2015/10/31

2015/4/7〜2015/10/30   人文科学系参考文献リスト

7ヶ月で30冊ちょっとでしょうか。 中央アジアという新しい領域が好奇心を高めたせいか、よく読んだ感じがする。もう少しこの世界を勉強してみたい。

2015/10/30 『新シルクロード』 
2015/10/28 『人口減少の経済学』6 
2015/10/27 『人口減少の経済学』5
2015/10/26 『人口減少の経済学』4 
2015/10/25 『人口減少の経済学』3
2015/10/24 『人口減少の経済学』2
2015/10/19 『人口減少の経済学』 
2015/10/17 『上海1944―1945』2 
2015/10/16 『上海1944―1945』 
2015/10/15 『シルクロード』3
2015/10/14 『シルクロード』2 
2015/10/9 『シルクロード』 
2015/10/8 『路地研究』2 
2015/10/7 『路地研究』 
2015/10/3 『上海大衆の誕生と変貌』4
2015/10/2 『上海大衆の誕生と変貌』3 
2015/10/1 『上海大衆の誕生と変貌』2
2015/9/30 『上海大衆の誕生と変貌』 
2015/9/29 『中国で呑んだ、喰った!キゼツした』
2015/9/28 『エーゲ海の小さなホテル』 
2015/9/27 『イタリア魅惑のビーチ』2
2015/9/26 『これからの中国の話をしよう』4 
2015/9/25 『イタリア魅惑のビーチ』
2015/9/24 『これからの中国の話をしよう』3 
2015/9/23 『これからの中国の話をしよう』2 
2015/9/22 『これからの中国の話をしよう』 
2015/9/21 『脳のなかの天使』15
2015/9/20 『脳のなかの天使』14
2015/9/17 『脳のなかの天使』13 
2015/9/16 『脳のなかの天使』12
2015/9/15 『脳のなかの天使』11 
2015/9/12 『脳のなかの天使』10 
2015/9/11 『脳のなかの天使』9
2015/9/10 『脳のなかの天使』8 
2015/9/9 『脳のなかの天使』7
2015/9/8 『脳のなかの天使』6
2015/9/7 『脳のなかの天使』5 
2015/9/6 『脳のなかの天使』4
2015/9/5 『脳のなかの天使』3
2015/9/4 『脳のなかの天使』2
2015/9/4 『脳のなかの天使』2
2015/8/28 『グローバル・ディアスポラ3』7
2015/8/27 『グローバル・ディアスポラ3』6 
2015/8/25 『グローバル・ディアスポラ3』5
2015/8/24 『グローバル・ディアスポラ3』4
2015/8/23 『グローバル・ディアスポラ3』3
2015/8/22 『グローバル・ディアスポラ3』2
2015/8/22 『グローバル・ディアスポラ3』 
2015/8/21 『ユーラシア胎動』3
2015/8/19 『ユーラシア胎動』2 
2015/8/18 『ユーラシア胎動』
2015/8/16 『シルクロードの古代都市』2 
2015/8/12 『シルクロードの古代都市』 
2015/8/10 『歴史人口学のフロンティア』9
2015/8/9 『歴史人口学のフロンティア』8
2015/8/9 『歴史人口学のフロンティア』7
2015/8/5 『ユーラシア大陸横断旅行記』4
2015/8/3 『ユーラシア大陸横断旅行記』3
2015/8/2 『ユーラシア大陸横断旅行記』2 
2015/8/1 『ユーラシア大陸横断旅行記』 
2015/7/24 『歴史人口学のフロンティア』6
2015/7/23 『歴史人口学のフロンティア』5
2015/7/22 『歴史人口学のフロンティア』4
2015/7/21 『歴史人口学のフロンティア』3 
2015/7/20 『歴史人口学のフロンティア』2
2015/7/19 『歴史人口学のフロンティア』 
2015/7/16 『中国の農民工問題』9
2015/7/15 『中国の農民工問題』8
2015/7/14 『中国の農民工問題』7 
2015/7/12 『中国の農民工問題』6
2015/7/11 『中国の農民工問題』5
2015/7/10 『中国の農民工問題』4
2015/7/10 『中国の農民工問題』3
2015/7/9 『中国の農民工問題』2
2015/7/8 『中国の農民工問題』 
2015/7/7 『問答有用』5
2015/7/6 『問答有用』4
2015/7/5 『問答有用』3
