2019/6/30

知っているなら詐欺:『西洋の自死』特別篇  お勧めの1冊

冒頭から不満、不信の連続だったが、意外にも最後まで読み通すことができた。その理由は多分、昔読んだハンチントンの本、『文明の衝突』と同じような印象を感じたからだろう。

彼、S. ハンチントンの歴史観は「粗雑で底が浅い」と酷評しつつも、彼の「予見」にはある種の敬意を感じていた。そして、それが決定的になったのが、読んだ直後?に起こったと記憶する、あの2001年の9-11だった。あの本は今みたいに細かくノートをつける習慣がつく前だったので当時どのように考え、理解していたかを知る術はない。残念なことだ。しかし、彼の視点はその後も世界政治を考える上での参考となっている。

少し先走るが、この本を纏めてみると。英国人としての著者は主に自国のデーターは比較的豊富に提供する。しかしそれ以外の国のデーターには思い込みがあるように感じた。少なくとも幾つかのデーターは事実と異なっている。今の時代、調べればすぐわかるものなのにと残念に思う。

英国に関しては1948年の英国籍法により旧植民地からの移民が解禁され1950年代に年間数千人の移民がスタートする。彼らは主に工業労働者となり、やがて家族も渡英した。1962年の英連邦移民法で、移民制限を進めようとしたが結果的には逆効果となり、チャンスのあるうちに移民しようという動きとなり、またこの法律は渡英前に仕事を確保する必要がなくなった為、増加に拍車をかけたという。p40 

次の転換期は1997年に起こると著者は主張する。つまり労働党が政権をとり、その政策変更により大規模移民が引き起こされるという。ただ著者も認めているようにこれについては異論があるらしい。p47 いずれにせよ97年には年間10万人。2004年には17万人と増加したという。p50 こうした議論は統計グラフを1つ提示すれば読者への説得力があるのだが、それをしない。それで自分で調べてみた。即時にデーターが得られる。そして著者に対する不信感?が生まれた。

下記のURLの図2-3-17,18を引用すればいいこと。確かに18図から見ると97年以降、急激に移民が増加している。しかし著者の主張であるイスラームの流入かというとそうではない。主に中国、インド、やや遅れてポーランドであり、いずれも移民の多くがモスレムとは思えない。確かにパキスタンからの移民は増えているが、その数はインドのほぼ半分←第2-3-19図より。

https://www5.cao.go.jp/j-j/sekai_chouryuu/sh16-01/s1_16_2_3.html

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一方で著者は「移民は公共サービスで受け取る金額以上に税金を払う」というEUが示した数字が「嘘」だという。もしそうなら、その「嘘」を数字できちんと示し反論するのが筋。上記のような事実を考えると、これも「嘘」あるいは「思い込み」の可能性を考えてしまう。

いつも言うことだが、しばしばジャーナリストや所謂、評論家がこうした反論をきちんとした公開された統計資料を示して。反論することは稀だ。ここでもこの著者は『地元の学校にいけばわかる』と言い放つが、これほど無責任なことはない。単にアカデミックリテラシーの欠如と片付けるわけにはいかない。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5699/trackback
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2019/6/29

『西洋の自死』4  お勧めの1冊

<数値目標>
https://www.youtube.com/watch?v=rqCA-PAqcdE&list=PLrWxcegPNiyj-M05glrorpUrXekNDKejm&index=12
HSK4 #10〜12 背了一个半小时单词。

https://www.youtube.com/watch?v=L60CpkTPo6A&t=6060s
https://www.youtube.com/watch?v=QuvtGMWLRhY&list=PLRRe0GExdDrU5L7kN9NsU4ram19ki2_Ux&index=34
labo chai 29〜34。一个小时二十四分钟。

https://www.youtube.com/watch?v=aEY6ROPtFrI
0〜10.3min 听写四十三分钟。

https://www.youtube.com/watch?v=mQJ7X50jUAk
https://www.youtube.com/watch?v=14PKnbYHezU
https://www.youtube.com/watch?v=spt4yMfG8T4
李姉妹ch 二十三分钟。一共四个小时。今日は時間合わせ感、大(汗)

