2015/12/31

大晦日を迎えて思うこと  試行,指向,志向、思考

今年もあと数時間で終わり、2016年という新年を迎える。 来年はどのような年になるのか?

今年いろいろな事があった。世界的に広がるテロの恐怖など暗い事件が多かったし、国内的にも様々な問題を取り残したまま、過ぎ去ろうとしている。しかし考えてみれば、いつの時代にも危機的状況がありながら時代は流れていった。それを「暗い時代」と考えるかどうかは自分の脳がどう解釈するかだけだろう。

また考えてみれば「少子高齢化」などの今日的問題も実は半世紀も前、高度成長期の「一番良かった時代」とされた時代に文字通り「種」が撒かれたもの。 ヨーロッパを震撼させているテロの恐怖もこれまでの移民政策のツケとも云える。 何事にも「縁起」があるということ。



それにしても今年も衰えることなく毎日のようにblogを「書き殴る」日々が続いた。このエネルギーはどこから来るのか? 我ながら笑ってしまう。 

1つには「好奇心」、そして「不満」や「怒り」がエネルギーとなっていると感じる。 いつまでも「人間」が出来てこない(汗)。 

しかし、あのE. サイード氏が『ペンと剣』で述べたように。

書くことによる反撃、writing back> を行っているのだと、カッコつけて言いたい! 
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「怒り」や「不満」があるうちが「華」とポジティブにここは考えよう!



それでは皆様、よいお年をお迎えください!
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2015/12/31

日経web版より  試行,指向,志向、思考

<福田康夫元首相へのインタビュー>
日経web版に福田康夫元首相のインタビュー記事が出ている。
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO95531610V21C15A2000000/?dg=1

AIIBと中国に関して、

『参加しなくてもいい。だけど張り合って、つまらん競争をしてもしょうがない』

『中国は大きすぎるので、動くのに時間がかかる。こちらも忍耐が必要だ』

流石大局をしっかり捉えられていると思う。

『TPPの締結で、欧州には自分たちがのけ者になりかねないとの不安がある。だから欧州はAIIBに参加したのかもしれない』 との意見。

成る程、そのような見方があるかと思った。さすが福田さん。

現在の政権については、

『変なこと言ったら、後でやられちゃうという空気があるのか。中長期的な問題について、闊達に議論を交わし、政策をつくっていく光景が最近、みられなくなった。この状態は、あまり尋常とはいえないのではないか』 

さらに「首相官邸の意向に反対しづらい空気があるのでしょうか?」との問いに対しても、

『だとすれば、(中国の)習近平体制みたいになっちゃうよね』 

言外に今の安部政権に対する評価が表れている。

福田さんは自民党の中で良識派だと思っている。以前このblogでも、

『個人的には地味だが、それなりに評価出来る人』としていた。 

『私は貴方とは違うのです』 と言ってあっさり首相を辞められたが、あのときも残念な思いがした。今の安部氏とは雲泥の差。
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<スマホ版山寨化>
先日中国での「二極化」を話題にして、代表例にスマホを挙げたが、その時同時にコモディティー化に注意しないといけないと書いた。日系web版にまさにそのことが指摘されていた。
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それによると、中国で新興スマートフォンメーカー、総称「小小米」が乱立しているとのニュース。
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO91387450U5A900C1FFE000/

これら「小小米」はOSにアンドロイド系を使い、通信チップなど基幹部品もほぼ共通。そのため簡単にスマホを作ることができるとか、先日話題にしたコモディティー化、山寨化のスマホ版。
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行き着く先は生産過剰、そして価格競争から業界全体の凋落が始まる。 まるで細菌が栄養培地(大消費経済)の中で、一時期は対数増殖をし(少し前のスマホ業界)ドンドン増えているかと思ったら、次の瞬間には停止期になり、やがて死滅期に入るようになるのではないか? 実際現在の中国のスマホ市場は縮小に転じているとか。今がその停止期にあたるのかどうかは判らないが、死滅期に入らないようにイノベーションが必要。

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<中国:生産拠点から大消費地へ>
もう1つの日経web版の話題:今、中国の日系工場ではロボットがたいそう活躍しているらしい。
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO95467840U5A221C1000000/
それはそうだろうと思う。賃金上昇は既定事実、ならば生産性を上げる他に道はない。今や中国は生産拠点ではなく、大消費地として考えないと生き残れない。
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2015/12/30