2015/7/4 『問答有用』2 
2015/7/2 『問答有用』 
2015/7/1 『シルクロード入門』 
2015/6/30 『不安定化する中国』13
2015/6/29 『不安定化する中国』12
2015/6/28 『不安定化する中国』11
2015/6/27 『不安定化する中国』10 
2015/6/27 『不安定化する中国』9
2015/6/26 『不安定化する中国』8
2015/6/25 『不安定化する中国』7 
2015/6/24 『不安定化する中国』6
2015/6/23 『不安定化する中国』5
2015/6/22 『不安定化する中国』4
2015/6/21 『不安定化する中国』3 
2015/6/20 『不安定化する中国』2
2015/6/20 『不安定化する中国』
2015/6/18 『ソビエト後の中央アジア』5
015/6/17 『ソビエト後の中央アジア』3
2015/6/16 『ソビエト後の中央アジア』2
2015/6/15 『ソビエト後の中央アジア』 
2015/6/14 『超大国中国の行方』10 
2015/6/13 『超大国中国の行方』9
2015/6/12 『超大国中国の行方』8
2015/6/11 『超大国中国の行方』7
2015/6/10 『超大国中国の行方』6
2015/6/9 『超大国・中国のゆくえ』5
2015/6/8 『超大国・中国のゆくえ』4
2015/6/7 『超大国・中国のゆくえ』3 
2015/6/6 『超大国・中国のゆくえ』2
2015/6/5 『超大国・中国のゆくえ』
2015/6/3 『現代中央アジア論』5
2015/6/2 『現代中央アジア論』4 
2015/6/1 『現代中央アジア論』3
2015/5/31 『現代中央アジア論』2 
2015/5/30 『現代中央アジア論』 
2015/5/29 『ユーラシア草原からのメッセージ』4
2015/5/27 『ユーラシア草原からのメッセージ』3 
2015/5/26 『ユーラシア草原からのメッセージ』2
2015/5/25 『ユーラシア草原からのメッセージ』 
2015/5/24 『食と住空間にみるウイグル族の文化』5 
2015/5/22 『食と住空間にみるウイグル族の文化』4 
2015/5/21 『食と住空間にみるウイグル族の文化』3
2015/5/20 『食と住空間にみるウイグル族の文化』2
2015/5/17 『食と住空間にみるウイグル族の文化』1
2015/5/16 『チャイナ・リスク』8
2015/5/15 『チャイナ・リスク』7 
2015/5/14 『チャイナ・リスク』6
2015/5/13 『チャイナ・リスク』5
2015/5/12 『チャイナ・リスク』4
2015/5/11 『チャイナ・リスク』3
2015/5/11 『チャイナリスク』2 
2015/5/10 『中央アジアを知るための60章』5 
2015/5/10 『中央アジアを知るための60章』4 
2015/5/9 『中央アジアを知るための60章』3
2015/5/8 『中央アジアを知るための60章』2
2015/5/7 『中央アジアを知るための60章』1
2015/5/6 『チャイナ・リスク』 
2015/5/5 『世界を俯瞰する眼』5
2015/5/5 『世界を俯瞰する眼』4
2015/5/4 『世界を俯瞰する眼』3
2015/5/3 『世界を俯瞰する眼』2
2015/5/2 『世界を俯瞰する眼』 
2015/4/30 『アジア人の戦後50年』3
2015/4/29 『アジア人の戦後50年』2
2015/4/27 『アジア人の戦後50年』 
2015/4/26 『イスラーム世界の創造』8 
2015/4/25 『イスラーム世界の創造』7
2015/4/24 『イスラーム世界の創造』6
2015/4/23 『イスラーム世界の創造』5
2015/4/22 『イスラーム世界の創造』4
2015/4/21 『イスラーム世界の創造』3 
2015/4/20 『イスラーム世界の創造』2 
2015/4/19 『イスラーム世界の創造』1
2015/4/18 『元朝中国渡航記』2
2015/4/17 『元朝中国渡航記』
2015/4/14 『12億人の改革開放』  
2015/4/13 『モンゴル帝国の興亡』2
2015/4/12 『モンゴル帝国の興亡』 
2015/4/11 『モンゴルとイスラーム的中国』8
2015/4/9 『モンゴルとイスラーム的中国』6
2015/4/8 『モンゴルとイスラーム的中国』5 
2015/4/7 『モンゴルとイスラーム的中国』4


