2019/9/30

ステアツ2 & 『沸騰インド』3  お勧めの1冊

読書三昧の2週間の所為か、記事が溜まりすぎでいるので少し放出。


<再度「ステアツ」について考える>
ある人は税金で支援されている催し物だから問題がある展示については文科省がサポートしないとするのは当然だという人がいた。この発言の間違いは2点ある。

第一に、この展示は何も今問題になっている『表現の不自由展』だけではない、その他の諸々の展示があるが、それを全てダメだとしていることだ。これは正に影に安倍政権に楯つくような表現はどんなことでもダメだよという、つまりお得意の「忖度」を要求する行為(=それゆえステルスだと表現する)だということだ。それに元々文科省は税金を投入するにあたって、それも7,800万円の補助金を出すにあたって、相当の検討・評価をしたはず。それを覆すのは文科省自体の責任でもある。

第二には、警備上の不手際を挙げるが、元々は脅迫メールなり電話を行った人物こそ違法行為で咎めるべきもので、先日のあの芸人が非合法組織と関係を持ったことで芸人が所属する芸能プロダクションが世間の批判を浴びたが、本来は芸人こそが責められるべきで本末転倒。これは最近の日本の世論に充満する「反韓」感情を利用して安倍政権がステルス的に言論弾圧に利用したものだと考えるから。
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もし、上記の考えに反論があれば自由に書き込みください。ただし、冷静にかつ論理的に反論をお願いします。



『沸騰インド』3
生きているカースト制度の章は色々考えさせられるところだった。インドは世界最大の民主国家ではあるが、平等な社会ではない。否、世界一不平等な社会とも言える。もちろん憲法でそれは否定されているが… p213 

こうした社会の仕組みが一朝一夕に変わるとはとても思えないが、このインドが近い将来、世界の超大国になるということをどのように考えるか。超大国になるのは、ifではなくwhenの問題だからだ。問題なのはこうしたカースト制度が政治利用されている点。これを「アイデンティティー政治」というらしいが… p225、p228

インドではカーストよりもジャーティ(出自)と呼ばれるものがむしろよく語られ、その数は2,000〜3,000とされている。p206 不可触賎民は現在、ダリットSCと呼ばれているらしく全人口の20%。その他少数民族や先住民族(山間部や離島に住む)が9%。p207〜9

名前を聞くだけで相手のカーストがわかるらしいが、これは『格差の世界経済史』という本の中でこの姓を使った社会的流動性の分析の結果を読んだことがある。その研究によればインドにおける社会的流動性はほぼゼロ。同じ研究分野の有名なミトラやセンは出身がバラモンだった。
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ちなみに、異なるカースト同士での結婚は5%だとか、法律でいかに禁止しようとこうした社会的差別は直らない。p218  カーストに縛られない分野がIT関係だという話も以前聞いた。p222 それゆえの絶大な人気もあるとか。
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69%に及ぶ下層カーストの若者がこの分野に活路を見出しているとも。
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日本人はタイ以西には自信がなく、人気もないとか。p260  それはよく分かる。特に宗教がらみの西南アジアはちょっとね。それに個人的経験からもインド人は自己主張が強く、自尊心がかなり高い。これは偏見と言われればそうかもしれないが、数少ない体験だが常に感じたこと。これを初めて体験したのはアメリカ留学生活中。
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短い期間だったが同居人となり生活の関することで他の同居人との間に色々トラブルが生じた。私も少しだが感じた。結局リーダー的存在の同居人がこのインド人を追い出した?ようなことがあった。それが初めての体験。その後も同じようなことを別のインド人の間で経験した。

<データーベースとして>
人口の14%がイスラム教徒で何と1億7,000万人で日本の人口よりはるかに多い。p242
知らなかったてっきりマイノリティーだとばかり思っていた。

最後に少し不満を述べたい。この本は少し読者に不親切な部分もある。例えば地名が出てくるが地図がないのでいちいち調べないといけない。また貨幣ルピーが沢山出てくるが、これを円・ドル換算しないといけないが当時のレイトが記載されていない。為替レイトは時代で変わるのでその時代でのレイトが問題になる。ま、いずれも調べれば良いことではあるが…
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2019/9/30