没有运动。



『西洋の自死』4
著者は8〜11世紀にかけて、スペインのコルドバで花咲いたカリフ支配を歴史の書き換えだと主張するが、これは私の理解とは異なる。多くのギリシャ古典がアラビア語経由でラテン語に翻訳されたことはよく知られている。数学や科学の用語を挙げてもアルゴリズムやアルカリということばがもともとアラビア語であることは周知の事実。それを無視するのは公平ではない。p173 たとえそれを認めたとしても過去の歴史である。イングランドがノルマン人に征服されたという事実を無いことにしても解決にはならないのと同じことだ

移民の出生率の高さから『フランスは2015年にもなおフランス的か』という問いかけをフィガロマガジンでした人口学者と作家がいたが、というが、p188 Toddが遥か昔に

『…もしアルジェリア人の子供がフランス人となり、トルコ人の子供がドイツ在住のトルコ人となり、パキスタン人の子供が特殊な形のイギリス市民となるとして、西暦2000年にヨーロッパ人となるのは一体何者なのだろう… 下巻p349』

と述べたことと変わらない。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/56/trackback

なおフランスではナチスに協力したビクシー政府への反省から1970〜1990年代まで人口に占める民族や人種、宗教の構成比を調査しなかったらしい。191 そして2016年時点で高校生の33.2%はキリスト教徒と答え、25.5%はモスレムと答えているらしい。p192

ここで非常に重要と思われる記述を見つけた。それはイスラエルがやはり大規模な移民を主にロシア系の移民を1990年以降も受け入れていたという記述だ。p197 先進国の中で唯一高い出生率=3を記録していた理由は多分これだろう。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5792/trackback
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2019/6/28

『西洋の自死』3  お勧めの1冊

<数値目標>
https://www.youtube.com/watch?v=xer8C_poG98&list=PLrWxcegPNiyj-M05glrorpUrXekNDKejm&index=10
HSK4 #9〜10 一个小时三十五分钟。

https://www.youtube.com/watch?v=Ft6lzc8jrew&list=PLRRe0GExdDrU5L7kN9NsU4ram19ki2_Ux&index=28
labo chai 14〜28。 学了一个小时三十三分钟文法。

https://www.youtube.com/watch?v=NWLJ8ytP3uI
https://www.youtube.com/watch?v=CnLfdYmhLRM&t=5s
李姉妹ch 十九分钟

https://www.youtube.com/watch?v=Mg0cci2WjFY&list=PL_WNyG0Kdq0dtvxi7zkHySPa7-QbPRPkg&index=38
【丸々暗記中国語】039〜41 , 放松〜 看了十七分钟频道。

https://www.youtube.com/watch?v=vsaigktnUw4&t=192s
16.02min〜end【Part 2】 听写四十三分钟。

https://www.youtube.com/watch?v=l_lTdIPZGmE&list=PLX5jhIuWaM7gkN2-iTCRDLqf-XqXbhCcf&index=5
#3〜5 【青島日美】中国語講座 中級 学了十六分钟单词和文法。一共四个小时四十三分钟。

运动;爬山散步255kcal和一个Zumba课



文句を言いつつ結局『西洋の自死』の最後まで読み通した。これから数回にわたり全部を紹介する予定。

最初に述べた通り、「ツッコミどころ満載だが結論とするところはそれほど間違っていない」という感じがしたからだ。かつて読んだハンチントンの『分断されるアメリカ』に近い。しかしアメリカ以上にヨーロッパの苦悩は深いように感じた。そしてそれから得られる教訓は今の日本には重要だ。




『西洋の自死』3
英国は2004年から2010年までの間に退職年齢が1年上昇している。男性64歳、女性62歳。2008年まであのギリシャでは50代でリタイヤした、これは現在上昇している。フランスではサルコジ時代に60歳から62歳にあげたが、オランドになってから元に戻した。p91

ここで著者は日本の例を挙げて、高齢化が何処より進みかつ経済的吸引力(=経済力)が高いはずの日本でも移民が押し寄せていない例を挙げて、こうした政策が可能であると述べている。ここまではそれなりの論理があるのだが、それに続く文章で、

『中国は世界第二の経済大国であるが、欧州ほどの規模の難民申請や経済難民は向かっていない』p105 という少し考えれば非常識な議論を展開している。1人当たりのGDPで考えればこの論理が破綻していることは中学生でも分かるはずだが、自分の論理に都合がよければ何でも構わないという姿勢はここだけでなく、色々なところで無茶な理論展開をする、こうしたところが鼻につく。

