2017/3/13

『国家はなぜ衰退するのか』6  お勧めの1冊

来週の日曜、イタリアに発つ。旅行中に荷物にならない本を1冊調達してきた。それが『失敗の本質、副題:日本軍の組織論的研究』。 文庫本だがそれなりの内容はあるので旅行中十分だろう。

実際、旅行中はいつも2冊ほど分厚い本をトランクに入れているが、ほとんど読めてない。それでもどうも不安で毎回分厚い本を携えて結局持って帰るだけのことが重なった。今回はそれで最初から「読めない」と判断しての決断。

途中で代わりの本というわけにはいかないので少しだけ読んでみた。曰く、

「日本軍の組織的特性は、その欠陥も含めて、戦後の日本の組織一般の中におおむね無批判のまま継承された… 戦後、日本の組織一般が置かれた状況は、それほど重大な危機を伴うものではなかった…  危機が生じた時は、大東亜戦争で日本軍が露呈した組織的欠陥を再び表面化させないという保証はない」p25

これからの日本、トランプ時代の日本に「影の外に出る」必要があるとするなら、重大な局面に再び遭遇することになるだろう。アメリカ以外の選択肢を持たない中、外交と軍事をほとんどやらないで来た日本の直面する課題は大きい。
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『国家はなぜ衰退するのか』6
著者は産業革命は技術革新に依存していると断言し、p150 偉大な発明家が、自分のアイデアから生じた経済的機会を捉えることができたと断言する。p151 ところが、先に読んだ『10万年の世界経済史』ではこれをほとんど完全なまで否定していた。曰く、

『そのような開発者(発明家)の多くがその後、貧困の中にあった』 と。
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どちらが正しいのか、それはわからない、ただ私の直感はこの言説の中間あたりに真実は存在するのではないかと囁く。つまり、現実がどうであれ、発明家は自分のアイデアで巨万の富を得ることだできると信じた。これが重要だと。

さらに、17世紀のスペインやフランスは国王が貿易を独占できたが、イギリスのエリザベス1世はそうではなかった。それが分岐をよんだと。p154 その分岐は当初小さなものだったがだんだんと様々な社会全体に影響を及ぼしたと。p155 しかしそれでも東欧との違いに比べれば西欧各国の違いは小さかったのも事実。これが西欧と東欧のその後の差を決定的なものとしたといいたそうだ。
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