えてもらう。
http://blogs.yahoo.co.jp/mochimoma/17406345.html

確かに在中大使館には出ている。
http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/birdflu130216_j.htm

しかし外務省のHPにも
http://www.anzen.mofa.go.jp/
WHOのサイト
http://www.who.int/en/
http://www.who.int/topics/avian_influenza/en/
にも見つからなかった。どうやら中国衛生省の発表からの引用らしい。 

全てが連動しているわけではないようなのであちこちの情報源を当たっておかねばならない。

Youkuには確かに出ている。
http://v.youku.com/v_show/id_XNTEzOTcwODA4.html

早速、杭州に連絡したが、暢気な反応で余り気にしていないようだ。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/365/trackback

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しかしウイルスは怖い、歴史上人口の激変を引き起こしたのは戦争でも飢餓でもない。疫病であることを思い出そう。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/1444/trackback
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/1467/trackback
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2013/2/26

漠然とした不安感を煽っての反TPPはよくない  


今朝のビジネス展望は内橋克人氏、内容は自分の仕事とも関係あり興味をもって聞いた。しかし論点が明確でなく内容には同意できない。

同氏は遺伝子組換え食品が近年急増していて大豆に至っては全体の9割。理由は病気や旱魃に強く、収穫量も多いことによる、とした上で。そのため非遺伝子組換え大豆の品薄感で価格が高騰しているとのこと。

またTPPにより現在日本が遺伝子組換え食品に対する法的な明示義務が無くなるかもしれないという漠然とした不安感を煽るものだった。

まず、事実関係を整理してみよう。

1) 遺伝子組換え食品がこの世にでて随分経つが、死者はおろか僅かでも健康被害が出たという例はこれまで聞いたことがない。それ故、安全について不安を煽るような言動は慎むべき。(勿論、今後も安全などは言うつもりはない)

2) 大豆やトウモロコシで遺伝子組換えが主流になったのはその有利性による。同氏も指摘したように、対病原性、対旱魃性、さらに収穫量の増大だろう。つまり生産者の希望によるもの。またこれは同時に世界的な食料増産の期待に沿うもの。ある意味「希望の星」とも云える。

3) 非遺伝子組み換え穀物の価格高騰が同氏の指摘するように、品薄によるものならば、それこそ喜ぶべき。つまり非遺伝子組み換えによる付加価値の増大だろう。いくら高くても遺伝子組み換え穀物は嫌だという人がいる以上、非遺伝子組み換え穀物はそれだけで付加価値を持つ。むしろいい事ではないか?

同氏の今回の発言は漠然とした不安感(=証拠もない危機感)を煽り、反TPP的な誘導をするもの。 TPPについては賛成とも反対とも自分自身の意見はまとまらないが、このような論理で反TPPの論陣を張られるのは実に不愉快。
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2013/2/26

『中国問題、キーワードで読み解く』  お勧めの1冊

6時半、ずいぶん明るくなった。いざ出勤。

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<フジ・プライムニュース> 
農業関係者がTPPの問題に関して、「国家」「国家」と繰り返すのが耳障り。 グローバル化で海外に市場が奪われ空洞化を起こした他の産業界に理解が得られるだろうか? 農業だけが何故と感じる人は多いと思う。



『中国問題、キーワードで読み解く』
 東京大学出版会、2012年初版。
こと中国に関しては古い本は役に立たないと感じるが、この本はこの点問題ない。 

また最初の章だけを読んだだけでも大変気に入った。読者が判断をするのに十分な論拠となるきちんと数字を示しているから。

例えばこのような点はどうだろう。

「共産主義とは美しい理想に過ぎず、現実はほど遠い」 との認識は共産党員層で77.7%、非党員で80.6%。つまり党員と非党員でアンケート結果に差がないと言う点。

一方、「共産主義とは人々の生活向上をもたらすもの」との理解は党員層ですら89.4%と実利的社会主義イメージだという点。p8-9

あるいは、党員数は2011年末で8260万人で総人口の5.8%。p16

また、人口比で1.31%の学生が党員比で2倍の2.65%、管理職・専門技術者が人口比で6.6%に対し3倍強の22.23%。 それに対し農牧漁民の44%に対し31.1%、労働者は22.6%に対し9.66%。 つまり、