ステアツ & 『沸騰インド』2  お勧めの1冊

<数値目標>
https://www.youtube.com/watch?v=RBvTiSELGqs&list=PLrWxcegPNiyj-M05glrorpUrXekNDKejm&index=6
HKS3 #6, 背了四十九分钟单词。

https://www.youtube.com/watch?v=kjC8BomctgQ
https://www.youtube.com/watch?v=UuCbU39Fk1o
看十四分钟李姉妹ch。

https://www.youtube.com/watch?v=lu-FNzaexPY&t=1169s
34.29min〜end, 听写了二十一分钟分钟。

https://www.youtube.com/watch?v=6NJNFkzG6lg
看了半小时电视。一共一个小时五十四分钟。
没有运动。

日曜はそれなりにルーティーンの作業?があり、それほど勉強は進まず。明日はパスポート受領と歯科病院行きで勉強できないのでもう少し勉強すべきだったのだが… ま、ボチボチ行きましょう(汗)



<ステアツ=ステルス的言論弾圧>
『表現の不自由展』についての文科省の判断は、安倍政権が如何に反動的であるかの証左。言論の自由をステルス的に抑圧する現政権の体質をよく表す事例。

展示内容が適切かどうか、公平であるかどうかではなく、すべての<言論の自由>が守られるという点こそ、自由社会が守るべきもの。多くの国民が不愉快に感じる「表現」ですら(私だって不愉快だ!)許容するという態度を世界に示されたならば日本の評価は高まり言論の自由度で韓国よりも低いという評判を覆すことになったと思うのに。これでは日本の評価が低いのは当然だろう。

ちなみに世界報道自由度ランキング2019年版で、あの韓国が41位(score 24.94)で「満足できる状態」に対し、日本は67位(score 29.36)の「顕著な問題」のレベル。評価した「国境なき記者団」に問題ありと言うなかれ。それなら下から4位、中国の177位(score 78.92)、2位の北朝鮮の179位(score 84.40)は間違いだというのと同じこと。ちなみに何時も上位なのは北欧諸国でノルウェー、フィンランド、スウェーデン、オランダ、デンマークのスコアは10以下。
https://yorozu-do.com/press-freedom-index/



『沸騰インド』2
モディが地方政府の長として評価されたのはインフラ、特に電化事業。もちろんこれを国家レベルでも行おうとしている。現在のインドの総発電量は300GWで常に不足状態。これを2040年には1,100GWの4倍近くあげる予定。p149

ただし、インドにおける電化の定義は1)送電線、配電盤の設置 2)公共施設の電化 3)世帯の1割が電化なので、この3)が問題だとか。特に名ばかりの電化地区ではほとんどの住民が電化の恩恵を受けないので1)の電線はしばしば住民が切り刻んで売りはらうという行為に出たらしい。それで政府は(懲罰的かも?)電化完了を理由にそうした地区はそのあとのケアーがおろそかにされたとか。p153  個人的にはそうした住民の違法行為に対して政府が懲罰的放置をしたというのは理解できるのだが…

インドで英語が第一言語なのは0.02%の23万人、第二、第三だと12%。p159 具体的には英語を流暢に話せるのは4%の5,000万人、一定レベルだと20%の2億人。p160 2億人という数字は凄い!  世界市場を考えられる規模だ。インドの司法では『最高裁の審理と判決は英語で行う』と憲法で規定されているらしい。p163 

教育における大きな問題は格差。しかも簡単には解消できないような問題があることが分かる。つまり上位の大学では英語での授業だが、それができる学生は基礎教育の段階で英語を第一言語で習うことができる高額な私立学校に入らないといけない。そこに入れるのは一握りの人たちだけ。p172 

それゆえ、産業界でも「中抜け」現象が見られるとも。つまり最先端の研究者、エンジニア、マネージメント層と低賃金、単純作業しかできない非熟練労働者の間のリーダー格、中堅のエンジニア、技術者が薄いという現実。p183
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2019/9/29

『沸騰インド』  お勧めの1冊

<数値目標>
https://www.youtube.com/watch?v=NYwFD0jP_Ks&list=PLrWxcegPNiyj-M05glrorpUrXekNDKejm&index=5
HKS1〜3 #1》5, 背了一个小时二十五分钟单词。

https://www.youtube.com/watch?v=1Z5-KJFvl9E
看二十七分钟电视

https://www.youtube.com/watch?v=lu-FNzaexPY&t=1169s
0〜34.29min,听写 一个小时九分钟。一共三个小时一分钟。

运动;爬山散步210kcal和一个Zumba课

結局、勉強、運動もせずに「読書三昧」しても取り立てて読書が進むわけでも、勉強意欲が湧くわけでもなく怠惰に流れるだけだと判明。今日からボチボチ勉強再開。これまで2週間ほど夏休みだったので明日日曜も頑張らないと!



