2017/5/31

『農耕起源の人類史』9  お勧めの1冊

『この10年、北朝鮮に時間を与えすぎた』と森本敏氏は語る、激しく同意する。
http://www.sankei.com/politics/news/170518/plt1705180010-n4.html

愚かな譲歩を日米共にやりすぎた。
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しかし、ではどうするかとなると、現状では非常に難しい。戦火が開けば、日韓は無事では済まない。ただし、今なら米国本土は無傷のはずだ。非情になれば米国は手を出すかもしれない。




『農耕起源の人類史』9
ニューギニア高地に独特の農耕文化が存在し、オーストロネシア語族がアジアから太平洋にカヌーに乗って移り住んだのとは対照的にこの高地に孤立して、紀元前8,000年ごろから独自の文化を持った農耕文化が存在していたことを知るのはちょっとした驚きだ。今でもニューギニア高地にはそうした子孫が同じような生活を続けているらしい。p218

この赤道下の巨大な島は2000キロに及び長い脊梁山脈を持ちそれ以外の赤道下の島の高地が小規模で断続的であるのに対し広範囲な領域を持つ。p220 低地はマラリアなどの伝染病で汚染していたので彼らは標高1,000以上から2,000メートルに集中して現在でも生活し(100メートルごとに0.6℃気温が低下するとすれば低地より6℃〜12℃低いことになる)、この高度では紀元前8,500年前までに気候は好転し、現在のような気候条件になった。作物としては、ヤムイモ、バナナが栽培可能で、さらにタロイモは2,700メートルまで栽培可能だとか。なお霜が降りるのは2,600メートルから。  また、現在の樹木の限界線は標高4,000メートルだとも。p219〜220
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2017/5/30

中国化する日本 & 『農耕起源の人類史』8   お勧めの1冊

先日の大相撲に関する書き込みで思い出したのだが、
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日本の相撲界ではむかしから、ある意味での「惻隠の情」が働き、負け越しの力士に対し伝統的に少し力を抜いた相撲をする伝統があったような気がする。 悪く言えば八百長になるが、そうした面がなかったとは言えまい。 それが外国から力士が入ってきたことにより、ハングリー精神逞しい外からの血で、所謂「ガチンコ相撲」が見られるようになったと感じている。だいたい「ガチンコ相撲」という言葉の存在そのものが、力を抜いた相撲の存在を明瞭に表している

こうした意見に対し批判や反論もあるかもしれないが、1989年1月から2000年1月までに集めた力士281人のよる3万2000番の勝敗から「不自然な勝敗結果」を見つけたSteven Levitt & Stephen Dubner 両氏の解析結果を完全に否定できる人が果たしているだろうか?
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<中国化する日本>
『告発者には人格攻撃だってする。そのお先棒を大新聞が担ぐ。許認可の不正を告発するには体を張らなければいけない。日本もそんな国になった。中国に似てきた』 
http://www.newsyataimura.com/?p=6637

という指摘に対し反論できるか? 実に日本も中国化してきた
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それに万一、出会い系バーに行っていたとしても個人の金で行くのが本当に問題なのか? 接待で行くのとはわけが違う。スキャンダルで告発者を貶めて口を塞ぐ手法は過去にもある。

ま、某国ならば逮捕され闇に葬られるでしょうがね(笑)。





『農耕起源の人類史』8
著者は多くの参考論文を章末に示すが、残念ながら著者名と年代だけで論文名がない。これはかなり致命的。原著にもともとなかったのか、訳本で省略されたのか不明だが、これでは原著に辿れないので引用する意味がない。もちろん素人が原著に当たることは難しいがそれでも今の時代は検索が進んでいるので要約だけでもみたいものだ。

著者は中国における農耕は基本的に1つの大きな農耕文化圏の中で相互作用しながら分化してきたという考え方のようだ。その中でもカボト遺跡については「特異」だという。それはこの遺跡の特徴が著者の上記の考えからすると例外的だからだろう。それについて著者は以下のように説明する。

『紀元前5,000年までには(地域的特徴が)しだいに顕在化してきた』p193 しかし、それはどうだろう? 普通は逆ではないか? 文化圏が相互作用するのは後代の方が規模が大きくなるのが普通で、別々の文化圏と考えた方が素直な解釈ではないか? どうだろう??

