2013/9/21

『稲作漁撈文明』 2  お勧めの1冊

『稲作漁撈文明』 2
『土器を作ることは「定住革命」が引き起こされたことを意味する』 p35

移動生活には土器は不便というのはその通りだろう。しかもこれは食生活の変化も意味する。煮たり蒸したりすることが土器によって初めて可能になると、これは一度、「焼き」と「蒸す煮る」の調理比較もしないといけないね。 「焼き」で何が出来て何が出来ないかを。

この中で非常に面白い研究が紹介されていた。それは91〜94年に行なわれた福井県の水月湖で行なわれたボーリングの結果。 p41

先駆的な同様の研究は最初グリーンランドで行なわれ93年に発表されたらしい。それは各年代の水を氷の形で保存した氷のコアを3000メートル掘り出すというもので、この研究はそれなりに素晴らしい成果を出したが、そこでは主に酸素の同位体比の結果から地球の物理化学的解析は出来るが残念ながら生物学的解析には適さない。

そこで著者らは最高の条件をもつこの湖でボーリングを行なった。通常湖は堆積物が水の対流により撹乱されるため上記のような各年代の試料を年代ごとに層状に保存することが出来ないのだが、この湖は外洋と繋がっていたため海水が蓋をする。 即ち、冬期湖の上部で冷やされた水が密度が大きくなるので(4℃で最大1g/cm^3)湖底に潜り込み撹乱されるのだが海水が入り込むため海水は密度が高く蓋をする。成る程!!

それ故、生物の遺骸などが順番に堆積し年輪のような模様が綺麗に出来るらしい。 こうして、水月湖の湖底には10万年以上の連続した層が形成されたとか。 p42 下記のサイトで実物が見られます↓
http://www1.kepco.co.jp/wakasa/tanpou/tanpou/13.html
http://www.town.fukui-wakasa.lg.jp/jomon/tokubetutenji.htm

実に素晴らしい!
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