予想されたことだが、ドイツにおけるドイツ人の出生率の低さと、移民特にモスレムの出生率の高さを挙げ、ドイツ社会の性質が変わりつつあるとの議論をあげる。p157 

注)この記事をまとめたのは1週間ほど前だが、後日調べて分かったことだが、現時点でのドイツの出生率は実は日本と同じで極めて低い。何故そうなのか? いろいろ考え、調べて、1つのヒントが得られた。これについては後日、纏めたいが、1つだけヒントを述べれば、ドイツへの移民の多くがトルコ系だということ。

アメリカでのラティーノと同じことがここでも起こっている。アメリカでは出生率を押し上げているのはラティーノであることはよく知られている事実。

ここでもう一度あの1985年以降、先進国の多くでそれまで低下していた出生率が安定化し、かつその数値が国により異なることの意味を考えてみた。ヨーロッパのそれぞれに国でもその数値は2以下だが数値はそれぞれの国で異なる。例えば先に挙げたポーランドは日本並みの1.3程度。前者では移民がポーランドに流れ込んでいるという話は聞いたことがない。ドイツ、フランスで出生率を高めている(それでも2以下)のは移民の可能性が高い。これについては既にデーターが出ているはずなので今後、検証していけば謎が解けるはず。

後日、確かに謎が解けた気になっている。これについてはいずれ纏めてupしたい

また、ギリシャや東欧諸国には大勢の移民が流入するが彼らの最終目的地はドイツやスウェーデンであくまでこうした国は通過点にすぎない。ならばこうした国の近年の出生率を比較すれば検討がつくかもしれないと思い、先のデーターベースで検討してみた。上に述べたとおり予想にほぼ一致した。
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2019/6/27

都合の悪い数字を語らない本は読む価値なし & 『西洋の自死』2  お勧めの1冊

<数値目標>
https://www.youtube.com/watch?v=-aNrg-q3u7w&list=PLrWxcegPNiyj-M05glrorpUrXekNDKejm&index=9
HSK4 #8〜9 一个小时二十七分钟。

https://www.youtube.com/watch?v=-fLUYd9b98E
Vol 3 ブレチャイな50!
https://www.youtube.com/watch?v=xEOR7sN94zo&list=PLRRe0GExdDrU5L7kN9NsU4ram19ki2_Ux&index=13
labo chai 1〜13。 学了一个小时二十七分钟文法。

https://www.youtube.com/watch?v=aSdFxQo9sl8
https://www.youtube.com/watch?v=uTQAAT_HW48
https://www.youtube.com/watch?v=Mg0cci2WjFY&list=PL_WNyG0Kdq0dtvxi7zkHySPa7-QbPRPkg&index=38
【丸々暗記中国語】035〜38 , 放松〜 看了五十六分钟频道。

https://www.youtube.com/watch?v=XGhE8JleNtQ&list=PLX5jhIuWaM7jADCQDDMg-mw_oLoOh0jXY&index=146
#147〜152 【青島日美】中国語講座 初級。
https://www.youtube.com/watch?v=9DiQWb4M7HQ&list=PLX5jhIuWaM7gkN2-iTCRDLqf-XqXbhCcf&index=2
#1〜2 【青島日美】中国語講座 中級 学了三十六分钟文法。

https://www.youtube.com/watch?v=vsaigktnUw4&t=192s
0〜16.02min【Part 2】 听写三十七分钟。一共五个小时三分钟。

运动;爬山散步205kcal和一个Zumba课


<30年後の街路樹>
要望を聞くとやはり街路樹の剪定を希望する世帯が多い。街路樹は自治体の管轄。それに樹齢30年となると剪定しようにも素人では簡単に手が出ない。そうこうするうちに巨木になり台風などで被害が出ないとも限らない。思いついて要望を聞いてみたがやはりニーズはあったよう。写真は要望のあった地区の街路樹。

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『西洋の自死』2
著者は移民の問題点を指摘した人が「人種差別主義者」として批判を受けた背景にヨーロッパで「多文化主義」なる政治的・社会的パラダイムが出来上がっているからだというが、p46 これは言い過ぎ、あるいは認識不足だろう。ヨーロッパの国の中でもフランスのように「同化主義」の国もある。こうした大雑把な議論が少し目立つのが気になる。さらにそのあとの議論で、こうした論者がしばしば引き起こす事実確認の欠如を露呈し、だんだん読むのが苦痛になってきたが、それについてはまた後ほど。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4430/trackback