そのほか上海近郊に馬家浜遺跡というのがあるらしい。調べてみよう。p192
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2017/5/29

進化的淘汰法 & 予告編  試行,指向,志向、思考

<予告編>
まだ数回分の書きだめが残っているが、今日「農耕起源の人類史」を読み上げたので早速、新しい本を入手したところ、これがとても面白い! アッと言う間に50ページほど読み上げた。ちょっとだけ予告すれば、ピケティが格差の拡大の「現実」を膨大な資料を元に明らかにしたとするなら、その本は何故、そのような格差の拡大を引き起こしたのかの「仕組み」を示したもの。その本の名前は『最後の資本主義』。

著者はクリントン政権で労働長官をし、オバマ政権でもアドザイザーを務めたRobert B. REICH氏。乞うご期待?



<中国における死亡率は微増しているか?>
Toddはソ連の崩壊を死亡率で予言し、成年男性の死亡率の上昇で今回のトランプ現象を説明しようとした。さて、これを中国の経済崩壊に応用してみた。中国の死亡率は非常に特異的なカーブを描くが、1970年ごろから8〜7%で安定に推移している。
http://blog.sciencenet.cn/blog-583426-770943.html

しかしこの数字、2006年の6.5%から7%以上に微増している? これは有意な数字なのか? もしこの微増が何らかの「兆候」を示しているとするなら注目に価する。

クリックすると元のサイズで表示します

http://www.chyxx.com/industry/201612/474353.html
http://www.chyxx.com/industry/201609/444601.html

事実、この10年で中年男性の死亡率が大きく増加しているとの報道もある。そして多くのニュースソースはその原因をガン、特に肺ガンとしている。これはタバコと大気汚染の影響だろう。
http://www.recordchina.co.jp/b171028-s0-c30.html

以前、北京で開かれたシンポジウムでも中国側の代表者が基調講演でこのことについて特に時間を割いて述べていた。
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http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4036/trackback

もちろん、こうした中国の統計が「信用できない」という人も多いことは承知している。しかし、Toddだってその「信用できない」とされたソ連の資料で予言を的中させたのだ。私はすべての統計資料を「整合性をもって捏造する」ことは不可能だと考えている。そうした中に真実は自ずから現れるもので最初から信頼できないといえば何も先に進まない。議論はそれで終わりということになる。

私は、全ての統計数字を政府がすべて監視し、整合性を保つように検閲しているとはとても思えない。虚偽や間違いも当然含まれているだろうが、それは整合性をみていけば容易に排除できる。進化的淘汰法に従うというのが基本的スタンスである。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4516/trackback
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以上は、OKCHANさんのblogでの書き込みに触発されてのもの。
http://toujikyaku.cocolog-nifty.com/blog/2017/05/plus-c800.html#comments
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2017/5/28

『農耕起源の人類史』7 & 10年後になくなる職業  お勧めの1冊

<10年後になくなる職業としての「動物実験を担う獣医師」>
加計学園問題に関連して「動物実験を担う獣医師不足」が全く事実に反するとした。
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その時、「ヒトiPS細胞からヒト臓器が造られ、それを用いて新薬の開発が可能になり、動物実験は不要になる」との私の2012年段階での予想(私独自の予想ではなく、誰もが当時そう信じていた)は今では常識的な汎用技術となっている。
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軟骨での実例は此処↓ 
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4767/trackback

