2016/6/15

『いまさら聞けない中国の謎66』  お勧めの1冊

<米国で通らない理屈>
アメリカでのテロと前後して上海でも浦東空港で事件が起こった。両者はテロの規模において大きな違いがあるが、ともに単独犯。動機も大して変わらないだろう。それがなぜあのような差をもたらしたと考えると、やはりそれは銃器、しかも「戦争で使うようなLethal weapon」をどれだけ容易に入手できるかどうかだろう。もしアメリカと同様に中国でも、あるいは日本でも大量殺人武器が容易に入手できたならば、同様なことが上海浦東空港でも、あるいは、あの秋葉原でも出来たということだ。

問題は、このような単純な理屈がアメリカ人には理解できないということ。彼らにとっては銃の取り締まりよりも、モスレム移民の拒否の方がテロを防ぐのに効果的だという思い込みから抜け出せないという悲劇がある



『いまさら聞けない中国の謎66』
プレジデント社、2011年初版、欧陽宇亮著。

とりたててのことはないが、一通りこの問題を理解するには便利。ただし初版が2011年なので内容的にすでに古くなった部分もあるが、急速に変化する中国については致し方ない。

ここでトイレットペーパーについての話題が出ていた。曰く、水洗でも紙を流すという考えは最初からなさそうだ。ホテルを除き、流してはいけないとなっている。つまり私の批判自体がお門違いということ? p98
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4501/trackback

大陸と台湾で日本に対する対日感情が異なるということについて、これはそれなりの十分な理由がある。大陸への日本の動きが侵略と殺戮だったのに対し、台湾はすでに日清戦争の結果譲渡済みだったので、日本はむしろ建設だった。p191

日本での中国報道は「キャラクタービジネス化」している。つまりウケ狙いの報道化しているとの指摘。 それに対し中国では反日教育はしていない。政治以外はむしろ肯定的であるとの指摘。そして毎日流れる抗日戦争ドラマは歴史教育だと。p204

う〜ん、それはどうでしょうか? 私には香港生まれの著者の偏見だと感じる。あの抗日ドラマはやはり党の存在意義を上げるための反日教育としか思うが? いずれにしても彼らが日本に訪れた時に、その落差に気がつくというのは普通にあること。

<データーベースとして>
中国共産党員8,000万人(2011年時点)シンパも入れれば2億とも言えるだろう。p42

2015年末時点で中国の都市住民は7億7千万人で比率は56.1%。ただしその都市住民の30%は農業戸籍=出稼ぎで、2012年には2億3千万人。収入格差は3倍で社会保証制度の差も大きい。都市では年金、医療、失業、労災および出産育児保険があるが、農村では年金と医療で水準も低い。
http://www.fujitsu.com/jp/Images/20160411zhao-kyodoweekly.pdf
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