2014/1/31

『中国社会の人類学』  お勧めの1冊

QQから送られた大晦日の料理の写真だけをつまみに、日本酒を飲みながらSTAP論文を読む。ちゃんとSTAP細胞からキメラマウスもつくられている。専門分野外だが判りやすい論文。

それと、同じ研究するものとして感じたのは、彼女の影で何十人、あるいは何百人の研究者が泣いているだろうということ。つまり山中路線(遺伝子導入でiPS細胞を作成する方法)
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で今まで研究していた人たちの仕事がいっぺんに「影の薄いものになってしまう」ということ。勿論それがこの世界の宿命なので仕方のないことですが。成功者の裏には沢山の敗北者がいるということ。

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『中国社会の人類学』
Toddの本の中では、それぞれの国を平等主義核家族、外婚制共同体家族、権威主義家族等に分類し、それを前提にして議論が進められている。しかし、その分類そのものが果たして妥当なのかという点にもう一度立ち戻る必要を感じた。そこで、以前から気になっていた本を先に読んでみることにした。それがこの本『中国社会の人類学』。

日本人の目から見ると確かに中国人家族は我々のとは違う、しかしそれがToddの云うように外婚制共同体家族と断定していいものかどうか?

この本は冒頭、親族研究の歴史をモーガンから紐解く。彼の著書『古代社会』は大学に入った直後、10代最後の年に読んだことがある。しかし、全く記憶に残っていない。つまり全然理解していながったのだろう。 それにしても何故、こんな本を読もうと云う気になったのだろう? 多分、背伸びをしようとしたのだろうね。
それは兎も角、とりあえず第二章の『人類学にとっての中国というフィールド』から読み始める。

本の中で何度も述べられていることに、中国人による中国の人類学的研究は文革で大きな断絶を経験したらしい。それがまた復活したのは日本に留学した中国人研究者によるところが大きいらしい。理由にその時期日本では欧米以上に人類学研究が盛んになっていたということと、もう1つ日本が満州を支配した時代、大規模調査が満鉄により行われその資料が日本に残されていた事も大きいとか。p89〜91

判りやすい図が示してあった。中国の家族は傍系型拡大家族(典型例としては同居同財)、日本は基幹家族。p94, p101 前者は父息子の絆と兄弟間の対等性によって結びつけられた大型の家族で、その構造的特性は四合院に示されている。

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確かにそれはその通りだと思う。これはあの魯迅の家でも確認した。
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またこれが均分相続を行う家族制度により、中国における官僚の家柄は平均8代目で完全に没落することとも関連している。
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一方、日本は家督として長子相続体系があり、それが住居の形態にも現れている。下の図の上の中国の長屋形式は寧波のリゾートホテルでも体験した。

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下の上から2番目の写真
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<データーベースとして>
『大地』のパールバックの夫、J バックという人は1920年代に農村経済学の立場から中国各地の農村の大規模調査をした人らしい。今では夫人の方が有名になっているが。p50
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2014/1/31

安倍ちゃんのNHK=AHK  試行,指向,志向、思考

<安倍ちゃんの放送協会=AHK>
昨日は朝からSTAP細胞樹立のニュースでとてもよい気分になっていたのだがその後。朝必ず聞く事にしている『ビジネス展望』が何故か中止になっていて不思議に思っていたら、昼のWeb Newsでそれが原発の経済非合理性に関する中北氏の話題提供を流さないとしたNHKに対して同氏が出演拒否をしたということが理由だった事を知り非常に不愉快になった。

午前中のよいニュースを聞いたあとだったので落差が余りにも大きくむしろ憂鬱になった
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以前、アーミテージ氏が『最近日本が右傾化しつつある』と述べたことに対し「それはないだろう?」と書いたが。意外と彼の勘は当たっているかもしれない。とかく渦中にいる人間は気がつかないことだってある。そんな時、外からの意見に耳を傾けないといけない。
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右傾化しつつあるかどうかは別にして、NHKが「安倍ちゃんのNHK」になりつつあることは確かだろう。

いっそのこと安倍ちゃんの放送協会=AHKに改名した方がAKBみたいでいいのではないか!?



