2014/2/28

先日の話題  

<中国のジニ係数>
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3532/trackback
についての新しいデーターが日経に出ていた。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2400R_U4A220C1EB2000/

それによれば、上位1割の富裕層が総資産の63%保有し、上位1%では平均年収が115万2千元(約1900万円)に上るとか。それに対し、2012年の中国の労働者・職員の年間平均賃金は約4万8千元。ジニ係数では0.7を上回るとか。



<アーミテージ元米国務副長官は>
27日,安倍晋三首相の靖国神社参拝は、「中国を利するだけ」であるし、慰安婦問題では「日本の評価傷つけている」と述べたとか。 
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140228/amr14022809200002-n1.htm

同氏のこれまでの言動を思い出せば納得出来るだろう。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/189/trackback
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3195/trackback

先日フランス、ルモンド紙を見ても事態はまさにその通りに動いている。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3531/trackback

最近、中国で「強制連行」に対する民事集団訴訟がスタートしたが、これなど欧米の競争相手は日系企業が窮地に陥るのをほくそ笑んでいるに違いない。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140226/chn14022607540002-n1.htm

我々からすれば 

「何を今更、サンフランシスコ講和条約や日中平和友好条約で既に決着済みではないか!」 

と言いたいところだが、どうして向こうにはそれなりの理屈が成立する。

安倍氏は靖国参詣を行った。これは先にも述べたように東京裁判の判決(=戦争犯罪人に対する判決)を無視することになるので、サンフランシスコ講和条約第11項を反古にすると宣言したのも同様。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3524/trackback

ならばその前の状態に、即ち70年前に、戦勝国は敗戦国に対するすべての賠償請求権が復活しうるという論理だがどうだろう? 

まさかそのような論理展開は想定外だとは言わないでおくれよ。そのくらいの知恵は首相だからあるはず。
0

2014/2/28

マンション価格急落@杭州  

杭州でマンション価格が急落し、既に購入した住民による抗議活動が今年に入って20件近くも起こっているらしい。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/3632

4年前、当時の1万元からじき2万元/平方メートルになるだろうと聞いていたが、
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2148/trackback
実際最近の杭州の不動産の相場はそこら近くまで上がっていたらしい。これが今月に入って急に3割近くも低下したのだから不動産バブル崩壊とマスコミが騒ぐのも判らないわけではない。

しかし、この手の騒動は時々思い出したように起こる。今回の騒動がバブル崩壊の前兆だと早合点するのは少し慎重にしたほうがいいだろう。

実際、最小単位のマンションの面積が90m^2として、その価格は単純計算で200万元弱、しかもこれはコンクリート打ちっぱなしの値段なので、内装に掛ける費用を加えれば通常250万元にはなる。これは杭州の平均年収の25年分とか。普通の人が普通にやっていて買える金額ではない(家族の連結決算で可?)。 その意味で不動産価格をバブル崩壊はまずいが、何らかのソフトランディングさせることは必要ではないかと思うのだが…?

そんなわけで、この杭州での事件について聞いてみたら「知らない」とのこと。/(_ _;;

クリックすると元のサイズで表示します
0

2014/2/27

『世界の多様性』25 & 日本ブランド  お勧めの1冊

いつも密かに愛読している内田氏がル・モンドの記事を邦訳されている。同氏は『欧米の安倍政権に対する警戒心と嫌悪感はかなり高まっていることが記事から知れると思うので、ここに翻訳しておくことにする』と述べておられる。
http://blog.tatsuru.com/2014/02/05_0902.php

世界に通用しない論理を主張すれば、どのように日本は世界で見られることになるか、我々はよく心しておかねばならない。これこそ日本ブランドを損なうことにはならないか?

ちなみに内田氏は『街場の中国論』の著者である。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/1948/trackback



『世界の多様性』25
さらに中国のケースでは、南部地区が北部より識字率では非常に進んでいるにも拘らず、出生率は高いことから、一人っ子政策が北部でより効果的に行われた、あるいは南部の中央政府に対する抵抗があったこと。P484

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

さらに補足的な説明として、中国の北部と中部が人類学的に反女性主義的な地域で、間引きが効果的に行われたことを示唆する。現在我々は公的な統計数字からそれが事実であることを知っている。

中国の男女比 女性100に対し男性108
日本の場合  女性100に対し男性95
http://blue.ap.teacup.com/salsa2001/2084.html#comment