1950年代から60年代にかけて、西ドイツ、スウェーデン、オランダ、ベルギーで労働力の需給ギャップを埋めるため「ゲストワーカー」あるいは「ガストアルバイター」の名の下に大勢の「一時滞在」外国人労働者を受け入れた。最初は期限を切ったものだったが、事実上はこれが移民となった。こうした外国人はしばしば旧植民地からの人々だったので、この結果について「帝国の逆襲」という言葉も生まれた。つまり過去の植民地政策の「負の遺産」である。p55 こうした状況は実は現在の日本でも進行しつつある。ヨーロッパの誤算をよく理解しておく必要があるだろう。

こうした移民の大量受け入れの正当化議論を著者は1つ1つ批判するのだが、まずどのような正当化が唱えられたかを挙げると、p76

1)経済を利する。
2)高齢化社会では移民で人口を増やすことが必要。
3)多様性のある社会が文化的なものとする。
4)グローバル化が進む限りやめられない。

これに対し著者は反論を試みるのだが、公平に云って反論に問題があるように感じた。例えばこのような言質がある。

1)の経済効果についてある研究機関(UCL)は2001〜2011年に関して移民による経済効果は+220億ポンドだとしたが、これは欧州経済圏(EEA)からだけの移民であり、「EEA域外からの移民は950〜1140億ポンドのサービスを受けていた」という反論の下りである。これにより著者は単純計算すると220-1140=-920で逆に「920億ポンドの負担だ」となるように議論を誘導するが、ここではEEA域外からの移民が生み出す経済効果は算出されていない。サービスだけが議論され、その結論として『移民の経済効果を享受できるのはほとんど移民のみなのだ』と結論する。p84 

こうした著者の議論には多くの点で疑いを持たせる。それが一番典型的に示されたのは以下の下りである。著者はポーランドの例を挙げ、自国民の出生率を高めるための方策「児童手当の増額」を取り上げ議論するのだが、果たしてその効果はどうだったのかを語らない。 p90 それで代わりに私が先のデーターベースを用いて調べてみた。そうしたところ、全く効果がないことが判明した。この著者も自分に都合の悪い数字は語らない。 因みにポーランドの出生率は全体的に下降していて、直近の値は日本と変わらないほど低い。こうした発見をするにつれ段々読む意欲が低下してきた。やはりこれはジャーナリストだからでしょうか? アカデミック・リテラシーの欠如を感じる。そろそろ限界だと感じたがもう少しだけ続けてみたい。

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2019/6/26

『西洋の自死』  お勧めの1冊

<数値目標>
https://www.youtube.com/watch?v=svq8CaeWyqU&list=PLrWxcegPNiyj-M05glrorpUrXekNDKejm&index=8
HSK3〜4 #7〜8 一个小时二十四分钟。

https://www.youtube.com/watch?v=2pD9EsN7U_c
Vol 1〜2 ブレチャイな50!
https://www.youtube.com/watch?v=RWM2T5LFOVI&list=PLRRe0GExdDrU5L7kN9NsU4ram19ki2_Ux&index=109
labo chai 104〜109 。 学了五十八分钟文法。

https://www.youtube.com/watch?v=am1AtuhF1j0&list=PL_WNyG0Kdq0dtvxi7zkHySPa7-QbPRPkg&index=34
【丸々暗記中国語】026〜34, 放松〜 看了四十三分钟视频。

https://www.youtube.com/watch?v=2QUvMm8sGP8
18.58 min〜end 听写三十两分钟 。

https://www.youtube.com/watch?v=XGhE8JleNtQ&list=PLX5jhIuWaM7jADCQDDMg-mw_oLoOh0jXY&index=146
#137〜146 【青島日美】中国語講座 初級。 看了二十八分钟视频。一共四个小时五分钟。

运动;爬山散步250kcal和一个Aerobics课



<幾つもの顔を見せる現代中国>
義理の妹のパートナーは最近、車をベンツに替えたようだ。この数年の間に知っているだけで3台の高級車を乗り回している。今、中国は70年代の日本と同じような自動車社会が到来したようにも思えるが、同時に滴滴に代表されるシェアードカーの世界も進んで、もう自家用車は要らないという者もいる。どちらが本当の姿なのか? 多分どちらもと言うことなのだろう。

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『西洋の自死』
ダグラス・マレー著、東洋経済新報社、2018年初版。

