2016/11/30

『世界の野菜を旅する』  お勧めの1冊

分子生物学会に出席のため、朝から神戸へ。今回はWSとかのオルガナイザーでもなし、発表も個人ではないので気楽に参加できる。

朝から快晴で富士山が美しい。

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羽田から直接ホテル(Intercontinental YOKOHAMA Grand hotel)に直行するリムジン(東急バス、みなとみらい地区行き、720円)があることを羽田に到着してから知る。豪華すぎるホテルでもったいない感じもするが、パックだとそれほど高くもないし、会場にホテルがあるのはとても便利。

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この巨大学会、専門外のセッションが多く、時間を持て余すことがあるのでその間、休憩もできる。ま、普通はテーマを決めて専門外の勉強に当てるが… 今年はハイスループットがマイブーム。 ハイスループットというのは、数万、数十万の候補化合物とか、遺伝子を網羅的に検査、分析する最近流行の技術。何か面白い発表があるかな?

飛行機の中で気楽に読める本として選んだ1冊が以下に紹介する、『世界の野菜を旅する』。行きの飛行機内で半分くらい読んでしまう。流し読みできるタイプ。『フラット化する世界』は始まったばかりだが、順序を変えて紹介する。

『世界の野菜を旅する』
講談社現代新書2055、玉村冨男著、2010年初版。

キャベツはもともと結球する野菜ではなく、ポルトガルとかではタバコのように生えるキャベツが今でも主流。p14 キャベツはアブラナ科だが、キク科のレタスも同様。p16 なおレタスの「レ」はカフェオレの「レ」と同じで「乳」の意味。切ると乳状の細胞液が出る。これが美味らしいが、収穫してから時間が経つとこれが枯れてしまうので、畑で採れたばかりのもとと市場に出ているものでは味が違うらしい。p21

saladのsalは「塩」からきたもの。ドレッシングの語源は「ドレス」、だから塩は表面だけ、漬け込むと「マリネ」となる。塩・油・酢のドレスを纏うには水分をよく切る必要がある、それでないと油分がうまく表面にまとわりつけない。p28

ジャガイモは新大陸原産だが、今では旧大陸の主要な食源となり、これなしではすまない。とりわけ、飢餓に襲われたアイルランドでこの食材が人々を救い人口を倍まで増やし、それが同時にベト病で100〜150万人以上の餓死者を1845〜51年にかけて出したのは有名。昔の同居人のKellyもそうしたアイルランド移民の子孫であることを自認していた。
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2016/11/29

『フラット化する世界』4  お勧めの1冊

韓国のおばさんが、如何しようもないところまで追い詰められている。どうしたことだろう? 以下は独断と偏見に塗れた「陰謀説」を1つ出してみよう。

米国は彼女が中国の軍事パレードに参加したことに激怒した。だからミサイル防衛システム(THAAD)の韓国導入で中国との関係を断ち切った後で、今回のスキャンダルで権力の座から蹴落としたというのはどうだろう? 悪乗り過ぎる?



『フラット化する世界』4
ここでハーバードのマイケル・サンデル氏がフラット化を1848年にマルクスとエンゲルスが『共産党宣言』でも語っていたという驚きのことが書かれてあった。サンデル氏は最近「熱中教室」でも有名な先生で幾つかnet上に公開講座が観ることができる。p8
http://www.visualecture.com/wordpress/?page_id=3139

フラット化で摩擦のない世界では良いことも悪いこともある。例えば著者はアメリカで優秀な研究者を1人雇えるお金でインドや中国で5人雇えるならば、後者を選ぶという。p24 まさに今起こっていることはそれだ。数日前トヨタも中国で研究所を開くことがニュースになっていた。そう、フラット化した世界では日本人研究者は中国やインドの研究者と競争しないといけないということだ。

だから壁を築いても無駄である。メガネ屋さんは最近国内で作っていないそうだ。聞くところによれば、全国チェーンの某眼鏡屋さんは中国で作る。メガネは既製品というわけにはいかない。それぞれの人の視力や乱視の有無、フレームの好みや顔型でオーダーメイドである。それぞれの項目を機械で測定し、好みの注文を受けてその人だけの1品を作る必要がある。 しかし測定や注文をする場所とそれを元に実際のメガネを作る場所が同じである必要はない。