ここでToddが述べていないことで1つ気がついた点がある。それは別の分野の本の中で、中国の「宦官」制度が北方騎馬民族の風習と深く関係しているという指摘である。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2544/trackback
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2979/trackback

思うに、女子の間引きも北方騎馬民族の風習と深く関係しているということではないか? 専門の方の意見を聞きたいところ。
0

2014/2/26

同じ資料でも印象が異なる  試行,指向,志向、思考

読売web版によれば、23日付の中国紙・南方都市報が中国の全世帯の10%を占める富裕層が、全国の総資産の63・9%を所有し、富裕層上位1%の平均年収は115・2万元。これに対し、都市労働者の年間平均賃金は4万7000元で「ジニ係数」では、0・717だったと試算。これは国家統計局が1月に発表した0・473という数値とも大幅な開きがあったと伝えている。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20140224-OYT1T01086.htm

以前の資料によれば同統計局は中国のジニ係数を、2000年、0.412 2003年、0.479 2008年、0.491 2012年、0.474 と報告している。

確かに同統計局の数字には色々なところから疑問の声が上がっている、例えば以前中国人民銀行関係者は2010年にジニ係数を0.61とし、先の統計局との数字に大きな乖離がある。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3082/trackback

しかし注目すべきは、この数字が2003年の0.491をピークにして段々と低下していることではないか? 実際、同じく統計局が昨日24日に発表したところによれば、農村部と都市部の住民を合わせた全国民の年間平均可処分所得は前年比10・9%増の1万8311元(約30万7千円)。内訳として、農村住民の年間平均純収入は前年比12・4%増の8896元で、都市住民の年間平均可処分所得は同9・7%増の2万6955元だったとか。重要な点は農村部、都市部共に年率10%近く可処分所得が増大している点だ。日本と比べれば羨ましい限り。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140224/chn14022416550000-n1.htm


同じ資料を使うにしても、どのような文脈で取り上げるか、それによって印象は180度変ってくる

同じようなことを昔も書いたね /(_ _;
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3082/trackback





…ただ問題は、

都市労働者の年間平均賃金4万7000元で住宅が買えるかだ。例えば現在、杭州で100万元で住宅を買うのは難しい。しかしこの金額は年収の20年分以上に当たる。
0

2014/2/25

『世界の多様性』24  お勧めの1冊

『世界の多様性』24
著者はここで第三世界における様々な文化的指標と人口学的指標の相関を数字で出す。p473

そして人は「平均寿命と識字率」がそれらの中で最も正の相関があることを知る。これぞまさしく「数字でナンボ」の世界。 漠然とした理解では議論が先に進まないが、こうして 数字にして初めて「平均寿命と識字率の相関=+0.85」の方が「1人当たりの収入と識字率の相関=+0.56」より大きいことを知る。ここから厳密な議論がはじまる。p473

クリックすると元のサイズで表示します

さらに女性の結婚年齢の上昇と出産指数の関係も、
「15歳で結婚することは、仮に45歳を出産の限界と設定すれば、約30年の出産期間を意味し、25歳での結婚は避妊法の使用の如何に関わらず、それが33%の低下を意味する」とする。p474 著者は全く、高等数学を使うわけではなく、小学生でも判る算数でこのように明確化する。

同様なスタンスで日本の例について、徳川時代の4つの村で1690-1860年の間の千人当たりの出生率=18.5-26人と21-24歳の結婚年齢から、小中学生レベルの算数をもとに論理だてて考えれば、堕胎の実践なくしてこの数字を説明出来ないと結論する。p475  
0

2014/2/24

『世界の多様性』23  お勧めの1冊

燃費計算
710 km/40.45L = 17.6 km/L
104892〜104,182km

梅満開
クリックすると元のサイズで表示します


『世界の多様性』23
ようやく「世界の幼年期」の最後の一行に辿り着いた。ここで読者は、この本の題名の由来を知る事になる。

著者曰く、

『現在の統計学的カーブによれば、あまり遠くない将来、完全に識字化された世界、つまり無知から開放された世界を垣間みることが出来るのである… 文字の発明から人類全体がそれを修得するまでの数千年に及ぶ長期の学習の終了を意味する。それは人類の長い幼年期の終わりを印すものである』p504