「労農同盟に基礎をおく階級政党」というのはレトリックに過ぎないということが明瞭に判る。あるいは、「党員とはエリートおよびその予備軍」と云える。p18

さらに入党動機については「共産主義の理念を信奉」は20代で21.2%に対し、「自己実現」は18.2%、さらに率直に「就職活動に有利」が10%。

これは以前も話題にしたところ。例えば精華大学では、学部学生の20%、院生の50%が共産党入りを果たしている。
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2013/2/25

元宵节  

昨日は梅が満開

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今朝の『ビジネス展望』で藤原氏はTPPの影の目的は「対中包囲網」だと明確に述べられた。

これまでもTPPは経済問題であるとともに、日米同盟の問題だと宴曲に述べた人は多かったが今回明確に述べたのを聞いたのははじめて。




中国では元宵节で汤圆を食べるのが伝統らしいが…

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中国歴史紀行、四巻。「宋・元」学習研究社発行 1997年初版に秦檜と岳飛についての評価に関連して以下のようなことが書かれてあった。

『秦檜と岳飛に関する事柄は、けっしてそれほど単純ではない…和議を結ぶことの方が、政治的判断としてはむしろ妥当であった… 中国における歴史上の人物の評価には、往々にして日本では考えられないほど、大きく歪められることがありうるということは、十分考慮に入れておかねばならない』p62

これについては同感

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http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2765/trackback

ここで秦檜、岳飛についての記載であるが、その意味するところは、毎回日中で問題となる、歴史認識を言外に述べているように感じた。
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2013/2/24

世界市場を目指せ!  教育

最近話題の家電メーカーの最新機器を1週間デモで使わせてもらう。
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20110905-3/index.html

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完全自動化2次元電気泳動装置。 基本装備で600万円。 

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Windowsで動いているみたいだ。

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使った感想としては、高価な割にはデザインがいま1つ。サンプルや試薬を入れる溝が沢山あるが透明なプラスチック製で判りにくく間違いそうになる。 印を付けるなり、色をつける方がよい。

注)左下の4X5cmくらいの小さなプラスチック容器に沢山溝があるのが判る。

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とにかく、メーカーさんには頑張って世界市場を狙ってもらいたい。ちなみにまだ近辺の大学、研究所には入荷実績はないみたいだ。

誰でも使えるということを実証する為に、おじさんの私が代表で使わせてもらいました(笑)
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2013/2/24

右手の握手、左手の拳骨 & 「引き分け」  

しばらく批判はやめとこうと思ったが1つだけ。

思ったことを言っていい立場の人間と、一国のリーダーにある者の行動は自ずから異なる。 晴れの舞台で気分が高揚していたのかもしれないが、他国の内政をとやかく言うのはやめた方がいい。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM22067_S3A220C1FF1000/

対米関係をハードにするのは賛成だが、対中はあくまでソフトに。

笑顔で右手で握手して、左手の拳骨を見せるのが外交でしょう?


「引き分け」
日露間での領土問題に「引き分け」が話題になっている。現在、実行支配はロシア。 是非うまくいってもらいたい。ロシアはプーチンという強い大統領、今がチャンス。 成功すれば日本外交の幅が広がり竹島や尖閣にも1つのヒントが与えられるかも。
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2013/2/23

望みなきにしもあらず  

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日経の特集に「世界をリードする先端繊維」という記事がある。この分野での日本のシェアーは凄い。ほぼ一人勝ちの状態。
http://ps.nikkei.co.jp/webten2013/contents/lead.html

授業で逆浸透圧の事を説明する時にこのことを紹介している。 超純水を作るのに働いているこの機械の中に入っている繊維を作っているのが日本の会社だと。 

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一方炭素繊維は飛行機や将来の自動車に軽くて丈夫な機・車体を提供することになるだろう。