初版の日付は12月27日でほぼ今年出版されたもの、原本は2017年が初版である。簡単な紹介は先日したばかりなので省略。

まず、冒頭翻訳者の『解説』なる部分があるが、少し目障り。余計な予見を与えるべきではない。翻訳者としては矩を超えていると感じる。書きたければ自分の著書でやるべき。

イントロと第1章を読んだだけだが、「ツッコミ満載」の本、おそらく双方の陣営からの批判は避けられないだろう。しかしこの著者の理解には多くの点で同意できる。そしてそのことは今後大量の移民を抱えるかもしれない、将来の日本も参考にできる点がある。ただし個人的にはヨーロッパが直面している危機ほどのものではないとも感じているが、これについては最後に考えをまとめたい。

さて、著者がイントロで書いていることは基本的に同意できる。まず問題の本質は『人々の大移動が起こったこと』p14  これまでも移動・移民は歴史的にあった。しかし多くの場合、それは徐々に起こり基層文化を破壊することなく進行した。それは英国のノルマン征服でもそうだった、特にノルマン征服は支配層と非征服層が分離した状態で進行したことも原因としてあると理解している。しかし現代は違う、何故なら『The world is flat』になったからだ。

この中で著者は『欧州は一度たりともイスラムの大陸ではなかった』という。p18 この「大陸」という言葉がどこにかかるか原本を読まないと迂闊に批判できないが、この言葉には違和感を感じた。なぜならイベリア半島は如何か?という反論がすぐさまでるだろう。あの半島では数世紀にわかりイスラーム文化が開花したし、その文化の跡は今でも感じられる。否、フランスのトゥールーズですらそれを感じることができた。

もちろん、著者はこの文章に続いてノルマン人やフランク人、ガリア人の影響を述べる。p39 彼らの文化的影響は現代の欧州人は自らのルーツと思うようなものではあるが、彼らの非キリスト教的文化の痕跡はあまり自覚されていないように感じるが、どうだろう?  因みにノルマン人の人口はイングランドの人口の5%程度。因みに近代に入ってからはフランスからのユグノーの英国移民もあるが、これは同じヨーロッパ内部の話。 

さて、この著者はこうした原因の1つが、国民保険サービスの分野で特に顕著だった労働市場のギャップを埋める必要から大量の移民を受け入れることになったことを指摘しているが、これはまさに現在日本で起こっていることだ。社会保障制度の維持、人口オーナスの解消のための移民(公的には「移民」とは述べていないが)を画策している。p39 

日本への移民で多くを占めるのはアジアからだろう。中国、フィリッピン、ベトナムと言うころだろうか? こうした国はフィリッピンを別にして宗教的には同じ仏教+土着宗教だし、そもそもこれらは混淆性が高い。一神教的排他性がない。これは大きいと思う。これは同じルーツを持つ、ユダヤ教、キリスト教、イスラーム教が激しい排他性を持つのと対照的。それと、これらの国には既に脱宗教が相当進んでいる、これは人口構成を考える上でも重要、なぜなら脱宗教性は出生率と相関性をもつと考えられるからだ。私の考えではカソリックのラティーノとイスラームのモスレムの出生率が高いのは彼らの脱宗教性の弱さと関係があると思っている。
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2019/6/25

『中国貧困絶望工場』7  お勧めの1冊

<数値目標>
https://www.youtube.com/watch?v=RBvTiSELGqs&list=PLrWxcegPNiyj-M05glrorpUrXekNDKejm&index=6
HSK#1〜6 一个半小时。

https://www.youtube.com/watch?v=sBCrzSovbW0&list=PLoWkSnQu8dvFgVtV-AtBM3YRzbUVGljTc&index=100
Vol 96~100 ブレチャイな!
https://www.youtube.com/watch?v=WJnA1Zz2alc&list=PLRRe0GExdDrU5L7kN9NsU4ram19ki2_Ux&index=103
labo chai 99〜103 。 学了一个小时四十八分钟文法。

https://www.youtube.com/watch?v=-7tAbE_e5n8&list=PL_WNyG0Kdq0dtvxi7zkHySPa7-QbPRPkg&index=25
【丸々暗記中国語】021〜25, 放松〜 看了四十六分钟视频。一共四个小时四分钟。