<差し歯がとれる?>
ランチ時突然何の前触れもなく右上顎の歯が1本とれる。多分2年前に入れた差し歯が取れたのだろう?
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別に痛くも痒くもないし、取り立てて支障はないが明日祭日、病院は開いていないだろうから、月曜まで待たないといけない。1つ歯がなくなっただけでも凄い違和感。2年前に歯根は残存しているから「欠損歯ゼロ」と言われて自慢していたが、1つないだけでも大変だね。



『沸騰インド』
副題;超大国をめざす巨像と日本、貫洞欣寛(かんどうよしひろ)著、白水社、2018年初版。

インド首相モディ、彼の顔はどこかでいつも出てくるので馴染みだが、その人物についてはこれまでほとんど知らなかった。彼の背景はヒンドゥー民族主義にあるようだ。これは聞いたことがある。悪い意味での民族主義者との評判だ。ただし経歴を見ると聖人的実践を心がけた人のようでもある。p74〜 この母体組織であるRSS(民族義勇団)は政教分離を掲げたガンディー、ネール以来の国民会議派とは異なるようだ。p75

また、世界中を驚かせた高額紙幣廃止、新札への移行も彼のトップダウンで行ったらしい。当初、大変な批判があったが、その目的が汚職撲滅、電子決済システムの普及にあったことがわかり、現在ではそれなりの評価がされているらしい。p89 ついでに言えば日本のPayPayはこのインドで開発されたPaytmを使っている。私がスマホ決済アプリをPayPay1本にしているのもそこにある。
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インドのこの突然の高額紙幣廃止について以下のように私は述べていた。

『日本のマスコミはその混乱記事しか載せない。一方でインドは電子マネー化を一気呵成に進め。汚職防止のみならず。これまでの現金決済による経済ロスを今後、急速に解決する方向に進むだろう』  
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その予想は我ながら見事当たったと考えている。

著者によればモディと安倍氏は似た者同士だとか。どうも习さんとも、Pさんとも似た者同士という印象が私にもあるのだが?(笑)。p104

インドの核武装はもともと対中国戦略として始まったとか。p109 インドと中国のインド洋をめぐる駆け引きは周辺国を巻き込んでいる。例えば、スリランカが抱える対中国負債は国家収入100億ドルの8割、セイロン島東岸のハンバントタ港は港と周辺の土地6000ヘクタールを99年租借地として中国に差し出している。同様なことは首都コロンボのポートシティーでも起こり116ヘクタールを99年租借地とした。p121 同様にパキスタンのグダワル港も中国が800ヘクタールを40年借り入れることになった。p122 一連のこうしたことにインドをはじめ欧米日本が警戒したことは勿論だ。これは中国によるインド洋海域の香港化。いずれにせよ大規模開発と債務不履行による香港化が進行している。
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2018/d301839b909cc27b.html

<データーベースとして>
インドには西部ムンバイ(かつてのボンベイ)や南部コチにユダヤ系コミュニティーが存在する。p127

インドは原子炉事故が起こった時、その賠償を原子炉メーカーに求める「原子力損賠賠償法」を持つらしい。p144 これはあの1984年のユニオン・カーバイトのガス事故が契機だったとか。この時の死者は2,200人で事故責任も追及もうやむやにされた。p146

もし、日本政府も原子炉が安全だというならば、これを真似たらいい! でも無理っぽい、昨日も書いたが、原子力村は芯まで腐りきっているみたいだし。
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2019/9/28

腐っている & 図書館 & 『スッキリ中国論』2  お勧めの1冊

<腐っている!>
本当に原子力村は腐っている! これが原子力村の実態だろう。
矜持はないのか? 恥ずかしい。返金すれば良いというものではない。刑事事件として問われなければ社会は闇だ。

個人口座に送金?!  信じられない、どうやって口座番号が分かる!! クロ、黒、クロではないか!