追記(2015.11.1)
リストを眺めていたら、読んだはずの本がリストから見つけられない。『ユーラシア漂泊』という本。 つらつら考えるに無意識的にこれを削除していたよう。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4146/trackback
1

2015/10/30

成すべき事は、既に起こった未来に取り組むこと  

中国が1人子政策をやめるとのニュース。日本の少子高齢化問題を誰よりも研究していたのが中国だから当然予想されたこと。 実際、そのための布石をこれまで準備してきた。なぜなら、産児制限を外すことは。これから20年間逆に従属人口が上昇することを意味するからだ。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/1928/trackback

中国はそのための方策として、実は定年の延長をすでに決定している。 現在(少なくとも2012年段階で)、上海の地元戸籍を持つ男性の定年が55歳。女性は50歳。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3130/trackback

訂正:定年退職年齢は現行で男性60歳、専門職女性55歳、一般女性50歳 (2014年段階)
www.nli-research.co.jp/report/shoho/2014/.../syo1407b.pdf
http://www.nli-research.co.jp/report/nlri_report/2013/report130614.html

ただし、教授職とかになると男性60歳定年(2015年)。現在改革が進められていて2017年から定年が3ヶ月ずつ伸びるらしい。それで10年以上かけて定年を65歳まで延ばす計画だとか。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3979/trackback

つまり今後20年間で増加する従属人口を養うために定年を徐々にあげる。1年ごとでなく、3ヶ月ごとというところに中国の自由度の高さ、あるいは一党独裁制度の強力な指導力(笑)を感じる。そうした解説は日本のマスコミにはない。

なお五中全会では、このほか全国民の保険参加、医療衛生体制改革、基本的医療衛生制度と現代化病院管理制度の確立なども打ち出されたとか。特に皆保険制度を打ち出したことは非常に大きい。ただそれがどこまでやれるかは難しい問題だが…
http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2015-10/30/content_36932362.htm


中国も日本同様に少子高齢化問題を抱えている。その先を行く日本が社会モデルを提供できれば日本にとって最大のビジネスモデルを提供できる。 先日も宮崎中心地で認知症の高齢者が自動車事故を起こし多数の死傷者を出したが、最近高速道路を逆走するなど、例に事欠かない。

こうしたことは目の前の危機である。 ドラッカー曰く、

『成すべき事は、既に起こった未来に取り組み、あるいは来るべき未来を発生させるべく働くことである』 
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2229/trackback

この言葉は年金のみならず、こうした高齢化社会についても言える。


仮想上の危機を声高に語るだけで、目の前の危機を無視することは「無作為の罪」そうした政治家が最近とても多い。親分がそうだから、当然か?!
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3661/trackback
0

2015/10/30

『新シルクロード』  お勧めの1冊

研究センターの古い机の中を整理をしていたら血球計算盤が沢山出てきた。今は機械で計測しているので使うことはないが捨てるには忍びない、というわけで迷っていたら別の教室の大学院生が「それは何ですか?」と聞かれた。

聞いてみると今では実習でも血球を顕微鏡下に自分の目で数えることはないらしい。ちょっと驚いた。基本的な知識や技能として、せめて実習では古典的な方法を自分の手と目でやってみることは必要な気がするのだが? もっとも最近はいろいろ新たに知っておかねばならないことも増えたので省略されるようになったのだろうが、、、