ウォルマートとコストコの例がここであげられる。ウォルマートは徹底的にコスト(脂肪)を削ぎ落とし消費者に安い製品を提供したが、同時にこの企業は脂肪を削ぎ落とす一環として従業員の半分以下しか医療保険に入れていない。コストコはほぼ全員が入っている。コストパフォーマンスにおいてウォルマートが消費者にも株主にとっても上だが、反面従業員にとっては逆で、しかも医療保険に入っていない従業員の医療費は国民が税金の形で支払っている。どちらが本当によいのか?

曰く、『脂肪があるから肉には味わいがあるのだ』 という言葉はそのメタファーだろう。p38
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2016/11/28

『フラット化する世界』3  お勧めの1冊

<カストロ死去>
巨星墜つ。
 
ゲバラもカストロも共産主義者では無かった。アメリカの横暴な対ラテンアメリカ政策により、仕方なくキューバはソ連側についたというのが真相。 
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ゲバラの自伝的小説『モーターサイクル・ダイアリー』を読めばそれがよく分かるはず。
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またカストロは以下のように語ったと聞く。

Why do some people have to go barefoot so that others can drive luxury cars?
Why are some people able to live only 35 years in order that others can live 70 years?
Why do some people have to be miserably poor in order that others can be extravagantly rich?

I speak for all the children in the world who don't even have a piece of bread.


アメリカの歴史的な外交的汚点はキューバとイランというのが持論。
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オバマ氏が同氏の死去に対し、弔意を示すとともに「歴史が記録し、評価するだろう」と表明したのに対し、トランプ氏の「残忍な独裁者の死去」という対照的な評価。おそらく搾取側にいて、米国に亡命したキューバ人からしか聞く耳を持たなかったのだろう。

トランプ氏には謙虚に自国の歴史を省みる姿勢が全く感じられない。ある意味、彼は現代白人米国人を体現する存在なのだろう。やはり、次期アメリカ大統領には心配がつきまとう






『フラット化する世界』3
ここで2000年問題が出てきた。これがインドのIT技術者への膨大なアウトソーシングが始まったとか。OS中の膨大なシステムコードの修正を地球の裏側のIT技術者に依頼したらしい。p179 何しろコンピューターが使われていない時間帯の夜間に、安い賃金でやってもらえるわけだからこれほど便利なことはない。しかもバブル崩壊でただ同然の安い光ファイバー網を使うことで通信料も安い。

さて中国については2001年のWTO加盟は少し遅すぎたが、この巨大な工場であるとともに市場が、遅まきながらこの世界に加わった。

次に流通業界について話が進む。曰く、

『品物を作るのは簡単だ、サプライチエーンとなると、非常に厄介』p206 

それをやってのけたのがウォルマートらしい。そのほかアパレルのZARAの店長は送受信能力もつPDAを駆使し、ユーザーが欲するデザインを店頭に出すまで30日以内に縮めたとか。p208 このウォルマートがそのような展開ができた理由の1つが、この会社が田舎町で生まれたことがあるとか。p212 つまり、資源が乏しいと、生き残るために知恵をしぼる必要に駆られたというわけ。なにやら先の資源についての本に通じるものがある。

その知恵の例として、ウォルマートは大きな会社を小回りの効く小さい会社に、小さな会社をグローバルに展開できる大きな会社にしたとか。前者の例としてコンピューター会社の修理部門を内に取り込み、メーカーに修理を出すのではなく、ウォルマートが修理してユーザーに戻す。これにより修理期間が短縮された。また後者の例では小さな会社の製品を世界中のどこでも輸送する。これらを「アウトソーシング」ならぬ「インソーシング」というらしい。

そのほかの革新的技術として無線ICタグがあると。これまで、無線ICタグはバーコードと同じと思っていたが、どうやらそうではないらしい。スキャンする手間が省けるだけでなく、このタグをつけた製品とシステムの間で常時会話ができてリアルタイムでその商品の位置確認ができるということらしい。p229 以下のようにこのシステムは宣言する。