运动;爬山散步300kcal



<重要な情報>
今読んでいる本の中に非常に重要と思われる記述を見つけた。それはイスラエルが1990年以降も大規模な移民を、主にロシア系の移民を受け入れていたらしい。軒並み出生率2を切る先進国の中でも唯一高い出生率=3を記録していた理由は多分これだろう。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5792/trackback



『中国貧困絶望工場』7
途中いろいろ寄り道が多く大分時間が開いてしまったが。『中国貧困絶望工場』を再開する。

健康管理制度を検討する委員会は16の政府機関の代表で構成されているとか。このように複数の管轄が存在する場合役所同士は対立関係になるという。しかも、政策は中央、運用は地方政府というのが最大の問題。p381 地方政府の役人の出世は経済実績だからどうしても目の前の利害で決まる。

2006年に労働契約法を改正し労働者の権利を保護する方向に動いたが、当初多国籍企業(上海米国商業会議所、米中ビジネス評議会など)から懸念が出されたという。p383 これには相当批判が出たが、著者によれば欧米企業の心配は「不公平な法の運用」だという。即ち、地元の企業はコネを使って法をすり抜けるということのようだ。p383

唯一の方法は中国政府に頑張ってもらうしかないという。政策の数で勝負しても意味がないと。正しく運用することだとも。p395

また中国ではしばしば見せしめの制裁を行う「杀鸡给猴子看」ということらしい。p397

最後に著者は、無尽蔵な労働力は投資家が魅力を覚える要素だが、これが労働環境の改善を難しくしているとも。ただし政府は言論統制のようにそれらをコントロールできないことはないともいう。最後に繰り返し、中国のみならず世界中の消費者が低価格を求めることにも同様に責任があると結論する。p425
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2019/6/24

『5−3−1の法則』  試行,指向,志向、思考

『5−3−1の法則』
『中国10年で130兆円海外に資本逃避として流出』の記事。
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO4637525020062019SHA000?unlock=1&s=3

まず2018年における各国の対外純資産は、日本3兆1千億ドル、ドイツ2兆3千億ドル、中国約2兆1千億ドルとされ、中国は3位。

さて、その状況分析だが、通常は「対外純資産増減=経常収支」となるが中国の09〜18年までの経常黒字は合わせて約2兆ドルだった。だが同じ期間の対外純資産は7400億ドルしか増えなかった。つまり差し引き1兆2千億ドル(約130兆円)の大部分が資本逃避だと、ここでは考えられている。

この数字は以前、専門機関「グローバル・フィナンシャル・インテグリティ」が公表したその前の2001〜2010年までの間で海外に流出した資金は2兆7400万ドル(約274兆円)とした10年前の数字の半分に減っている。それだけ状況が変わりつつあるということだろう。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4436/trackback
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3650/trackback

この記事によれば「2022年には中国は経常赤字に転落する」と。しかし、これは以前から2010年以降は扶養人口/労働人口との比率が増大し始め、2030年頃には人口オーナスへ転落すると予測されていたことからもある程度予想されていたこと。今更の感もある。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2776/trackback

より注目すべきは、

日本はその先を走っていたが、経常収支は赤字化していない。それどころか黒字化している。
 
ここにむしろ解決のヒントがあると個人的には思うのだが、、

思うに、「人口学的時限爆弾」と言われるものの実態は出生率の「変化値」だとこのところ考えるようになった。これは先の「影の読者」とやらとの掲示板での不毛の議論の副産物だが、結果的には非常に得るものがあった。
http://blog.livedoor.jp/columnistseiji/archives/51772228.html
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5793/trackback

出生率の「変化」、中国=5;日本=3;他の先進国=1。これが人口オーナスの本質だ。そうだ!『5-3-1の法則』とこれから名づけよう。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5793/trackback
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2019/6/23

小学校の同窓会  教育

<小学校の同窓会>
小学校の同窓会に熊本まで駆けつける。時間に余裕があったので小学校を探すが、よく分からない。半世紀前のこと。どうやら正門の位置が変わっただけで場所は同じところみたいだ。昔の石造りの門がそのまま保存されてビルの正面に移動している。

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ついでに熊本城の様子も足を伸ばして観察。天守閣は見た目、再建途上にあるが、石垣はまだ全然改修が進んでいない。さらに10年くらいかかるのではないか?  昔天守閣に入る車道も工事中で車では中に入れない。