上記の論文は2012年からわずか2年後のことであるが、現在我々は人工変異を導入したヒトiPS細胞をある組織に分化させ、ある疾患の発生の有無を見ようとしている。この分野の進展の早さに今更ながら驚く。 またこの分野、日本が世界をリードしている分野でもある。こうした事実からも、「新薬を開発する際の動物実験を担う獣医師の不足」 などはありえない。

「動物実験を担う獣医師」も10年後になくなる職業になった。(もちろん獣医師はまだ必要とされている)



『農耕起源の人類史』7
途中5章の「アフリカの農耕」を飛ばして、興味のある6章「東アジアにおける農耕のはじまり」を読み始める。

ここで著者は農業の証拠を有する最古の遺跡は野生稲とアワの地理的分布が重なる長江の北側から淮河、そして黄河に広がる地域をあげる。p181 さらに初期農耕の考古学データーとして、華北平原にある仰ショウ(音編に召)竜山文化の起源地から伝播したとの考えがあるよう。そして、中国の農耕には2つの起源があったとする仮説に反する分布パターンを示す。p184

上記についてはこれまで読んできた色々な本に書かれてあることと理解が異なるので、最後の監訳者のあとがきを読んで確かめてみたところ、予想通り以下のような記述が認められた。

佐藤氏は著者の広範囲な知識に敬意を払った上で、『中国をはじめとする東アジアはさすがに少し著者の手にも余ったようで、難を言えばこの部分だけが弱くなっている』 p445 と述べてある。そして付け加えて、『(著者は)中国の農耕文明がもともと1つの起源を持つという、最近中国で流行している説をとっているように思われるが、--- 2つの文明の存在を主張する説も存在する』とやんわりと控えめに述べておられる。p445 なるほど、納得である。

さらに私の独断と偏見で言わせてもらえれば、こうした説はやはり現代中国の政治的環境も影響があると考える。『中華民族の多元一体構造』 を国是とする現政権において中国がかつて2つの文化圏からなるという説は多少都合の悪いことなのかもしれない。
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2017/5/27

『農耕起源の人類史』6  お勧めの1冊

『農耕起源の人類史』6
4章からは「肥沃な三日月地帯」から農耕が周囲に広がっていく過程を様々な地域について述べてある。その中には従来までの通説を覆すようなことも書かれている。例えばインダス流域も北イラン、アフガニスタン経由で農耕が伝わったとか。

もちろん、素人にはどちらが正しいかは判断できないが、これは同じ研究をする者としてよく判る。誰しも研究者であれば通説を打ち砕き新説を掲げたい。たとえ五分五分でも矛盾する事実がないならば新しい仮説を宣言したいもの。そうして科学は進歩してきた。もちろん多くがそのうち新な証拠が出てきてそれらは打ち捨てられることになることもあるが、それが科学の進歩というものだろう。

ここで面白いことが日本の農耕の起源について書かれてあった。曰く、

『縄文時代の日本では、全般的にみて海産物の利用や堅果類、根菜類の採集がとてもうまくいっていたために、穀物農耕は(乗り気ではなかった)』p178

という記述である。確かにその通り、我々は現在の常識で農耕を進んだものと考えがちで農耕が導入されれば縄文人は直ちにそれを取り入れそうに考えるがそれは必ずしも正しくないということだろう。

それとここでも稲の栽培化について、別の本で出てきたことと同じようなことが指摘されていた。曰く、

『野生稲の分布域の北限が栽培稲の移行に決定的に重要』p180

ということである。つまり、供給量の変動を受けやすい地域では人の手により移植する、あるいは手厚く保護する選択力がかかる。また稲自身も生存戦略から多くの種を実らせる進化をとる。こうした人と稲の共同作業で稲は選択力が強烈にかかり栽培化が起こる。また人の手が加わることで、別のファクターもさらに加わる。1つの重要な選択圧は<非脱落性の種子>への選択圧である。バラバラと種が落ちるものについては選択圧がかかりにくい。2)またこれまで稲が植わっていない場所への移植によって野生型との戻し交配がなくなる。それゆえさらに栽培種に固定化が進む。p182
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3346/trackback

もう1つの選択圧として、著者は種の休眠性が弱まるという点を指摘していたが、これについてはよく理解ができない。 p182 休眠性とは稲の発芽をランダムにする生存戦略だと思うがなぜ、それが弱まるのか??