『新シルクロード』
副題:激動の大地をゆく。NHK出版。2007年初版

まだ中央アジアが現在のような戦乱に巻き込まれていない時代の紀行記である。今激しい凄惨な戦闘が行われているシリアにも旅のガイドが書かれている。

内容的には大したものはない。これまで見てきたことに特に付け加えるほどのものは見つからなかった。ただ1つアラビア半島の南の端、イエメンのところで「シバの女王」に関する記載で、6世紀、ササン朝ペルシャの支配下に置かれていた頃、それまで2000年近くも、この地の豊かな農業を支えていた巨大ダムが破壊されるという事件が起こったことが書かれてあった。このダム(マーリブダム)の水門跡が今でもサナアから東に車で3時間ほど走った場所に遺構として残っているらしい。p31  幸いこの古代のダムについての写真も見つけた。それによれば、

『マーリブダム(遺跡)は紀元前8世紀?竣工、シバ王国を維持し、570年に崩壊』とある。

http://www.jsce.or.jp/library/itou_photo/files/2-19-3-01-01.shtml

ところで、井筒俊彦氏は「イスラーム誕生」で

『イスラーム誕生前夜のアラビアでは、若い世代はまさにこのような重大な危機的状況に追い込まれていた』として、

その<悲劇的>と呼ぶ数々の詩歌を文献的に挙げて論証する。しかし何故そのような精神的危機状況が訪れたのか?についての記載はなかった。

一方で、B・ルイス氏は、このジャーヒリーア時代、ベドウィンの社会に社会的危機が起こった。それは人口の急増と南アラビアにおける治水ダムの決壊を象徴とする農業の崩壊であり、多くの南部のアラビア人が北に避難せざるを得ない生存の危機的状況あったという事実を指摘されていた。

現在のところ井筒氏の「危機的状況」とルイスのいう「農業の崩壊」とそれに伴う「北への難民」が直接関係するかどうかはきちんと調べ切れていないが、ここで述べられているダムの決壊はそれを指すのではなかろうか? 実際、ダムの崩壊が570年に起こったとすると、622年のヘジュラがまで半世紀。十分可能性がある。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/112/trackback


<データーベースとして>
フランスの詩人、ランボーは詩作を放棄してしばらく、アデンに住んでいたとのこと。p35

0

2015/10/29

今日日の大学生 & ニュース & 計算  教育

先日のblogで『計算上は可能。この計算上可能ということが実はとても大切』 と書いた。何故か?
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4249/trackback

計算には「式」と「条件」がある。「式」が論理的で完璧ならば、その計算が破綻するかどうかは「条件」で自動的に決まる。 突然の想定外の事態(例えば、運用利回りの低下、予想を超えるインフレ、死亡率の低下)が起きてその「条件」が変われば自動的にすぐ破綻がわかるし、対応ができる。

しかし計算上も可能でなければ、、、 

現状の日本の年金制度は破綻することが計算上わかっている。それなのに楽天的になれる人は馬鹿というほかない。 社会保険料を払わない人が出るのは当然だろう。そしてそれに対し何もしないことは「無作為の罪」
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3661/trackback


<ニュースより>
米国のイージス艦が中国が領有権を主張する海域をクルーズした。今後も継続するとのこと。もちろん中国は厳しく批判したが、それ以上のリスクは双方とらなかったとも。それはそうでしょう。
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6179014

中国は米国との軍事衝突は何としても避けたい。それゆえ、米国が中国に対して軍事力を行使しない「ぎりぎりの落としどころ」を探りながら、国際ルールを変えていこうとしている。米国もそれが判っているし、また米国自身もいま中国とは事を構えたくない。というわけで、今回米国は「落としどころ」を示したということ。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4206/trackback


定期的に職場に郵送される無料の雑誌『しぜん』東京教学社出版 というパンフレット(?)がある。多分に大学でのテキストにどうかとの宣伝も兼ねていると思うが、そこには最近出版されたテキストについて、著者が思いのゆくまま書かれている文章がある。特に新たな教科書を選ぶつもりはなかったが、ひまつぶしに眺めていたら神奈川工科大学の高橋正雄氏の『多様化する大学と基礎教育』という文章が目に入った。 