ほぼ2年ぶりの「勝手連=里親リンク」始動  勝手連=里親リンク

クロエさん改め「はな」の新しい家(現トライアル中)はこちら。なんと「クローゼ > たま」と同じ。よかった、よかった!
http://trialpetit.seesaa.net



里親募集中
 
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http://thecatwho.blog73.fc2.com/blog-entry-1531.html
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2015/12/30

二つの退廃  教育

慰安婦問題についてのアメリカの反応が早かった。つまり、これはアメリカが日韓両国に圧力をかけた証拠だろう。個人的には安部さんも朴さんも似た者同士、信用していない。そのうち綻びが出てくるだろう。


<1年364日実験しなはれ>
月曜が仕事納めだが、そんなことは今まで気にしたことはない。気が済むまで働く。それが研究という職業を選んだ人間の性のはず。むかしある掲示板で「研究者はサラリーマンになってはいけない」と発言し、差別発言だと散々非難された。それ以降、発言には注意しているが考えは変わらない。現在の日本の科学の低迷は研究者のサラリーマン化によるところが大きいと考えている。先日ノーベル物理学賞を取られた先生が「364日実験した」と述べられて記事になっていたが、確かに学生の時は大晦日に実家に帰り、2日には実験をしていた。それが普通と思っていた。

…仕事納めの翌日、共同利用研究センターに1人しか仕事で出てきていない。院生は誰一人来ていない。それでは無理だろう?!と思った。

   時代遅れのおじさんの暴言です、お聞き流しくだされ。



<二つの退廃>
いつも参考にさせてもらっている内田樹氏のコラム「大学教育の終焉」を読んだ。
http://blog.tatsuru.com/2015/12/28_1002.php

内田氏の意見には同意できないことも多いのだが、今回は当事者同士ということもあり、同意できる部分が多かった。ここで同氏は現在大学が置かれている状況、とりわけ文科省の不条理な指導について議論している。内田氏はこれを「二種類の退廃」と名付ける。

一つは「上に無批判に従う人間作り=反知性主義」
もう一つは「人間は金で動く」という彼らの個人的信念

シラバス作成や目標シート作成、一次考課だの二次考課に費やす膨大で無意味な事務作業=コストパフォーマンスを考えない作業=単なる自己満足
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不合理な定員増とその無責任体制
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などなど色々な事が頭に浮かび、同意できるところが多々あった。

ギリギリに来年度の「目標シート」を書き上げながら思ったこと。因みに「目標シート」作成上の注意点には「遂行上の配分として教育は30%以上」とか親切にも!指示が来ている。

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2015/12/29

『法顕伝』2 & 無信不立  お勧めの1冊

<無信不立>
「最終的、不可逆的解決」が文字通りなのであれば、実に喜ばしいことであり、素晴らしい。しかし大丈夫だろうか? あの安部晋三氏と朴槿恵氏に

信なくば立たず」 だよと問いただしたい。



<梵さんのblogに触発されて>
http://ameblo.jp/fang289196664/entry-12111081583.html

世界の企業、中国で苦戦 構造変化に対応できずという日経web版今日の記事
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGD22H55_X21C15A2MM8000/

キーワードは「二極化」。インフラ事業や設備投資に関連する企業の厳しさが目立つ一方、消費関連企業のアップル(iPhone)やスポーツ用品のナイキ快走が続いているとか。

ただ気をつけなければならないのは中国ではコモディティー化が進む。iPhoneには小米や華為。NIKEにはANTAというように。
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コモディティー化で何が起こるか? 細菌の増殖曲線をイメージする(笑)。対数期の後に短い停止期が続き、あとは死滅期。




『法顕伝』2
アーナンダ(阿難)の壮絶な最後が書かれてあった。初めて聞くこと。

「マガダ国とヴァイシャーリー国とは抗争中で、両国お互いにアーナンダの舎利を争うことが目に見えていたため、アーナンダはガンジス川の中央で涅槃(火光三昧)に入り(自らの)舎利を両国に分けたのである」p96

なぜ、両国はアーナンダの舎利(骨)をまだ彼が存命中にもかかわらず得ようと抗争したのか? 仏典には記されていない「謎」があるような気がする。そう思うのは同じようなことが西欧中世でも聖遺物をめぐる争いで起こっていたから。その両方の底辺に蠢くのは現生利益の禍々しい欲望?
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法顕がインドを訪れた時にはまだ仏教は盛んであり、『今もそのまま残っている』『今もまだ建っている』 というくだりがあちこちにあり、まだ多くの聖蹟が残っていることが判る。
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2015/12/28