『我々が貴方の会社の電話に出る。貴方の取引先と話をする。在庫も管理する、、、』p236

まさに究極のインソーシングだろう。

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2016/11/27

『フラット化する世界』2  お勧めの1冊

<薬は毒、毒は薬>
上中下巻と三冊綴りの『フラット化する世界』という本の最後の巻の半分を過ぎてようやく著者はこのフラット化に最大の貢献をしたインターネットの悪しき側面を描き出す。その最初の事例が「慢性注意散漫」症候群というもの。

すなわち人々がネット中毒に罹り、生産性を著しく低下させているという点である。 私も予てからスマホ中毒化を「愚民化」と名付けている。
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教育機関の多くでは、授業中のスマホ使用を禁止している。実は職場でも表向きにはそうだが、私のクラスでは完全に認めている。それは授業中にYoutubeの動画や計算などに積極的にスマホを使わせているからだ。動画の中には、わずか1分で1時間の授業に相当する内容をCGで表している素晴らしいサイトがある。


https://youtu.be/lijQ3a8yUYQ

見ただけでは頭に入らないだろうが、一度授業を受けてから、復習で何度も動画を見れば多分完璧に理解できるだろう。

ネットは諸刃の剣だが、いくら禁止しても彼らが影で使うのは止まられない。それならば、いっそのこと公に認めて「上手く使う学生と中毒にハマる学生を差別化させ、それを意識」された方が教育効果があると思う。




『フラット化する世界』2
ITバブルが弾けたことは聞いていたが、それが実はタダ同然で大量のデジタルデーターを送れるようになった光ファイバー網を残し、それがその後のグローバル化に大きな影響を与えたということを始めて知った。これで、デジタル化した労働(サービス、知的労働)を低コストの国に簡単に移転できるようになった。p104

「(バブル崩壊した)インターネットをゴールドラッシュになぞらえ、地中から金を掘るよりも、リーバイスのジーンズやツルハシ、シャベルを売ることが金を生んだ」ということらしい。p100

また面白いことに時差というものを上手に使う方法も人々は見つけた。つまり地球の裏側、IT技術者の宝庫であるのインドにアウトソーシングすれば、コンピューターが使われていない時間に(アメリカ人が眠っている間に)コンピューターを効率良く使うという芸当である。これが先の西暦2000年問題、通称2KY事件では活躍した。

これは、IT関連に限ったことではない。生のデーターを、それがCTスキャンのデーターであれ、バーコードデーターであれ、光ファイバーで送ってさえおけば、翌日にはきちんとした画像診断や歯型の3Dデザイン、あるいは売上のExcelファイルとなって依頼者のデスクトップに届いているという具合だ。しかも1/5のコストで

これらの話は同じような経験をしたことがあり、とても納得できた。以前フランスのグループと共同研究をして論文を纏める時、帰宅前におくった論文ドラフトに対するコメントや修正、質問の回答が翌朝には電子メールで届いていた。これは1996年のこと。これがとても効率的だったことを記憶する。



ここでもう一度話しをまとめると、最初の波は(1)コンピューター、次が(2)インターネットとブラウザ。そして(3)がHTMLやHTTPに代表される標準化、すなわち異なったシステムをつなぐソフトウェアーということらしい。p116 これで条件は揃ったのか?

確かに思い出すに、昔はOSが異なると、エンコード・デコードが違うために見れないという問題があった。今ではそれは全くない。実に我々の世代こそがそうしたすべての経験を持つものかもしれない。つまり(1)PCに始めて接し、電子メールに驚愕し(2)そしてインターネットの海に恐る恐る泳ぎだし(モザイクやネットスケープなどのブラウザが使えるようになるまでの間は厄介なコマンド入力で)、そのうち気がつかないうちに(3)何の問題もなく、自由にwebが使えるようになった。