96年に著者が書かれた本「工学系の基礎物理学」は18歳人口が200万人いた頃のもので <新入生が高校物理の学力を有することを前提としたもの> だったらしい。p1

ところが、2000年頃にその人口が120万人まで低下し、さらに2006年に「ゆとり世代」が入学しはじめて <新入生の中には明らかにそれまで大学に入学してこなかった層が何割かいた> ところまで来たとか。p2 そのため2010年に新たに「物理入門」という本を執筆されたとか。曰く、

「専門教育を重視したカリキュラムに適応できない学生も急増…」 p5 ということらしい。 

…どこも同じ状況だが、工学系だと理論がわからないと本当に一歩も先に進めないだろうから大変だろうな〜と思った。 

今日日の大学生については、下で。
http://blue.ap.teacup.com/salsa2001/3399.html

0

2015/10/28

『人口減少の経済学』6  お勧めの1冊

人民元のIMFの構成通貨入りについて再び報道が流れている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151026-00050067-yom-bus_all

どちらになるか、それ自体より、「誰の予測が正しかったか」の方に興味があります。経済音痴の者としては、「誰の予想が正しかったか」を知る方が、「誰が信用にたる経済評論家であるか」の方に興味がある。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4169/trackback
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4122/trackback


<危険メール着信>

Dear AOL Subscriber,

This is a security alert from AOL Technical Support. Please take a moment to update your billing information to avoid service interruptions.

Click Here and confirm your billing information.

From time to time, we will email you about products and services we think you may like.
Click here to opt out of further marketing emails from AOL.

AOL Email, PO Box 65627, Sterling, VA 20165-8805



『人口減少の経済学』6
それから以下のような事実もあまり知られていない。

それは税金で100円を徴収するのにかかる費用は1円。一方、社会保険料の100円は8円かかる。p208 それだけ不経済ということもある。

なによりも、「全ての人々が不幸な事態に陥った場合の安心のために使うとすれば、全ての人から税として取るのが当然」と著者は語るが、実に同感である。p208

最後に著者は高齢者の国際比較をすると、総合的には満足できる状態にあるが(年金はどの国より高い)健康や将来への不安はどの国より大きいというアンケート結果を示す。p225 これは年金や健康保険制度に対する将来の不安があるからだろう。もし給付金や医療などに対する補助が減っても、「持続可能性を確実に確保できる制度に変革」すれば安心度は格段に上がるはず。つまり「安全」と「安心」の関係に似ている。「安全」でも信頼できないから「安心」できないという関係にそっくりだ。

最後に著者はこの「安心」のために具体的な提案をする。すなわち、

『年金を2割カットし、全ての人が65歳まで働けるようにする』p235 

たったこれだけのことで、持続可能性のある年金制度が確立されるというのが事実(計算上は可能。この計算上可能ということが実はとても大切)ならば素晴らしいことではないか?
0

2015/10/27

『人口減少の経済学』5  お勧めの1冊

『人口減少の経済学』5
母親が就業できることによる実質GDPの上昇分は2050年段階で最大4.1%だとか。それ故、過大なコストをかけるのは本末転倒であるという。p89

女性の就業率のM字カーブは70年代まで米国でもフランスでもあったとのこと。これが山形になるのは保育制度の充実によると語る。p98

さらに問題は、専業主婦が日本の社会保証制度や税制で特別な措置(第3号被保険者)により勤労意欲を阻害する原因になっている。p104

日本の年金制度の基本的、かつ根源的な問題点は『日本の成長率が低下したにもかかわらず、高度成長期に設定した制度が改革されないこと』だという。p185, p203 まさにその通りで、これは「無作為の罪」
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3661/trackback

ここでもはっきりと、

『積立方式は、その運用者を信頼できる(現実には信頼できない)としても、運用利回りの低下、予想を超えるインフレ、死亡率の低下など、経済変動への対応力が弱い』として、「運用失敗のツケが回る可能性は大」とする。そして、税方式にするのが当然だという。p207  


