2016/7/6

『イタリア・ルネッサンス』  お勧めの1冊

『イタリア・ルネッサンス』
澤井繁男著、講談社現代新書、2001年初版

一般に「暗黒の中世」の始まりを4世紀前葉、コンスタンティヌス大帝のミラノ勅令AD313とする。p15 なぜか? キリスト教の熱狂的な力で古代の異教を根絶したものの、異教的なローマの芸術も同時に破壊されたからだという。

ルネッサンスをもたらした、経済的背景に「レバント貿易」があることはよく知られているが著者はこの「レバント=東方」という命名に西欧中心的命名だという。p25

…しかし、それなら著者が「サラセン」という言葉を使うのも同様ではないか?という思いが湧いてきた。同じことを先日塩野七生氏の本でも感じた。かの女史も盛んにサラセンという言葉を使っていた。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4531/trackback

確かに、この言葉は西欧史から入った人には親しみのある名だろうし、つい使いたくなるのだろうが、一度イスラーム側から学べば不適切であることに気がつくはずだ。それでもなお使うのは無視しているのか? それともそもそもイスラーム側から学ぼうとしないからか? 


ここでもまた西欧における「時間」について色々議論されている。「鉄の時間=時計による時間」と「天の時間=生ける時間」についてである。あるいは直線的時間概念(天地創造から最後の審判)あるいは異端的循環的時間概念。西欧思想史を齧るとすぐこうした言葉に出会う。が、正直いってこれを消化するのはなかなか難しい。読んだ段階でなんとなく分かったつもりになるが、それでいて、何故そうも話題にしなければならないほど重要なのか説明できない。多分、ちゃんと理解していないからだろう。


<データーベースとして>
神学者トマス・アクィナスはナポリ大学卒。p35
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/1130/trackback
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/101/trackback

法学のボローニャ大、哲学のパリ大、医学のサレルノ大、文学のオルレアン大。語学のセビリア大。p19 とされたが、この教皇派のボローニャに対抗して1224年にフェデリーコ二世(フリードリッヒ二世)が皇帝派の大学として建てたものがナポリ大学。p35
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/611/trackback
0



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