いやいやまだ続く。次に起こったことは(4)アップロード量の爆発的上昇。つまりそれまではダウンロードが圧倒的に多いのが、blogや、Youtubeなどの広まりによりアップロードが急速に上昇した。p128 つまり双方向になったということだ。それを象徴的に示す例として著者は2005年に起こったロンドンのテロをあげる。24時間以内にテロに関する画像1,000点と、動画の20点がBBCに送られ、BBCのトップページがアマチュアカメラマンの撮った映像だったとか。p162

なるほど今では個人が自由に世界にむかい情報を発信できる時代。
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2016/11/26

アウトソーシング2  試行,指向,志向、思考

アウトソーシング1
考えてみると我々の世界も相当アウトソーシングが入って来ている。 昔はタンパクの同定は自分の手でやっていた(2010年の論文では実際そうしていた)。ところが、今はそんなことをしようとはとても思わない。タンパクをゲルから切り出して韓国のベンチャー企業に送り、その結果をweb上からダウンロードする。
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DNA配列の決定も、抗体作成も20年以上前から自分ではしなくなった。DNAの種を宅急便で送って、1週間以内にwebから結果をダウンロードする。昔はDNA配列が論文になっていたが、今ではFigureにもならないから、それは外に受託研究として任せる。抗体もデーターベース上の配列をメーカーのサイトにコピー&ペーストしてアップロードすれば、3〜4週間後にはクール宅急便で抗体が送られてくる。いや今では大抵のヒト抗体はすでに何種類も用意されている。我々がやることは選択して「注文」するだけだ。 こうした外注の窓口は日本の代理店だが、実際どこでやっているのかはわからない。多分日本ではないだろう。

トランプさんの考えは、こうした仕事を「日本に戻す」ということと同じだ。日本の研究者や技術者がこうした誰でもできる仕事に追われることになれば、日本の研究レベルは地に堕ちる。外国の方が安くて同等な仕事ができるのであれば、そこに任せて国内ではより付加価値の高い仕事に専念しなければ勝ち目はない。遅かれ早かれ破綻するのは目に見えている。トランプさんがこれまで選挙で訴えていたことを実行すれば、そのうち行き詰まる。また公約を破棄すればこれまでの支持者は怒るだろう。彼の二期目はないと思うがどうだろう?


アウトソーシング2
…そう考えれば、国際テロもアウトソーシングの典型だろう。ISのような組織はテロを「アウトソーシング」する。世界中で怒りや屈辱を感じている若者をネットやモスクで見つけ出し、少しだけシリアとかの戦闘については経験豊かな場所で訓練し、自爆テロとして使う。 

若者の調達先はヨーロッパで、訓練先はシリアで、実行先はアメリカかもしれない。一番安く、かつ効果的に、目標が達成できるようにアウトソーシングするというわけだ。あたかも我々がタンパク同定を韓国のベンチャー企業に依頼し、DNA配列決定を日本の企業に依頼し、抗体をアメリカの会社から買うように。
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2016/11/25

『フラット化する世界』  お勧めの1冊

産経によれば、トランプ氏はマスコミ抜きで国民向けのメッセージをYoutubeを使い流したとか。やはり見つけた動画がそれだったようだ。今までにない大統領になりそうだ。
http://news.infoseek.co.jp/article/sankein_sk220161123071/



木曜の夕方、帰宅中の車の中でまた「頻発する高齢者事故」が話題になっていた。曰く、1)過去10年の間、高齢者で運転する人の数は2倍に増えている。2)高齢者が運転する車で起こった事故数は、それ以外の世代の運転手による事故数が低下しているのに対し横ばい。

つまり1)と2)の数字が正しければ、それから結論できることは、高齢者運転手による事故は過去10年の間に半減しているということになるが? ところがその番組では「最近頻発する高齢者による交通事故」という内容だった。何かおかしくないか?!