当然だろう!? 誰が50年後の元金を保証できるものか! そんなこともわからない経済評論家が現に沢山いるよ。よい例がここにいる。

http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3661/trackback
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/456/trackback

私の知る限り、中世から現代にいたるまで、社会保障としては「再配分」(稀に『互酬』)でしかおこなわれていない。歴史的淘汰を受けていない制度が信頼出来ないのは当然ではないか? これが「歴史を知らぬ経済評論家」という理由

また、傲慢かましてしまいました(汗)
0

2015/10/26

『人口減少の経済学』4  お勧めの1冊

<ニュースより>
安倍首相は現在、モンゴルと中央アジア5か国を歴訪中(モンゴル、トルクメニスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、キルギス、カザフスタンの順)である。彼は嫌いだが、こうした地球儀を俯瞰する外交というのは評価している。日曜はウズベキスタンか?

防衛省は現在保有する空中給油機「KC767」4機に加え、平成30年度までに新たに3機を取得する計画で、このKC−46Aは沖縄に配置されるMV22オスプレイなどへの給油も可能だとか。
http://www.sankei.com/politics/news/151023/plt1510230023-n1.html
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2850/trackback

あまり他国を刺激せず(ま、判っていても正面切っての批判はできないだろう)、実質的な防衛力強化としてのこうした方策を評価したい。わずか3機だけでなく、多数配備すれば空の空母となる。 


このところ、中央アジアの歴史についていろいろな本を読んでいるが、今まさに読んでいるのが、『13世紀の西方見聞論』という本。 那谷敏郎著、1993年初版の古い本だが、マルコポーロの時代に逆に元朝からシルクロードを経由し西側世界に到達した2人のウイグル人景教僧の話である。全く初耳のこと大変楽しみだ。仕事が山積み状態だが、ボチボチ読んで行こう。



『人口減少の経済学』4
産業別の生産性を米国を100として比較すると。全体で80弱。つまり生産性を米国並みにするだけで、実質GDPを1.3倍に上げることができる。この数字はもしかするとGDP600兆円という数に合うのかも。この数字については「無理」という評論家が多いが計算上は可能になる。計算上というとバカにする人が多いが、単純な計算すらできない輩が国の政策を担っていることをご承知か?
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3398/trackback

ところで生産性が特に低い分野は予想通り、農林水産23.5、公共事業の電気・水道・ガスが60.5。逆に高いのが機械の125.6。この数字は20年前の数字だが今はどうなっているのか? こうした基礎的データーが議論されることはあまりない。p58

著者はこれまで低生産部門が広範に存在していたのは、人口過剰だったからだという、つまり全ての人に仕事を与えることが「善」だったということ。p62 そして政府の規制の程度と生産性には、ほぼ逆の相関関係にあることを数字で示す(図2−6)p63

またこうした公共投資の部門で日本は他の先進国より対GDPが高い(日本6%、欧米1〜3%)だけでなく、非効率性が大きいことを指摘する。p66

結論として、著者は少子高齢化は低生産部門の効率化を促し産業構造を変化を進め経済全体の生産性を上げると著者は述べるが果たしてそうなったか? 実態はほとんど変化していないのではないか? 
0

2015/10/25

『人口減少の経済学』3  お勧めの1冊

おとり捜査で覚せい剤約2.3キロと拳銃1丁を所持していた日本人が逮捕されたとか。

それだけならまだしも、釈放の見返りに300万バーツ(約1000万円)の賄賂を提示し、同容疑者から連絡を受けて現金を持って来た日本人の男3人も芋ずる逮捕したとか。事実なら、タイでは覚せい剤所持の最高刑が死刑らしいので死刑になっても文句は言えまい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151024-00000057-jij-asia



『人口減少の経済学』3
さらにとどめを刺すように、

『人口増加社会が、必ずしも高齢者を大事にしたわけではないとして、人口が増加する社会で姥捨があった』ことを喚起する。p27

著者は産業革命で人口が予想されたほど増加しなかったという事実を指摘する。むしろ産業革命で、分子の生産物が増大しながら、分母の人口増加が少なく、それゆえ一人当たりの所得が増大したことが本質であると述べる。p35