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<図書館の本が無料で貸し出されるのは正当か?>
よその図書館から『エリュトゥーラ海案内記』がやってきた。外からの借り出し本なのでこれを最優先で読まないといけないが、幸い『NY Timesの数学』を最後は拾い読みながらもなんとか読み終わることが出来て安心している。なにしろこの本も1ヶ月ほど借りているので図書館から文句がでるかもしれないから。ただし、『NY Timesの数学』後半部分はとても理解できる内容ではないと予め分かるものが幾つかあったのでそれは諦め、拾い読みした。

この『エリュトゥーラ海案内記』、意外に小さく文庫本サイズ。二週間ほどで多分読めるだろう。それにしてもこの本、戦前に刊行されたもので「序」は昭和19年である。大戦中の『生きているのが精一杯の時期』に訳注された p293 というのは本当に驚きだ。 印刷は空襲中に生活社からなされたとか。中央公論新社からの初版は1993年。その後、誰も改めて訳注をしなかったということは、それだけこの本がほぼ完成版だということだろう。なおアラビア語の校閲に対しあの井筒俊彦氏に謝意を表されている。

今回、『NY Timesの数学』の残り数十ページを残して図書館に『エリュトゥーラ海案内記』の借り出しに行った。その後スタバで『NY Timesの数学』の残りを幸いにも読み終わったのだが、1日で読める自信はなかったので念のため再度借り出し手続きをした。その時図書館の司書の人から「付箋はつけないでください」と注意をうけた。もちろん図書館の本であるから大事に扱っているが、付箋はダメだというのはちょっと解せない。その為の方法ではないか?

折り目や下線を引くことなく(これらは論外だが)本を傷めず印をつけるよい方法だと思うが? 大体付箋で傷がつくという事態はよほど乱暴に本を扱っている証拠でそんな人は別の方法でも本に傷をつけるはず。読む以上多少見えないほどの疲労を与えるのは不可抗力だと思う。公共物だからと言われれば反論出来ないが、それならば料金を取って貸し出してはどうだろうといつも思う。例えば『NY Timesの数学』の定価は4,630円である。この5%、230円程度を取って貸し出してもよいように思う、言わば受益者負担だ。図書館の本が無料というのが基本間違っていると考えるがどうだろう? 図書館で10冊以上まとめて借りる人が多いが、本当に2週間で読めるのか? いつも不思議に思う。

大事に扱ったThe Cal. Highway 1 bookだって40年たてばこうなる。

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『スッキリ中国論』2
中国の量的競争=「大きく」「強く」「偉く」は成長の原動力だが、敗者も多い。日本は原理原則=「スジ」を立てるのでそれぞれの世界で「勝者」が出る。その良い例に中国では社会的下位層と考えられるブルーカラー=「職人」の社会的地位が日本では高い。著者の中国人配偶者が鳶職や、建築作業員の(仕事を示す)ファッションに驚いた経験が語られる。p220 確かにツナギやニッカボッカ自体にファッション性を求めるということは中国では驚きを持って受け捉えられるだろう。道路工事のお兄さんが背広みたいな服を着ているということは日本では考えられない。こうした視点は確かに面白い。

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それと、成る程と思ったことに、中国のSNS=WeChatの「朋友网」は自慢話しが基本というのもよく分かる。(笑)p238 確かに下水掃除の写真を「モーメンツ」に載せるのは私ぐらい(爆)皆さん宴会とか旅行の写真を載せるのが普通。きっと「Hiroshiは何故あんな変な写真を載せるとか?」と思っているかもしれない

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中国の不動産の話もよく納得できる。北京でのマンション購入者平均年齢は27歳、米国は35歳、日本とドイツは41歳。p247 (確かに私も30代後半だったが、ローンが終わるのは定年を超えてだったので退職金で前倒した経緯がある)ところが北京では大学卒業後2年くらいでマンションを購入するとか。もちろんそんな金が入社したばかりの若者が用意できるわけではないので親の金。否、一家総出で子供のマンション購入を支援する。これを著者は「小農意識」という。同族が結束して周囲は敵ばかりから守る戦略だとも。p248 これはよ〜く分かる(笑)