最近のハイビームによる事故率の問題といい、どうやらマスコミの情報リテラシーは劣化しているようだ。いやはっきり言おう。馬鹿になっている。
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『フラット化する世界』
トーマス・フリードマン、日本経済新聞出版社、2010年

著者がインドに取材旅行した後、奥さんに囁いた言葉が、この本のタイトルになっているとのこと。

曰く、

『ねえ、君。世界は平らなんだ』

これは、コロンブスが西インドに(インド違いだが)からスペインに戻り、スポンサーの国王に報告した言葉。

『陛下、世界は丸かったのです』と面白い対照を示す。p15 

著者によればビル・クリントンが大統領に選ばれた1992年には政府や学会以外では電子メールは使われていなかったとか。p21 エッと驚き、調べてみた。論文に自分の電子メールアドレスを入れたのは何時かと。それによれば、私の場合は1990年頃らしい。結構早い時点でこの文明の利器を使い始めていたみだいだ。


第1章のタイトルは「われわれが眠っているあいだに」というもの、その例に会計士の仕事がインドにアウトソーシングされ、2003年に所得税申告の25,000件だったものが、2年後の2005年後には40万件となったことを示す。p25  また別の例で小さな病院で撮影されたCTスキャンの画像がインドの放射線医に送られ、そこで診断が下されるという事態もすでに10年前に起こっていたことを知る。これらは、靴や衣服の製造というような、付加価値の低い製造業ではない。否、高度な医療診断能力を必要とするものだ。p29 

これが10年後の今、どのくらいの規模で拡大しているか知らないが、おそらく我々が「眠っているあいだに」爆発的に広がっているのではないか? これでは当然のことながらアメリカの中間層は没落するだろう。会計士や放射線医は果たして中間層なのだろうかとの疑問もでてくるが…

さらにここで1つの予測が述べられている。すなわち、2015年にはサービス業や知的職業が300万人分アメリカから外国に移っているだろうとするもの。p60 さて、実際の数字はどうなのだろう? 多分知らない間にその程度が米国から出て行き、それがあのTrump現象を引き起こしたのだろう。

著者があるオンラインジャーナルの記者からインタビューを受けた経験を語る。それによるとカメラもなくその若者は著者にインタビューしたがその時に使った機材は携帯電話のカメラとMP3プレイヤーの超小型録音機で400〜500ドルあれば入手できるとか。p67

著者はこのフラット化を引き起こしたものとして、もちろんアップル、ウインドウズそれに1991年に登場した、HTTPすなわちハイパーテキストトランスファープロトコールだと云う。p79〜87

驚いたことに、ここに述べられたすべてのイベントを同時代で経験している。アップルは1983年頃、HTTPは1992年頃にtelnetからモザイク(ネットスケープの前身)への転換である。
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2016/11/24


<下衆の勘ぐり>
优酷や百度,微信どこで検索してもトランプ氏のビデオメッセージが22日の6時過ぎくらいまでは見つからなかった。それが突然9時頃、优酷のmain pageにでてきた。
http://v.youku.com/v_show/id_XMTgzMDEzNjE0NA==.html?from=y1.3-news-newgrid-123-10079.225627-225628.4-1

このトランプ氏のメッセージが出されたのは日本時間の22日の午前中だから、ほぼ半日報道が止まられたことになる。 この時間帯は中国でも日中。深夜で報道が遅れたというわけではない。何故、そんなに時間が掛かったのか。以下は私の独断と偏見=下衆の勘ぐり。

党中央でこのトランプ氏の演説にどのように反応していいのか決めるのに、あるいはメッセージの評価をするのに時間がかかったからではないかと? その間、官製メディアは沈黙を守ったというところだろう。このように考えるのはあまりに捻くれている?

ところで、この動画を初めて見つけたのは22日の夜9時頃で16,728番目。

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現在1日経って23日の6時で、31,602番。あまり増えていない。何時Uploadされた判らないが、書き込み(全部评论)が最初の時点で3個くらいしかなかった(現在でも10個だが)ので直後ではないか? 中国の視聴者の数を考えると、このyoukuを見た人の数が少ない。やはり積極的に広めようとしていないような意図を感じるがどうだろう? 下衆の勘ぐりでしょうか?