同じ文章を何処かでみた。もしかするとかれの他の著書だったかもしれない。この本は家族構造がイデオロギーや社会の発展まで規定するという内容で時に「運命論的」と感じられ心理的な抵抗を憶えられることがあるかもしれないが(かつての自分がそうだった)、読者はこの最後の言葉に限りない楽観的視野を得る事ができる。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/383/trackback
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2372/trackback


さらにこのような文章もある。

『死亡率の低下によって人口と食糧の均衡が崩れ、過渡期におけるマルサス的緊張が生まれるが、この状況は生産性の上昇と出生率の低下からくる相乗効果により解決される… 人口動態的な爆発は発展にとって避けられない1つの段階であり、困難な過渡期を伴う… (ここで著者はスウェーデンの例をとる)このプロセスは400年が経過している… (しかし)年数ではなく世代数ならば大した期間ではない(14〜20世代)』 という。p490

日本も現在、高齢化という新たな局面に出会っている。この克服には長い期間を必要とするかもしれないが、しかし世代数で考えればそれほど大したことではないかもしれない。何より日本には巨大な個人資産がある。これを当面の人口学的危機の克服に使用するなら、高齢化の先には明るい未来があるかもしれない。
0

2014/2/23

『世界の多様性』22  お勧めの1冊

今年の受験戦線には確かに異変が起こっていることを実感出来た。兎に角、異常に競争率が高くなっている。これまでここの大学に受けてこないような優秀な学生も来年度からの制度改変で「滑り止めで」受けに来ているようだ。

今回は二次募集としての意味を持つので定員は少なく、みかけ上の倍率は10倍ちかく。ただし、上のクラスの受験生は国立に流れるので、実質的倍率は数倍程度。それでも大学生として不十分な学力の者を排除出来るのは良い事。無知無能な者を世に出して医療事故を引き起こすようなことをしてはならない。政治家にはいるみたいだが(怒)


「立憲主義」の何たるかも知らない何処かのお馬鹿さんに家庭教師をつけないといけないね! 

因にwikiによれば、立憲主義とは、政府の統治を憲法に基づき行うことで、政府の権威や合法性が憲法の制限下に置かれていること、間違ってもその逆ではない

「法の支配」とは権力を法で拘束するという基本的原理だが、誰かさんはそれもご存じないみたいだ。



『世界の多様性』22
『ドイツの家族構造の縦型要素(権威主義的)と不平等主義的要素は三位一体と聖家族における父親の役割に執着するとともに、国家の権威と人間の不平等を受け入れ、人は恩寵により選ばれるものとそうではないものがいるとする特定の宗教的教義*の信奉へと導いた』

この文章をどれだけの日本人が理解できるだろうか? キリスト教に対するかなりの知識を必要とする論理みたいだ。

私がこの本の成熟版である「新ヨーロッパ大全」
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/15/trackback
の中で同じ文章に出会ったとき、かろうじてその意味が理解できたのは、その前にロマネスク時代(ロマネスク時代に興味を持ったから)があったから。

*この「特定の教義」とはカルビン主義を指すと思われる。
0

2014/2/22

『世界の多様性』21  お勧めの1冊

<BSフジプライムニュース>
久しぶりに与謝野氏と野口氏登場。

野口氏も貿易収支が減ったのはトレンドでそれほど心配する必要はない。それより所得収支が上がっていることが重要で、日本はそのような国になりつつあることだと。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3513/trackback

円安に動いたのは「黒田バスーカ」のせいではなくユーロの状況の変化だろうとのこと。事実、安倍政権が誕生する前から円安に動いている。

野口氏曰く、法人税率は「儲け」にしかかからないので、税率を変えても企業の行動には影響しないと断定された。 なお日本は法人税を払っているのは全体の3割とか。なおアメリカは国内国外両方に法人税をかける。

製造業の国内回帰は危険。トレンドに逆らうことだから。今回の円安で儲けた自動車企業は国内で車を造っているトヨタで、海外に拠点を移した日産、本田は儲けが少ない。ドルで車を売れば日本円に換算すれば、為替レイト故に儲けは「みかけ上」多くなるということか?  