想像するところ、人の手が加わり稲の生育のスケジュール管理がなされるために休眠性を失ったものに優位性が加わるということだろうか? どなたかご存知の方がおられたらコメントいただきたいところ。
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2017/5/26

世間の話題  お勧めの1冊

<幾つかの疑問>
「獣医師の数は不足していない」
これは私の理解と一致する。 むかし6年制に移行したとき、いろいろ手段を講じて学生数を増やさなかった理由もここにあると理解しているが? それともこの30年ばかりの間に獣医師不足になったのかな?? その可能性は否定しませんが、、、 ちなみに私は4年制の時代の卒業生。

「新薬を開発する際の動物実験を担う獣医師の養成」
これは全くもって事実に反する、今世界の動向は動物実験廃止の方向。理由は動物愛護の観点だけでなく、iPS細胞から臓器が造られるようになったから。これはサイエンスの世界では常識というか、我々のグループ自身ですらその方向で進めているほど身近な手法となった。
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さらに付け加えるなら、種差があるので動物実験は昔から問題視されていた。しかし他に手段がなかったからやっていたにすぎない。今ではヒトiPS細胞からヒト臓器が造られる時代、倫理的にも科学的にも動向は動物実験廃止の方向。
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「獣医師人材の地域差」
今時、地方でも待遇さえよければ四国でもどこでも獣医師は行きます(断定)
http://www.asahi.com/articles/ASK5T5JTSK5TUTIL031.html?iref=comtop_8_02



<大相撲>
最近大相撲熱が稀勢の里のせいか復活していると思っていたら、本人が怪我のため休場したとか。個人的に相撲にはあまり興味がないが、一時期囁かれた「八百長疑惑」は払拭できたのだろうか?

『ヤバい経済学』 で統計学を用い見事に指摘された疑惑を日本の大相撲界はすでに克服できたのだろうか? そのことの方が気になった。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2212/trackback
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2017/5/26

『農耕起源の人類史』5  お勧めの1冊

<怪文書?>
ご意向だの、忖度だの、怪文書だのと社会の劣化が目立つ。昔ならば政権を揺るがす不祥事だが、そうはなっていないのは対する野党が国民から信頼を得ていないのが理由。旧民主党は1度の政権担当ですっかり国民の信頼を失ってしまった。そのことに対する真摯が反省なしに復活は無理。


<ネット情報社会の怖さ>
「カンニング竹山」さんが鋭い指摘をしている。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=4586958&media_id=173

10代では情報収集をするメディアがネットで、彼らが大人になったとき、ネット以外に複合的に情報収集していくことができるのか心配だという意見。まさしく同感だ。

さらにSNSの金が絡む仕組みや、ITによるフィルター機能により 

「その人が好むニュースだけを集めて提供する」

ようになったネット情報社会の怖さを示すもの。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4826/trackback



『農耕起源の人類史』5
肥沃な(黄金の)三日月地帯からヨーロッパには2つの経路と2つの穀物により伝播したと著者はいう。1つはバルカンからドナウを遡りアルプスの北へはエンマー小麦とアインコルン小麦が、もう1つは地中海北岸沿いに脱穀の容易な裸性品種が広がった。そして、最後にアルプス西側で出会う。p119

ここで骨の中のストロンチウムの同位体を用いて当時の人々が幼年時代を過ごした土地と、ついの棲家となった地が異なる場所であったことを証明できたことを述べる。p121 これはストロオチウムが同じアルカリ土類金属のCaと同じような化学的特性を持つために骨や歯に蓄積しやすいことを利用した同位体検査法である。このSrとCsについてはよく授業で話すことにしている。医療系の学生にとつては知るべき知識。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2291/trackback