<トランプ現象>
いつの間にか下層に落ちこぼれていきそうな(あるいは、既に落ちこぼれた)中間層の怒りが、今回のトランプ現象を引き起こしたと考えている。そして、そうした「怒り」の原因が、ピケティーが示した「フローとストックにおける格差拡大」であり、さらにそれを引き起こしたもともとの原因が、フリードマンが描く「フラットな世界の拡大」により、「職」が外部に流れ出したことにあると考える。

しかし、この現象は米国だけではない。アメリカ中部のラストベルトは、まさに現在の中国東北部と同じではないか? 職を失いつつある(あるいは失った)石炭や鉄鋼関係の中国の労働者は米国のカウンターパートと同じような意思表示をする機会があるのだろうか?
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2016/11/23

ダブルショック… じゃないの?  試行,指向,志向、思考

今朝、朝シャワーを浴びてテレビをつけたところ地震のニュース。マグネチュードは阪神淡路と変わらない程大きいし、震源も浅いので大きな津波も起こったらしいが、幸い死者はなかったみたいだ。それは幸い。

そんなわけで朝の番組はすべて地震で占められ、その直後に起こった別の大きなショックはほとんど報道されなかったような気がする。それが、トランプ氏の最初の100日間で行う政策についてのビデオメセージ。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4727/trackback

Youtubeで聞き取れた範囲で(汗)要約すれば、TPP離脱。エネルギー規制・企業規制の廃止。サイバーアタックの抑止。査証厳格化。それに面白いことに、政府関係者?が退職後5年間ロビイストになることを禁止すると述べた。一方、メキシコとの間に壁を作ることや、オバマケアーの廃止についてはとりあえず言及なし。

ニュースにあまりならなかったのは既に折り込み済みだから? でもそうだろうか?? 多くの評論家は、「トランプさんもイザ大統領になれば変わるだろう」と言っていたではないか?! ところが、このビデオの中で明らかに彼は大統領になれば、上記のことについては前言を翻ることはないと明言しているではないか! 

実際、本来ならば大大的に取り上げるだろうと思われた、BSフジ・プライムニュースでも短い時間ニュースで取り上げはしたが、本題は「高齢者の運転事故の話題」。先日も統計データーで示したように高齢者運転事故が増えているというのは嘘。むしろ実数としては横ばいか、むしろ減っている。高齢者運転者の数が増えている(分母が大きくなっている)ことを勘案すればむしろ全体的には低下しているのが実態。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4724/trackback

こうした統計的な事実すら押さえていない報道をみるとやはり日本人のリテラシー能力が低下しているのではないかと不安になる? 
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4707/trackback
http://blue.ap.teacup.com/salsa2001/4649.html#comment

…ただ、これは日本だけのことではない、中国でも同じような、否、むしろほとんど報道されていないようだ。
http://ameblo.jp/fang289196664/entry-12221556598.html

これはどうしたことだろう? 注目してないはずはないから、わざと国内での報道を抑えているのではないか? これはいつもの私の独断と偏見だが、共産党中央がトランプ氏のこれらの政策に対する党としての対応を決定するまで官製メディアは報道するのを控えているのが実態ではないかと邪推する。 

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だとするなら最近中国化している日本のマスコミも同じなのか???


追伸:
以下のセンテンスを聞き逃していた。これはもしかすると中国政府への対抗処置? 考えすぎでしょうか(笑)
a lifetime ban on executive officials lobbying on behalf of a foreign government
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2016/11/22

『死者の棲む楽園』から『The world is flat』へ  お勧めの1冊



https://youtu.be/7xX_KaStFT8




九大に50年ぶりに新学部のニュース。
http://www.kyushu-u.ac.jp/ja/faculty/undergraduate/kyosogakubu
http://mainichi.jp/articles/20161122/k00/00m/040/027000c
「共創学部」理系と文系の壁を越えた学部。定員は105人だとか。

そういえばこの大学は『21世紀プログラム』という、特定の学部・学科に所属するのではなく、自分の「やりたいこと・学びたいこと」の実現に向けて、自分の意思で、自分のオーダーメイドで、自分で学び創り上げていくプログラムが走っていたが、それとどう違うのか? あのプログラムもあまり上手くいっていないと聞いているが…??