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同窓会は60歳以上の卒業生200名程度が集まった。最高齢は93歳。私などはまだ下っ端。当時1学年3組あったが、今では1学年に1〜2組らしい。全校生徒は250名程度。となると1学年40名? 当時は1組40人近くいたと思うのでので、随分生徒が減ったことになる。少子化なので仕方ない。

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小学校の昔の「鼓笛隊」、今は何やらウイングと洒落た命名がされているが、小学生のバンドの歓迎演奏が同窓会のオープニングとなる。

今年から「働き方改革」とやらで先生の放課後の学内での「鼓笛隊」の指導が禁止され、地域コミュニティーが受け皿になっているとか、それに伴う場所の確保(スタジオレンタル費)、指導者への報酬(これまでは先生の無給ボランティア)などで非常に厳しい状況があるらしい。文科省はそうしたところにはもとより目は届かない。

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2019/6/22

仮説は否定されなかった?!  試行,指向,志向、思考

<スランプ脱出法>
このところ勉強が進まない。これをスランプと云うのだろうか? いっその事、今週末は遊び倒すことにした。いずれにせよ、土曜は小学校時代の同窓会、熊本までの日帰り旅行になるので気分転換のいい機会かも? 

そんなわけで、金曜は朝から図書館に行き、何時もとは違った本(AI関係書籍)を借り出しスタバで読書三昧。さらにwebで先日から気になっていた仮説を検証してみることにした。結論から言うと共に非常に得るところがあった。AIについてはいずれまた。


<仮説は否定されなかった?!>
仮説というのは出生率が先進国とされる国で大体1985年ごろから落ち着いてくる。
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ただし国によりその数値は異なる。この出生率の違いが移民によるものではないか?との問いかけ。 

もともと移民の多くは多産系だが、特にヨーロッパ移民の多くはイスラーム教徒でその傾向が大きい。彼ら移民はギリシャやイタリアに最初上陸するが、最終的な目的地はフランスやドイツ、スウェーデンなど、労働力としての移民を受け入れ国。ならばそうした国の出生率は比較的高いはず? それに対し東欧諸国やギリシャ、イタリアなど移民が容易に職を見つけられない国では出生率は低いのではないか?との仮説。結果はほぼ予想通りとなった。

ただし、1つ予想外だったのはドイツが思ったよりも低いことだ。フランスやスウェーデン並かと予想していた。比較のために移民をこれまで受け入れなかった日本の数字も出しておく。因みにフランスは同化主義でネーデルランドは多文化主義だが、移民に対する対応に関わりなく数字の差は小さい。下の図で2つのグループにほぼ別けられるのが判る。

<移民受け入れ国>
フランス 1.98 スェーデン 1.91 デンマーク 1.74 ネーデルランド 1.74 ドイツ 1.43

<移民通過国>
イタリア 1.44 ギリシャ 1.34 ポーランド 1.33 (日本 1.42)

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<中抜き>
VISAからお知らせメールが届く。今は別にメール経由でなくても直接スマホのアプリで、過去数カ月遡って利用履歴がわかるので重宝している。これでこれまで年金生活者用のダウンサイジングも出来た(笑)
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5789/trackback

利用履歴の中で8月の福岡―上海往復航空券代が中国国際航空の運賃代31,300円とエアプラス(ena)の仲介手数料3,672円が目に入る。確かにenaを経由しての航空券購入だったので間違いないが、それにしてもネットで自動購入したにしては手数料が航空券代の1割以上と高い。enaのボロ儲け? こうした中間手数料を今後、「中抜き」で安くする手段がないものか考え中。ご存知の方があればコメント大歓迎!
https://www.ena.travel



<サルサの曲を聴きながら読書三昧、web三昧>

https://www.youtube.com/watch?v=Ns9YYSqLxyI&list=RDQMR_ch4OGY_IQ&start_radio=1

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2019/6/21

移民について再び考えた  試行,指向,志向、思考

<数値目標>
https://www.youtube.com/watch?v=03msP-eGTI4&list=PLrWxcegPNiyj-M05glrorpUrXekNDKejm&index=14
【5級】HSK#14,
21分でメゲる。知らない単語が連続して続くと流石に、、、 Youtubeのお気楽サイトを見る前に。まだ5級は早すぎるということか?