…しかし、数十年前、日本の繊維業界は、それこそ現在の家電メーカーのように新興国にシェアーを奪われ存亡の危機に瀕していた。それがこの復活である。

日本の家電メーカーにもまだまだ復活の可能性はある。
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2013/2/22

ミニコミから  試行,指向,志向、思考

杭州ではこの16年で作業員の給料や、家賃は10倍になったとか。
http://bbs.kurashi-china.com/viewthread.php?tid=1807&extra=page%3D1

その話と先日、チャイナウヲッチや日経新聞電子版で読んだ記事が重なる。曰く、

2億人の「現代流民」を指して、「暴動を起こしたくてうずうずしている予備軍」と呼ぶのは石平氏。(石平氏の言葉は多少差し引いて受け取る必要があると思うが…)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/2442

さらに、現在中国で、0~19歳の男子の数は女子より2000万人以上多い(2013.2.14)、つまり一生嫁をもらえない男性がこれから千万人単位で出るという事実。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM13054_T10C13A2000000/?df=2

さらに危険水域0.4を越え0.5に近づかんとするジニ係数。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3082/trackback

いずれも中国社会の現下の不安定因子。 

この社会不安を抑えるためには少なくともこれから数年間は年率8%の成長率を維持するのが至上命令。しかし世界的な金融危機にあって厳しい。 
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2166/trackback

そんな中、インフレは進み、賃金の上昇はこの10年で広東省では3倍以上、
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3110/trackback
杭州では16年で10倍。

今 「チャイナ+1」 あるいは「脱チャイナ」 の動きもあるというが、、、

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGF2004U_Q3A220C1MM8000/?dg=1

  …そんなに簡単に脱チャイナが出来るとは思えないが、、
  

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2013/2/21

何故宮内庁は天皇家の墳墓の発掘を許可しないか? 2  

昨夜のBSフジープライムニュース
液化天然ガスの購入価格国際比較

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韓国が日本なみに高いのに電気料金が日本の1/3くらいなのは政府の補助だと聞いたことがある。


<何故宮内庁は天皇家の墳墓の発掘を許可しないか? 2>
話題の箸墓古墳、昨日その現地調査が行われたとか。 ただし、特にとりたててのことはなし、とりあえずの1歩ということだろう。

それにしても宮内庁がこうした陵墓の発掘を認めないのは何故だろう。単に静謐を保つためとの表向きの理由とは別に、発掘で都合の悪いものが見つかるのが困るからではないか、と勘ぐりたくなる。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/488/trackback


さて、この古墳を卑弥呼の墓とする説には反論も多い。しかし、そうでなくても有力者の墓であることには違いないだろう。おそらく天皇家に繋がるものだろう。

この反論の1つに、普通の歴史学からは異端?とも思われる本を以前、読む機会があった。それが小澤一雅著。著の『卑弥呼は前方後円墳に葬られたか 副題;邪馬台国の数理』 2009年初版。

この本、やや論理の展開に「雑」という感じがしないでもないが、とても面白かった。著者は工学系出身で専門分野は「パターン情報学」とか、これを元に縦横無尽に考古学の世界を切る。
http://www.osakac.ac.jp/dept/p/dept/staff_ozawa.html

彼はその手法で、卑弥呼の支配人口を23万人と推定して、この人口では箸墓の建設は不可能と結論する。 さらに著者の推定では80万人が必要と計算され、これは祟神時代の70万人に近い。 
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なお著者は卑弥呼の時代は神武天皇崩御の半世紀くらい前の時代であるとする。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2859/trackback

彼のような切り込みに対し、自由な議論があっていいし、それが考古学会の活性化に繋がると外野席からは思うのだが、どうなのだろう?

なお、この先生がマスコミ受けするだけの異端児でないことはこのデーターからも判る。
http://kaken.nii.ac.jp/d/r/40076823

基盤Bの代表を2つも勤めたということで明白。

マスコミによく顔をだすよくわけのわからない自称「教授」よりはるかに信頼出来るね! それにしても、マスコミもこのくらい検索すれば変な教授のインタビューをとるなどしないはずなのだが…

今日も傲慢かませてみました(汗)
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