さらに著者はインダス川流域のメヘルガルへの農耕の導入は、それまでの定説である、独自の開発ではなく、肥沃な三日月地帯から伝播したものだという。p131 しかもその伝搬は砂漠を越えてではなくアフガニスタン側から北イラン経由でのことと推察している。 インダス文明での農耕がメッソポタミアから伝わったとは初耳だ。
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2017/5/25

『農耕起源の人類史』4  お勧めの1冊

<ものは考えよう>
ニュースによれば、英国マンチェスターのテロの実行犯の両親はリビアからの移民でマンチェスター出身のイスラム教徒、典型的なHome grown terrorist。 この報道が正しければ予感していた通り。ISは自分たちのメンバーと盛んに宣伝しているが、フランチャイズ程度の関わりだったのだろう。これから色々な事実が明らかになるだろうが、憂鬱なこと。

、、、個人的に思うのは、いまヨーロッパは植民地政策以来のツケを払わされているということ。日本はお隣の国からしょっちゅう嫌味なことをさせられ続けているが、これに比べれば大したことではない。ものは考えようということだ。


<湧き上がった疑問>
昨日のblogをupする段階で(書いたのは10日ほど前)1つ気がついたことがある。 それは、新世界では長く狩猟・採取生活が続き、農耕・牧畜から生産された食料が主となる社会は遅れたとのことだが。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4936/trackback

これについて、著者はどこかで説明として「新世界では牧畜については家畜となる適当な哺乳動物がいなくアルパカなど限られている」というものだった(多分、後にblogにupする)。 しかし、農耕についてはそのような説明が可能だろうか? 疑問に思う。

なぜなら近代になり旧世界は新大陸からとうもろこしやさつまいもなど極めて栄養価が高く、かつ凶作に強い作物を提供し、これが旧世界、特に中国における人口の急激な上昇を引き起こしたという説があるくらいだ。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4396/trackback

何故、そのような作物を基礎とした農耕社会の誕生が遅れたのか? 野生の食物が十分にあり、わざわざそうした農耕・牧畜を取り入れる必要がなかったということなのだろうか? 納得というわけにはいかない。

*ちなみにこの疑問は「安芸国人のフランスで嫁さん探し!」blogの中で書き込みする中で生じた疑問。
https://blogs.yahoo.co.jp/xuzhoumoemoe/36747799.html



『農耕起源の人類史』4
著者の結論は、農耕の拡散は各地の狩猟採集民が農耕を採用したためではなく、初期農耕の文化上、言語上の子孫が人口を増大させ、その文化的言語環境を外に向かって押し広げた為に生じたとする。p058 ここでも野生穀物の栽培化の試みはヤンガードリアス期直後の極端な気候変動期が背中を押したことはあるかもしれないと述べている。p077-079 それはそうだと思う、それなりの収穫が得られる時点でリスクを伴う、農耕への試みは普通しないだろう、「切羽詰まって」という状況が生みの親?

狩猟採集民や低い人口密度で過ごしている耕作民にとって土地は無償の代物でるが、人口が密になり(豊かな)土地を使用する権利の為の、ある種の承認を必要とした時、血筋や家系の存在価値が認められるようになる。p082 

栽培化の3つの特徴
1) 鎌による非脱落性選抜(バラバラ種が落ちない)
2) 種を野生種が植わっている土地から離しで植える(野生株のと交雑を防ぐ)
3) 完熟まで収穫を遅らせ非脱落性をもつ種を選別する


実験的に穂を鎌で刈り取り、かつ新しい土地(野生種との交雑を防ぐため)に繰り返し種が撒かれると野生穀物の栽培化は20〜30年で達成できるとか。驚くほど早い。しかしこれは実験である。考古学的には1000年以上かかっていると著者はいう。p085