『法顕伝』  お勧めの1冊

「初耳学」
日曜のTV番組:マンション購入についての注意すること。
@15階だては要注意=45メーター以上は規制がかかる。故に14階と15階で構造が変わる。階高に注目。
A建てた時からコンクリート疲労が始まるが、修繕は権利分散の点でも、経済的にも戸建てほど簡単ではない。

自宅は5年前に改修済み、150万円也。予想したより安価で良かったが、マンションではこれではすまないだろう。
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今年秋刀魚が不漁だったことについて番組では中国の公海での大量捕獲が理由だと述べていたが、これは私の知識と異なる。秋刀魚は海流で毎年漁場が変化する。今年は海流の影響で日本列島に秋刀魚自体が近づいていない。それに捕獲されるのは秋刀魚資源の1%程度と推定されている。ちなみに太平洋の北側から日本の近海にやってくるサンマは毎年200万t程度。そのうち中国・台湾の漁獲量は合わせても25万t程度。

なんでも中国のせいにするのは間違い。




<似た者同士>
ウイグルの報道を巡ってフランスのジャーナリストが国外追放。
産経記者の記事を巡って大統領の意を受けた韓国司法の動き
マスコミの政権批判に対する支持組織を用いた圧力

中国は何を今更というところだが、なにやら嫌な風潮。

习近平、朴槿恵、安倍晋三似た者同士


『法顕伝・宗雲行紀』
東洋文庫194、平凡社、1971年初版。

「長安から靖遠県間は大体700キロなので、約1ヶ月の行程」p6
ということらしい。計算すると、1日23キロ程度の移動となる。かつて山岳部の経験から思うに、これはかなりハード。

長安を出発した時点では法顕のほか4名、合計5名。途中+5名、さらに1名で最終的に11名の総勢だが、帰国できたのは法顕1名だったとか。p8

面白いことが書かれてあった、それはパミール高原とカラコロム地域は「葱嶺」と呼ばれたらしいが、それはその地域に悉く葱が植わっていたからだとか。p23 早速wikiで調べてみると確かにネギの原産地は中国西部・中央アジアとある。

山岳地帯での1日の行軍距離は7〜11キロだとか。著者はそのような計算は意味がないと断定するが、そうだろうか? 経験からはこの数字はそれなりに信憑性がある。p50

アフガニスタンのジャジャラバード南方の小雪山で法顕と旅を共にした彗景は凍死したらしいが、その時の彼の言葉が伝えられている。曰く、

『私はもはや助からないでしょう。どうか都合の良い時に行ってください。一緒に死んではいけません』

そうして彼はそのまま死んでしまったとか。p51 その悲劇を乗り越え、法顕たちは北インドに到達する。
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2015/12/27

謎がとける!?  試行,指向,志向、思考

謎がとける!!

先ほどようやく2冊の伝記を読み終えた。いまこの時点で先の謎が解けた気になった。それは、なぜ往路は陸路で、帰路は再び陸路と海路に分かれるのかという点。
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ザックリ言えば、往路では、「巡礼・修行」としての陸路。「情報収集」としての陸路。スポンサー&保護者の確保のための陸路。

帰路は目的によって、外交優先であれば帰路も陸路。仏典収集が目的ならば海路という選択肢。

さて、これが正しいのか? 是非専門家の意見をいただきたいところ。これについては法顕伝と宗雲行紀についての書き込み後に詳細をblogに書く予定。 乞うご期待? 誰が期待する??(笑)
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2015/12/27

『モンゴル軍』  お勧めの1冊

新しい飼い主が見つかるまでの間とはいえ、別れは辛いよね〜 
http://blog.goo.ne.jp/kuru0214/e/005c627ad13261f65b40f6bd20ccb792


『モンゴル軍』
新紀元社、2000年初版、S.R. ターンブル著。
不思議な本である。誰を対象にしたのか? 内容はマニアックなものを含むが、なんとなく戦争ゴッコ好きの中学生向けのような感じの本。

それはともかく、こんなことが書かれてあった。それは、

モンゴル騎手は常時1〜4頭の替え馬を持ち最大24時間で乗り換えた(馬上で眠ることも特技だとか)。このシステムを使い、1221年9月の行軍で210キロを2日で走り、1241年には雪の中、290キロを3日で踏破したとか。p17