运动,爬山散步200kcal和一个Zumba课

ジムはクラスに出れば、簡単に目標達成。「スマホさえあれば、いくらでも自由に勉強ができる」という、天才肌のホリエモンさんが見落としているのはこうした凡人に対する学校の効能。



<移民について再び考えた>
今日も中国語の勉強に早々に飽きて、早々にモールのスタバで本を読みながら、夕方のジムの時間まで過ごす。定年退職者の特権だとも言えるが、実際には仕事があればどんなによいかと思う。働く意思があっても人生はなかなか上手くいかない。

「高齢者も元気なうちは仕事を」という呼びかけとは裏腹に、組織には高齢者排除の傾向がある。それだけではない、今更ながら「前回のプロジェクトで高得点を挙げながら、なぜ申請すら認めなかったのだろう?」という憤りの気持ちもある。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5423/trackback
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5450/trackback

これは<文科省の怪しげな裏取引が背景にあったのではないか?>との疑いを今でも持っている。事実あのプロジェクトは東京医科大学のスキャンダルで、初年度で廃止が決まった。当然といえば当然だが、怒りで一杯だ。 …これは老人の被害妄想でしょうか?(汗)

それは兎も角、勉強ができない日は読書ができるかというと、逆でこれも余り進まない、要は「精神エネルギーが低下している」ということ。

そんなこんなで、今日は新しく読みはじめた本、『西洋の自死』を読みながら色々移民について考えた。



移民がこのblogの主要なテーマになったのは、「影の読者」がいうような、『当方に指摘されてようやく挙げる始末』ではない。
http://blog.livedoor.jp/columnistseiji/archives/51772228.html

きっかけは、1997年に何度目かのパリ訪問で、初めてフランスの実情を知るチャンス(移民のパートナーを持つ共同研究者のアパートにホームステイする機会)があったことか、その後日本でサルサ中毒になり、ラティーノの知り合いを沢山持つようになったことかは記録に残していないので、今ではわからない。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5327/trackback

しかし、Toddの『ヨーロッパ大全』か、ハンチントンの『分断されるアメリカ』を読んだ時点では間違いなくこのblogの主要なテーマになった。

『ヨーロッパ大全』でToddは以下のように語る。

『…もしアルジェリア人の子供がフランス人となり、トルコ人の子供がドイツ在住のトルコ人となり、パキスタン人の子供が特殊な形のイギリス市民となるとして、西暦2000年にヨーロッパ人となるのは一体何者なのだろう… 下巻p349』
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/56/trackback

あるいはハンチントンの『分断されるアメリカ』を読んで、これは「今や『移民』という別の形でのレコンキスタを受けているのかもしれない」と述べたこともあった。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/54/trackback

いずれにせよ2006年の時点では明らかに「移民」がこのblogのテーマになっていたということだ。

さてこの本『西洋の自死』は、ハンチントンの『分断されるアメリカ』のヨーロッパ版だと感じた。そして『移民の運命』で、Toddが最後に述べる結論とも共通性を持つ。両方ともこのblogを始める前に読んだので、残念ながら詳しい個人的メモを残していない。しかし、共に折に触れ、引用する極めて重要な文献だ。そしてハンチントンの歴史認識には個人的に「粗雑である」と批判的だとしても、
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/1165/trackback

彼の予見の確かさには日頃から敬意を感じていたし、Toddにはその分析力の素晴らしさに感服し、彼の視点はその後の自分の考えかたを大いに変えた。

アメリカの場合は主に中米地域からのラティーノの移民である。彼らの多くは、言語はスペイン語系だが宗教はカソリックが多く、合衆国の文化との間に異質性はない。否、ハンチントンの言葉とは裏腹に非常によく溶け込んでいると考える。そして移民の本質的特性=生殖可能集団という特性を示し、急速に<メジャーなマイノリティー(文法的矛盾?)>となりつつある。 私が米国生活の中でブラックミュージックよりラテン系のそれに親和性を持てたのもそれだろう。


https://www.youtube.com/watch?time_continue=11&v=r0DRat-Ytng



それに比べヨーロッパ移民には、言語はもとよりイスラーム系という決定的な違いがある。米国よりも難しい、ただこれはヨーロッパの植民地政策の「負の遺産」ともいえる。この点については意外とヨーロッパの論者が無視する点だ。 日本は朝鮮に対し同じような「負の遺産」を持つが、ヨーロッパの様な文化的危機、あるいはテロという過激な負の遺産はない、精々いつまでも「日本が悪い」と言い続ける嫌がらせ程度、我慢できないことはない(爆笑)。



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