何処かの国の官製マスコミのようにテレビを手足に使いたいのだろう。やっていることはお嫌いな何処かの国と変わらない!



そりが合わないのはお互い似た者同士だからだろう。
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2014/1/30

NHKも語るに落ちた  

今朝の『ビジネス展望』が急に中止になったのはこれが理由か。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140130-00000057-jij-soci

中北氏は何年もコメンテーターをしている。
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こんなことをNHKがするようでは情報統制をされていると云われても仕方ないね!

最初中北氏とは意見が合わなかったが、最近同じことが多かった。
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原発を不良債権とし、経済合理性は既に破綻していると述べられたのは随分昔からだ。 選挙対応ではない。 
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NHKも語るに落ちた!
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2014/1/30

『世界の多様性』 10 & 快挙!   お勧めの1冊

快挙!
外的刺激でiPS細胞樹立のニュース。原理的には可能なのだろうが哺乳細胞では意外なこと。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGG2901L_Z20C14A1MM8000/


というか、iPS細胞それ自体が当時常識的ではなかった快挙。
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何が起こるか余り予見をもつといけない

ということか?

いずれにしても、あるヒントからの発想なのか、偶然の発見なのか詳しいことを知りたい。参考になるだろう。これは原著論文を読むしかないね!

早速get!

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『世界の多様性』 10 
最後に1つ疑問が残る。それはそれぞれの家族制度が一体なんによって決定されるかという点。 これまでのところToddはそれについて語ってはいない。

著者は『新世界は人類学的にはそれほど独自なところではない』という。 北米の絶対核家族と南米の平等主義核家族だと云う。 p181

果たしてそうだろうか? 特に南米、中米は近世のアフリカからの奴隷、アジアからの移民の導入とかなり複雑な形態をとると思うのだが?

スペイン内乱について著者は『権威主義的家族と平等主義核家族の2つのブロックが、それぞれ地理的にまとまった形で存在することが、スペイン内乱を可能にした』と述べる。p193

イデオロギーとは単に教義だけで足るものではなく、その教義が人類学的条件に根ざした精神的構造に適応して定着する必要があるのだと著者は云う。p199 例えば共産主義は外婚制共同体だけを攻め落とした。p207 それだけではない、著者は宗教すらそうだと断言する。 著者は云う、

『7−8世紀におけるイスラムの爆発的拡大と急速な膠着は大きな謎だが、見えない境界がこれを阻んだ。即ち、ペルシャやビザンチンの大帝国が自らの宗教的、文化的自立性を守れなかったのに対し、アルメニアやエチオピアなどの小国で抵抗にあう』 p207

<イスラムは巨人たちを倒し、小人たちの前に跪いた> と。

<その他データーベースとして>
暴力は核家族システムに呼応し、自殺は縦型家族システムに対応している。p182
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2014/1/29

『世界の多様性』 9   お勧めの1冊

生涯学習2
火曜のBSフジプライムニュースは珍しくまるまる時間をとってのインフルエンザやノロウイルスについての生涯学習。政治経済の話がなかったのは珍しいのでは? いやいや色々勉強になりました。

提言は
「熱くなりすぎず、冷める事なく、積み重ねていきましょう」 と

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日本の300人(?)体制に対し、アメリカは1万人以上人員がいるとのことで、
「人材育成」

いま、医学部では微生物学教室が段々なくなりつつあるらしい。知らなかった…
理由は感染症が過去のものだという間違った認識によるとか… 
卑近な例でもありそうな話だ(汗)

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『世界の多様性』 9 
著者がメキシコシティーの家族について語る時、あの『La Vida (ラ・ビーダ)』のオスカールイスが出てきた。p184

平等主義核家族である場所にアノミー家族の特徴(近親相姦の禁止の緩和)とアフリカシステム(一夫多妻)の混在が見られることについて言及する。スペイン、インディオ、アフリカの3つの人類学的システムが合流する場所に複合的モデルが認められるということだろう。それは核家族とアノミー家族の間に断絶がないことを示していると。 しかし、Toddは彼の研究については、「統計的な価値が無い」と切り捨てる。

それはそうだろう、ルイスの手法は「羅生門的」とも云われる。まさに以前ここで批判した通り。2006年はじめて彼、ルイスを読んで感じたことは間違いではなかったことをここに確認出来た。
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それにしても、移民により、あるいは奴隷制度により外部から異なった人類学的特徴をもつ集団・家族が移植されたときその組み合わせにより激しい抗争を引き起こす場合と、何とか妥協出来る場合があるのではないか? それは歴史的に検証できる研究対象に違いない。例えばイスパニョーラ島はハイチとドミニカに二分されている。

ハイチはフランスとアフリカシステム、ドミニカ共和国はスペインとアフリカシステム。 応用問題は解けるか? 