『稲作以前』の次に読み始めたのがこの『死者の棲む楽園』で副題は「古代中国の生死観」というもの。

『死者の棲む楽園』
伊藤清司著、角川選書289、1998年初版。

冒頭、早速疑問が出てくる。それは著者が漢族の霊魂観を議論する時、雲南の山岳少数民族、独竜(dulong)族のそれを元に解釈するのだが、p12〜29 この独龙族は漢族とは違うだろう? なぜ、参考にできるのだろうか、それについての説明はない。

挽歌にお墓を歌う詩がある。そこに生える植物は韮(ニラ)とヨモギだとか。p24 また泰山東方の泰安県城付近に社首山と高里山があり、死者の魂が集まるところとされているとか。Googleで調べてみたが、泰山東方でなく南方に泰安市がある。社首山と高里山につては検索しても見つからず。

ここまで読み進めた時点で、トランプ勝利のニュースが飛び込んできた。一瞬にして、こうした浮世離れしたことから興味が消滅してしまう。

もっと知るべきことがあるだろう!

という感じだろうか。その後二度とこの本に意識が向かうことはなかった。 


代わりに向かったのはこれから紹介する『フラット化する世界=The world is flat』だ。 ヨーロッパや米国における排外主義、孤立主義が世界のグローバル化と一体の形で生じはじめていることを感じていて、いずれ調べてみなければという気分になっていたが、今回の大統領選の結果で決定的になった。

なお、この題名は著者によれば、コロンブスがアメリカ大陸を発見した時の『The world is globe!』と対をなすとか。
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2016/11/21

神功皇后聖母像=中国の媽祖?  

7回ふみの里まなびの森フェスタ講演会
2016.11.20
総務課 松尾学芸員による「宇美の歴史の謎に迫る」

図書の延長手続きに図書館に行ったところ、たまたま講演会が開かれていることに気がついた。予約制だったが当日でも空席があれば参加できるということでOKになった。結果的に非常に面白かった。講師の方は「城」が専門の学芸員の方だったが、現在、町誌編纂を行われているとこのことで、古代から近代に至るまで駆け足で1時間話された。色々な話があったが注目したのは聖母宮神像。これについれは講演後、さらに質問した。

<城の話>
大野城は日本最古の山城で四王寺山(昔は「おおのき」と呼ばれていた)を取り囲む形である。盛土工法による5メートル城壁を持ち、1350年前に築城されたもの。

<郷土の古代国>
粕屋須恵町にある不弥国が「宇美」になまったものとの説がある。 魏志倭人伝によれば、当時1000軒ほどの家があったらしい。その地にある、光正寺(こうしょうじ)古墳には5つの墳墓があるが、その1つは木棺で40代の女性が葬られていたとか。木材は残っていなかったので、(粘土の型枠のみ残存)くすのきが使われていたかは不明。形状からは舟棺ではないようだとも。 
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http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2857/trackback

<宇美八幡>
6世紀後半に宇美神社創建。宇美神社の湯蓋の森にあるのは木の化石だとか。

一番興味深かったのが、聖母宮神像。開帳は25年ごとで、次回は2年後の平成30年。この写真を見た瞬間これが、中国の媽祖にそっくりであることに気がつき、講演の後で個人的に質問したところ、ズバリで室町時代のものらしいことまで判っているとか。とても興味深いが、それを講演で述べられなかったのは、何か差し障りでもあるのか?
http://jisya-now.com/?p=5919
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以下はネットで調べて見つけた画像。

媽祖の画像と比べてみても服装は違うが、よく似ていることがわかると思う。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:竹南龍鳳宮廟頂大媽祖.JPG

冠をつけていない写真があるが、これと同じく冠なしの中国の媽祖の映画?での写真。特徴的な髪型がよく似ている。
http://www.fsg.pref.fukuoka.jp/bunka/contents_detail.asp?table=t66&fields=f2430&id=3415-2&bunrui=kenn_minz_yumi
http://www.chinatimes.com/newspapers/20130814000768-260112

ま、神功皇后の聖母像が実は中国の媽祖像というのは確かに都合が悪いかも(笑)
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