武器は主に複合弓で引き手の力は75kg、183〜274メーターの有効殺傷距離をもっていたとか。さらに短弓、長弓と2張の弓を持ち、それぞれ30本の矢が入った矢筒を2、3個抱えていたとも(2 x 2~3 x 30 =120~180本の矢)p18

また、モンゴル軍にとって主な補給源は侵略予定の国々そのものだが、しばしば生きた家畜を連れていたというので、あの長城はやはり家畜を伴っての行軍を阻止するのがもともとの役割だったとする私の解釈はそれなりに正しかったのかもしれない。p33
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2015/12/26

『禅の思想』  お勧めの1冊

前回、「謎が残った」と書いたが、1つ2つ心当たりがある。それはなぜ行きは陸路にしたかという点だが、それは「踏破すること自体」に意味があるとという考え方。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4316/trackback

まず、これが巡礼=修行を兼ねたものだという点。船に乗って自分の体力を使わず単に目的地へ行くということは真意ではなかったのではないか。もちろん究極の目的は仏典を持ち帰ることだろうが、それだけではないということ。

それともう1つは、西域情勢の情報収集ということも重要だったのではと思う。だから逆に言えば、同じ道を再度たどる必要もなかった。「情報収集済み」ということではなかったのか? 



『禅の思想』
田上太秀著、東書選書51、1980年初版。

著者によればアーリア民族がインドに侵入する(BC1300)前からyogaというのは先住民族によって行われていた宗教的修行法だとのこと。p18 

確かにアーリア人によるリグ・ウェーダという一連のウェーダ文献群が書かれ、その中にyogaについての記載が最初に見られるらしのだが、それは必ずしも修行としてのそれを指すものとは思われず、単に「二組以上の牛馬を馬車に繋ぐ」という意味で使われたと著者は判断する。p23

著者がむしろ重視するのはモヘンジョダロ遺跡出土品の中にヨガ禅定を示す印章のデザイン。p17 下のURLの画像参照。
http://ayur-indo.com/meditation/meisou12.html

なお、ウェーダ文献群の中にリグ・ウェーダと同じ頃に成立したと考えられるアタルヴァ・ウェーダの中に、遊行者ヴァートヤの記載があるが、彼らは一種のヨガ禅定行者であったとする。しかし、これは古来から(アーリア人移動の前)の修行法を受け入れたのかもしれないとのこと。p25 また、正式なバラモンからのヴァートヤの評価が「もとアーリア人であったが、戒律を守らぬ堕落した者」とバラモンからは軽蔑されていたこともそれを示唆するのかもしれない。p26

以上、ここまででこの本はいいかな?

<データーベースとして>
釈迦牟尼のムニは聖者=苦行者のこと。P23
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2015/12/25

人が住まないうちに取り壊し  試行,指向,志向、思考

『中国で問題化する「短命建築」浪費額は年間8兆7500億円』という記事が出ていた。
http://www.recordchina.co.jp/a125467.html

さもありなん。完成後、夜電気の点いていないビル群をあちこちで見る。需要がない以上無人で荒れるにまかされるだろうからこうしたことも起こるに違いないと予想していたがその通りみたいだ。 つい先日もそのことについて男子汉さんのサイトで「人が住まないうちに建て替え?」と書き込みしたばかり。 
http://ameblo.jp/nanzuhan/entry-12102960869.html

それにビル自体もかなり安普請だと感じる。新築なのにすでにあちこち壊れていることも多い。耐久年度も宅地の借用権の期限、70年より短かそうだ。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/1564/trackback


むかし共同研究をしていた先生に聞いたことがあるが、かつて中国では住宅は国から提供されていたそうだ。それがあるとき(90年代)から買取ることになり、皆それなりの大金を叩いて購入した(ただし公平にみれば大幅割引)。しばらくは転売不可だったが、上海で94年に、他の大都市では99年以降可能になった。しかし原則、借用期限は70年なのでいずれ使用権は期限切れになるだろう。だとすると、そのときの権利はすべてチャラになるのだろうか? それとも、権利として次の住居が無償で提供されるのか? 

「70年過ぎればチャラ」とならば、大都市圏で年収の20倍とかかかる住宅を購入するというのは全財産を70年ごとに国にすべて返却するようなものだと思うのだが?「特色ある資本主義国」のこの仕組みについて知っている人がいたら教えてもらいたい。

なお、2007年に制定された「物権法」によれば、「集団所有の建築物」は集団所有とされるので、中国における大抵の個人住宅(アパート類)はこれに該当する。
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