問題はフランスもスペインも人類学型は複合的。 どの型が支配層だったかを調べない限り、解析は難しい。
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2014/1/28

処方箋はある  試行,指向,志向、思考

月曜夜「クローズアップ現代」をたまたま観る。

『明日が見えない〜深刻化するガールズプアー』

今日、女性の6割が非正規(男性は2割)。 年収は150万円以下。大抵、親の世代も貧しく

貧困が世代を越えて受け継がれている

のが現実。コメンテーターは安価な教育の提供が重要だと述べられた。そうしないとスタート時点で既にハンディがついていると。激しく同意。

日本は世界第三位の経済大国のはずなのに。この格差社会は何とかしないといけない。何よりスタートの時点で差があるのを何とかしないといけない。

私も母子家庭出だが、幸いなことに僅かな遺産を父親が残してくれたので小学生の私と母親はなんとか生活できた、幸運な方と言うべきだろう。 さらに大学も大学院も、さらに海外留学まで国の金で行く事が出来た。 これは幸運というより、恵まれていたと云うべきかもしれない。

<処方箋はある>
日本の相続税が最大の時、日本には分厚い中間層が生み出され、一番日本に活力があった

という歴史的事実を再度認識すべき。またこのことは資産の流動性を高め産業構造の転換も誘導するはず。 
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この案に対し、いつも「富裕層の国外脱出がはじまる」という人がいるが、そうだろうか? 国内法を整備して国内資産の流出を防ぎ、それでも出たい者は出せばよい。 祖国を失うことがどれだけ辛い事かを後で学ぶことになるだろう。



BSフジプライムニュース
最後の提言「自分の頭で考える」 
そう! 如何なる権威にも頭を下げず自分の頭で答えを出すこと。
    自由な意見を表明していくこと。

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2014/1/27

勝てない勝負 vs 勝てる勝負  

<勝てない勝負>
NHK新会長の籾井勝人氏の従軍慰安婦について

「戦争をしているどこの国にもあった」との発言、愚かだなと思う。たとえ事実だとしても

「勝てない勝負に出るのは愚か」
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勝てる勝負にこそ打って出るべし。NHKも安倍さんの

お気に入り人選で総愚人化が進んだみたいだ

<勝てる勝負への布石>
ま、それでも安倍さん、良い事もしている。
 
それがインドの共和国記念日への参加。インドは次世代の成長国家。今ではないにしても布石を打つ事は重要(と、云っても2020年には始まるはず)。
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また地政学的にもインドやベトナムやフィリッピンと連帯することこそ重要。何も色々云う必要はない。判る人には判る。それが某国への抑止力になる。
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2014/1/27

国宝大神社展  

日曜午後、九州国立博物館に「国宝大神社展」を観に行く。 

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何故だろう、沢山の国宝級の展示物が会ったにも拘らず、少しもインスパイヤーされなかった。 前回『長江文明の探求』を観に行ったときもそうだった。

確かに本で読んで知っているつもりのものも、実際に現物をみると意外と誤解していたりしているなど、それなりの価値があるものだが、今回は特に何も得るものがなかった。 

もしかすると、寺院で仏像を見、神社で神像をみるのと異なり、ガラスのケースの中に入った神像には神秘性も芸術性も感じないからかもしれない

仏像がそうであるように、神像も神殿の中に存在してこそ意味があるということか?