さて、こうした農耕の試みが長いこと続けられたレバントで環境悪化と人口が減少し、かつ集落放棄=人口拡散が増えた。しかし著者はこれこそが、農耕革命を次のステージに運んだという。すなわち西南アジアの初期農耕が2,000年間の熟成期間を経た後、北東アフリカや中央アジア、そしてインダス流域への「旅立ち」である。p098 これからは、この拡散の章となる。
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2017/5/24

『農耕起源の人類史』3  お勧めの1冊

また、イギリスで自爆テロが起こったみたいだ。犯人像はまだ明らかでないがまた「爽やかな笑顔のテロリスト」を見ることになるのは実に憂鬱だ。
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『農耕起源の人類史』3
気候が温暖かつ湿潤でなければ、農耕はおそらく起こらなかっただろうと著者はいう。10年単位で気温や湿度が大きく変動する場合はいかなる初歩的な試みも頓挫せざるを得ないから。p028 

しかし同時に、ストレス仮説も説得力がある。初期の植物栽培は、対象となる野生植物の分布の周縁部で生じやすい。p032 このことは別の本でも野生から栽培植物が生まれる過程についての議論でも話題になっていた。
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さて、定住性が農耕の起源に重要であるとの考えは、縄文時代の定住集落(丸山遺跡)で狩猟採集民が農耕の採用に抵抗をしめしたことから、必ずしも説得力があるようには思えないが、どうだろう? 農地の疲弊を考えると(例えば焼畑)農耕は別に定住しなくても巡回的定住の方がありえそうだが?


現実の旧世界の民族からは農耕と牧畜の両方あるいはどちらかを行っているすべての社会は食料の50%以上をどちらかに依存している。例外は太平洋の島嶼社会のみ。つまり農耕・牧畜社会と狩猟採取社会はほとんど交わらない。p038 図2-4 

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逆の例としてカルフォルニアの海洋沿海部や河川域のように魚類や海洋哺乳動物が豊富で狩猟民が定住していた地域で農耕や牧畜がスタートしていない例からも言えそうだ。つまり新世界では、ほとんどが狩猟採集で農耕・牧畜から食料をえていない。図2-4 


なお現在では「豊かさと交互に現れる穏やかな環境ストレス、食料供給が断続的に変動する「危険」と生産性の高い環境を関連させる説が広く受け入れられているらしい。p034 やはり「必要は発明の母」なのだ。
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2017/5/23

『農耕起源の人類史』2  お勧めの1冊

『農耕起源の人類史』2
著者によれば、農耕は西南アジア=黄金の三日月地帯、長江流域、ニューギニア高地、メソアメリカ、中央アンデス、ミシシッピー流域、そしておそらく西アフリカと南インドで1万2000年前〜4000年前に独立して発生し拡散していったらしい。p003

また語族についてはオーストロネシア語族とインド・ヨーロッパ語族が前者は海域を超えて、後者は陸上を東西に広がり極めて広範囲に広がったという。p006 インド・ヨーロッパ語族についてはよく知られていることだが、前者についてはダイヤモンド氏の著者で最近私も知ったばかりで東はイースター島から西はアフリカ東方海上のマダガスカルまで広範囲に広がっているのには驚いた。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3261/trackback

なお、インド・ヨーロッパ語族については監訳者の長田氏がクルガン文化を取り上げていた。p457
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3894/trackback

初期農耕社会について現在我々が知っていることは最初の数百年間は集団規模と人口密度が急激に増大することである。p008 ところが、不衛生な環境による伝染病(人も穀物も)によりこれは突然停止する。p021 これは考古学的解析(BC100〜AD1800ハワイにおける人口増加)のみならず近代の記録、例えば有名なバウンティ号の反乱によるピトケアン島の事例で知られる。p022 図2-1  

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ちなみに狩猟民族は1平方キロあたり1人以下、農耕民では3〜100人だとか。p020 ここで「豊かな狩猟採集民」のことが話題になる。著者はそれを否定しないが同時に「豊かな初期農耕民」の存在も指摘する。p026-7
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