2017/3/16

『国家はなぜ衰退するのか』9  お勧めの1冊

『国家はなぜ衰退するのか』9
著者は地中海で発見された難破船のC14による年代測定からローマの船が急増するのはキリストが生まれた時代で(この時代の難破船の数は180隻)その前の500年間は年20隻程度であったことから地中海貿易の推移を見る。p223

ところが、これが廃れ始め、西暦500年頃には20隻ともとの状態にまで低下する。これが再び上昇するのは19世紀まで待たねば待たないという学者もいるそうだ。p234

驚くべきことではないだろうか!  普通我々は時とともに人類は発展するものだとアプリオリに考えている。しかし人口動静をみても歴史には逆転も足踏みもおこっていることは十分頭に入れていないといけない。将来大地震がまた東南海トラフで起こり(それは極めて高い確率で起こることが認められている)それが原発を再度破壊し日本の歴史が足踏み、あるいは逆転すらも起こりうるということだ。

それはともかく、その他の資料として著者は1990〜1992年にかけて行われた、グリーンランドの氷床コアプロジェクトから、人類の歴史の25万年分をカバーする3030メートルの氷の分析により紀元前500年頃から大気中の汚染物質(鉛、銀、銅)が増え始め、1世紀にピークに達したとか。それがやがて低下し元に戻るのは13世紀とか。それから著者らはローマ時代がいかに繁栄していたかを語る。p224

しかし、これはあまりに短絡的なような気がする。何故なら大気はローマだけの状態を表す指標ではないはず、全世界的な指標であるはず、実はこの著者らはこうした記載が多い。例えば先にあげた最古の農耕にしても三日月地帯をあげるが、河姆渡遺跡で7600年前に、さらに中流域ではそれより前、一万年以上前まで遡る可能性がある。
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