ただ唯一意外だったのは、普段神社には仏像のような人物像が置かれていないので(あるいは秘蔵されているので) 神像を見るということはない。それが今回公開されて見る事ができたのはよかった。 とはいえ、それから何か特別なものを感じたかというと残念ながら特にない。むしろ仏像との共通性が感じられて、果たして当時(9世紀から15世紀のものが多かったようだが)の人が佛と神をきちんと区別していたのか疑問に思ったことだろうか?

考えてみれば廃仏毀釈がなされたのは明治初頭の神道国教化政策による政治的なもの、現代人に比べれば古代・中世の人にとっては佛も神もそれほど区別していたわけではないかもしれない。


そうそう、博物館の内装に木が多用されていたことが1つ印象的だった。

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2014/1/26

予防医学2 & 不都合な真実  教育

その他、データーベースとして、
白米の塩分はゼロ、食パンは1切れで0.7g、パンは驚く程多いね。

<リスクの大きさの比較>
昔からよく云われることだが、
普通の風邪---1回/人/年
インフルエンザ・大地震 --- 0.1~0.01/人/年
自動車事故で怪我、喫煙での死亡 --- 0.01~0.001/人/年
牛肉を食べて狂牛病 --- 0.0000000001/人/年

普通の風邪は年に1回ひく程度だろう。
インフルエンザは自分の場合たしか2回、2回目は帯状疱疹とダブルで来て酷かった。
大地震の経験はサンフランシスコ地震と福岡県西方沖地震、後者は大地震と云えるかどうか微妙だが…
自動車事故での怪我の経験はないが、それと喫煙での死亡のリスクがほぼ同じというのは驚きだ。


自分の経験に当てはめると、上記の数字は案外正しいかもしれない。そう考えると大地震のリスクはべらぼうに大きい事になるね。


…となると、牛肉の全頭検査は何だったのでしょう? こうして数字で示されると誰もが納得するはずだが… 
実は「不都合な真実」はしばしば無視される。
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最後に面白い話が出た。それは医師ですら自分のデーターにアクセス出来ないということ。自分が掛かった病院に行かないとデーターが取れない。 今後はこれらの

健康情報をクラウド上におき

全ての人にとってはBig dataとして(個人が特定されないdataとして) 

個人にとってはpass wordでアクセスして個人のデーターを入手出来る、そのような仕組みの構築が重要だろう。 


…もし、このような仕組みを構築するノウハウを持てば、世界中からそれを求めされるのではないか? これこそどの国よりも早く高齢化が進む日本の次世代のビジネスモデルになるのでは?


日本は「母子手帳」という、素晴らしいシステムが稼働している世界唯一の国、基盤はすでにある。


訂正:インドネシアも日本の母子手帳システムを導入している。
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2014/1/26

予防医学1  教育

普段我々がよく口にする「リスク」や「確率」という言葉、しかし

統計や疫学の基礎をよく理解しないと正確な知識とならない

ことをあらためて学ぶ。 このような生涯学習は非常に重要だな〜と実感した授業。

<予防医学>
高血圧は病気か? という問いかけ。通常は収縮期血圧が160以上なら病的だとされるが、疫学の視点から見れば、正規分布からはずれた部分が病気ということになるが、これは議論されることはない。

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かなり低い血圧でも致死的リスクは2倍になる。つまり従来の“正常値(140/90mmHg)”はリスクとしては2倍、しかしその中には正規分布の中の正常な人がいる。

糖尿病の検診には食後2時間での血糖値140mg/dLが意味を持つが、検診としては実行不可能・故に検診では空腹時血糖値で代用する。

日本国内の推定死亡者数(2007年)を見ると、
喫煙=12万9千人
高血圧=10万人
飲酒=3万人

肥満=2万人
それに対し、交通事故は7000人

交通事故防止に払われる努力や経費を喫煙に向ければ一気に死亡者数を減らすことが可能だが、それがopenに議論されることはない。

血圧治療の効果は欧米では脳卒中発症を3割減らすに留まる。「たかが3割」というか、「3割も」というか… 一方、高脂血症治療の場合は3割の減少効果があるが、日本ではイベント発生率が2.8%から1.8%に低下するにとどまる。つまりその差は1%のみ。つまりそれだけの高価な治療をしても100人のうち1人に効果があるだけ。「僅か1%」というか、「1%も」というか…

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