また日本に戻ると。最近子供の数を増やさなといけないという議論は数字的に重大な問題を含んでることを指摘する。まず第一に、今子供の数を増やしても、労働人口が増えるのは20年後、それまではむしろ従属人口は逆に増える。p41

日本の場合、人口維持程度に子供を増やすと対GDP比で6%の財政支出が増える。それだけ今の時代は養育に金がかかる。そのことを象徴的に以下の言葉で示す。

『これまで。ときの雛1匹当たり1億円のコストがかかった』と。p44
0

2015/10/24

『人口減少の経済学』2  お勧めの1冊

『人口減少の経済学』を読み終えた。著者の結論は昔から私が素人ながら考えて思っていたことと完全に一致した。一度も経済学など学んだことはないが、「歴史の淘汰を受けない制度は信頼できないという簡単な理屈だ。それができないからこそ「奇妙な経済学を語る者たち」ということだろう。

ただし、あと数回分紹介記事は続きます。



来日中の学生さんとの会話で話題になった「一蘭ラーメン」。香港に海外店があるようだが、上海にはなさそうだ。「味千ラーメン」は上海や杭州でいくつか見たことがあるが、「一蘭」というところは多分インターネットで調べたからだろう。

昔から名前だけは知っていたが、カウンターが仕切ってあり、孤食スタイルと聞いていたのでなんとなく違和感があり行ったことがない。それでもそれだけ海外でも有名どころとなると一度は行ってみてもいいかな?と思い。早速試してみることに。

結論から言えば確かに味はいいが、香辛料が強すぎて豚骨の味が判りにくい。それにやはり孤食スタイルは好みではないし、ラーメンにしては高すぎる(790円)。 そんなわけで一度で行けばいいかなと思う。



『人口減少の経済学』2
冒頭著者は

『人口1億人の国家は人口1,000万人の国家より、必然的に、軍事的にも経済的にも力をもっている、、、(しかし)私たちの望みが、一人ひとりが豊かで幸福感を持つことであるなら、人口の多寡は本来、意味がない』と指摘する。実に明快。そしてGDP至上主義の世間に警鐘を鳴らす。p3

そして日本の問題が、

人口が増加することを前提とした様々な制度があり、それを改革しなければ、人口減少社会がバラ色の未来となるのは難しい』と釘をさす。p4

ここでも何度も「人口ピラミッド」を議論し解析してきたが、
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3087/trackback
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2910/trackback
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/1802/trackback

著者は「ピラミッド型は陰惨な社会である」と核心を突く指摘をする。

それはそうだ、赤ん坊はすぐに死に。幼児期ははしかや日本脳炎で死に、青年期は結核で、中年になればインフルエンザやコレラで死んでいた日本の近代を考えればよい。まさしく典型的なピラミッド型の人口構成。p24

ソーセージ型こそが理想的人口構成だろう。
0

2015/10/23

「教育再生実行会議の目指すもの」  教育

「教育再生実行会議の目指すもの」
基本的に上記の組織の提言は評価していない。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4010/trackback
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3412/trackback
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3398/trackback

JUAAという刊行物の中に上記の会議の議長を務めた、鎌田薫氏が寄稿した「教育再生実行会議の目指すもの」という文章の中に以下のような記述があったことを記録しておく。
http://www.juaa.or.jp/publication/about/juaa.html

『英国の研究者は、今後10〜20年程度で、米国の47%の仕事は自動化される。一方、米国の研究者は2011年に小学校に入学した子供の65%は大学卒後、今は存在していない職業に就く』 JUAA No55 p2

それはあり得ることだと思う。 


…それならばなおさらのこと、「すぐ役に立つ教育」をという愚かな掛け声など無意味だということ。 学校を卒業することには、その「すぐ役に立つ」技術は不要になっているかもしれないということではないか? それは提言と矛盾しないか??
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4175/trackback

0



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