2014/9/4


関志雄氏の最新論文(2014.8.5)がこうして無料で読むことができるのは本当に有り難い。特に図式化された資料は頭に入り易い。
http://www.rieti.go.jp/users/china-tr/jp/ssqs/140805ssqs.htm

図2の、対照的に推移する中国と日本の世界貿易に占めるシェアというが象徴的で、これが日中の国際的立ち位置の変化を示している。実際、中国の日本離れは、日本の中国離れ以上に進んでいる

中国の対日投資も増え、この直接投資は、中国にとって技術やブランドなどを獲得するための有効な手段であり、逆に日本企業にとっては急成長する中国市場への足がかりを得られるという利点を認識しないといけない。何でも両面性があるものだし、「片手落ちだ」と云うなら、それは「能力がない」ということ。

さらに中国による日本の債券の保有額は14.3兆円に上っていて諸外国の中で日本国債の最大の保有国となっている。

とはいえ表1が示すように、2013年の一人当たり中国のGDPが7,000ドル未満、日本の約40,000ドルにはまだ遠く及ばない。また、平均寿命、乳児死亡率、第一次産業のGDP比、都市部のエンゲル係数、一人当たり電力消費量といった経済発展を示す指標を見ると、直近の中国の数字はおおむね1970年代前半の日本と同じ水準にある。

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このことから何が現時点で予想出来るか? この応用問題を如何に解けるかどうかが重要。例えば日本で70年代から最も発展した分野は何か?ということだ。


さらに論者は、

両国が競合関係というよりも補完関係にあり、互いに協力する余地が十分に残っていることを意味する

と結論する。そしてその補完関係を示す図5が載せてある。 そして、競合関係はゼロサムゲームになるが、補完関係はウィンウィンゲームになりうると論者は述べる。

最後に論者はウィン・ウィンの前提条件となるには政治関係の改善が必要だと述べられる。当然のことだろう。

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