アメリカは製造業の割合は低下したが新たな産業、例えばAppleやGoogleが出てきた。これは典型的な製造業ではない。円安や金融緩和は「痛み止め」逃げるな、産業の構造転換が必要だと。

<政治がやるべきこと>
1) 経済を引っ張ることでなく、経済を邪魔するものを除いてやること=環境整備。

2)人材育成、特に高等教育に力をかける。
例えば日本は明治時代に工学部を造った、これが1960年代まで日本の産業に大いに効果があった。しかしコンピューターサイエンスを造らなかったことが、その後の発展に乗り遅れた。


野口氏の提言: 貿易立国から > 投資立国・教育立国へ 
        投資は民間がやる、政府は教育を担当する。


経済音痴の理解です、間違いがあれば訂正して下され。



『世界の多様性』21
ここで今日では検証可能な例が書かれている。それは男性の識字率が70%を越えた例としてチュニジア、シリア、イラクがあるが、これらの国では今のところ大きな動乱が起こっていないとする。p459(1984年段階)

今我々は、まさしくこれらの国で過去20年の間に大きな動乱が起こった(現在進行形でもある)ことを知っている。ついでに云えば、私が誰よりも先にチュニジアの次にジャスミン革命が起こるのはリビアだろうと予想出来たのは彼の仮説を応用したから。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2177/trackback

彼の仮説が正しいかどうかは別にして、有用であると判断するのは、これらの実績
0

2014/2/21

『世界の多様性』20  お勧めの1冊

<ニュースより>
2.4 x 10^8 Bq / LのSrが100トンも汚染水が溢れるとか!
何故、こんな重大な事故があまりニュースにならないのは何故???
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20140220-OYT1T00215.htm

真央ちゃんのスケートより伝えるものがあるだろう?!

Bqについて云えば総量4MBq=4 x 10^6 Bqでもかなりの量、そのほぼ500万倍
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2240/trackback

しかも放射性ストロンチウムSrは生物学的にかなり危険な核種。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2291/trackback



アリババとテンセントがスマートフォン利用者の争奪戦に入ったとの報道。中国の微信は月間利用者で2億7190万人、総登録者数では6億人とか、うち8割近くがスマホ。驚くべき事はこの微信、2011年にQQの発展型としてスタートしたこと。ここ僅か3年でのこと。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1700Y_X10C14A2EB1000/





『世界の多様性』20
イギリスの歴史家、ローレンス・ストーンはイギリス、フランス、ロシアの3つの革命に共通点を見いだした。それはこの争乱の直前に男性の識字率が50%を達していたということ。p449

クリックすると元のサイズで表示します

彼は革命のイデオロギーの内容については何も語らない。識字化によって起こる伝統的な社会の不安定化を述べているのだ。p459

Toddは1910年から1980年までの第三世界で起こった革命と男性の識字率が70%を越えた時期を比較し、ストーンの仮説を検証しようとする。P454

クリックすると元のサイズで表示します
0

2014/2/20

『世界の多様性』19  お勧めの1冊

<靖国参詣が戦後秩序を否定する事になることについて>
サンフランシスコ平和条約第11条には以下のように記されている。

Article 11
Japan accepts the judgments of the International Military Tribunal for the Far East and of other Allied War Crimes Courts both within and outside Japan, and will carry out the sentences imposed thereby upon Japanese nationals imprisoned in Japan.

勿論、「A級戦犯で処刑された人はもはや犯罪人ではなく仏様」と云う人はいます。人それぞれの考えがあるのでしょうが、1つだけ明らかなことはこのようなことは 

 「国際社会では認められない
 
ということ。 私が「トップに国際感覚がない」と断定するのはこの点。

安倍さんは70年前に時計の針を戻す気概と覚悟があるのか、それが問われている。じいちゃんのトラウマで国の方向を間違うことがあってはならない。




『世界の多様性』19
奴隷貿易によりアフリカ文化がアメリカに移植されたことの人類学的な結果の1つは、いくつかのケースで一夫多妻制のメカニズムと男性の優位性を破壊し、移植されたシステムを純粋な母系制の方向へ偏向させたことという。p439

ただし全てではない、ハイチではヨルバ族の一夫多妻制が再生産されたという。一方、キューバ、ジャマイカでは反対に母系的な方向へ家族構造の再構築が行われたという。p439

『第三惑星』ではキューバモデルは外婚制共同体とされたが、1970年の国勢調査の分析からより母系的傾向として、ここでは訂正されているよう。p440

成る程! 先日の疑問が此処で少し背景が明らかになった。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3519/trackback

そこで、私はキューバのシステムがアフリカシステムとも、スペインシステムとも異なることから

『奴隷制が廃止後に様々な移民が導入されモザイク状になったことが影響あるかもしれない』 

と述べていた。
0



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