著者はこの旧来の観念がまたぞろ息を吹き返したとする。p253 まさに先に私が「祖先還り」現象としたものこれだ! 30代の若者が400万元の家を買えるか!
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著者は日本の企業が中国で成功するための1つの方策として日本流の「潔さ」の自己規制が必要だと説く。p299 悪いことではないとしつつもこれは価値観の問題であり、中国では通用しないし、それをまして中国人に求めるのは酷だということだろう。

最後の6章で著者は「スマホがもたらした社会変革」を語る。中国では2010年から庶民でもスマホが普及したらしい。p308米国や日本に比べると相当遅いが、その後の進展はご存知の通り先進国を抜く勢いだ。これが革命的だったのは、それまで官のマスコミだけが情報源だったのが質的にも量的にも大変革が起こったこと。しかも相発信、誰でも生情報が発信できた。これがクラウドソーシングを可能にしたという。近くの暇な他人を結びつけるツール、この可能性が無限だと思う。そしてそのアプリは中国人を1)計画性のある、2)アニュアルに従う、3)「評価」を意識して行動する、4)追跡、監視されていることに安心感を覚える新たな中国人にするかもしれないと著者は予測する。p328〜331

<データーベースとして>
滴滴は2018年時点で「法人所有車」しかダメならしい。ここはマイカーが使えるUberとは異なる。p305 
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2019/9/27

『スッキリ中国論』  お勧めの1冊

<イタリア風生活、過去で現在を生きる>
『イタリア鉄道の旅』を今日も観る
https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=107&date=2019-09-26&ch=10&eid=33539&f=3664

若者の就職難(3人に1人が無職)と家内産業が多く保守的な産業界。イタリア人と日本人の間に生まれた子供が『日本の方が、未来がある』と言っていたのには驚いた。普段日本の将来に不安を感じるものからすれば驚きだが、それだけイタリアの現状が厳しいということだろう。

好きな番組の1つである『小さな村の物語、イタリア』  あそこで描かれている静的で安定な社会の暗い裏面ということだろうか? 高級車フェラーリやランボルギーニなどのスーパーカーにしても、イタリア・デザインで人気のバッグや衣服類も、ある意味これまでの産業の延長上に過ぎない。 過去で現在を生きる? PIGSて、酷いネーミングをつけられる背景にあるもの。

それにしてもNHKのドキュメントやプレミアム番組には良い番組が多い。あの不思議な「N党」の出現で俄かにNHKに興味をもち、その傲慢さに怒ったりもしたが、これだけ良い番組が提供されていると「まあ、いいか」という気になる。



<TV界>
そんなことを考えていたら、最近のTV界のことに思いが進んだ。

近年「情報の双方向性」が世界の潮流になり、かつて花形産業だったTV界の凋落が著しい。昼のTVを観ると芸人や「昔の名前で出ています的な」俳優を沢山揃えての報道番組やクイズ番組が多い。それだけ安上がりということだろう。時間の無駄だと感じることが多いので最近殆どこうした番組は見ない。それに比べるとやはりNHKのこうした過去の番組は違う。強制的に視聴料を取っているのであるからNHKはこうした番組を無料で開放すべきだろう。(ここで紹介した番組の一部は追加料金が必要)
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それにしても最近TVを見る時間が増えた、復帰は大丈夫かしら(汗)
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『スッキリ中国論』
副題;スジの日本、量の中国。 田中信彦著、日経BP社。2018年初版。

色々な点での著者の理解には同意できるものが多い。例えば、

1)日本人は「普遍の原則」を基準にし、中国人は「合理性」を優先する。p017
2)テンセントの狙いは配車アプリ(滴滴)のサービスで稼ぐことではなく、決算サービス=WeChatPayの利用者を増やし株価を上げること=(量的)投資だ。p137

その他、著者が指摘されたことで、私がこれまで考えたことのなかった点は、政府が採算を度外視して高鉄や高速道路を造るのは(国所有の)地価を上げるのが目的。p139とした点だ。

問題点だと思うことに、中国の平均勤務年数は1年10ヶ月。p167 これではその分野でその企業が長期的競争力の向上を期待するのは難しい。すべて目標は短期のものとなる。特に価格競争での旨味がこれから無くなる製造業では深刻だろう。コモディティー市場での優位性はもう続かない。
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景徳鎮と有田焼(伊万里焼)の違いを社会システムから説明するところは興味ふかい。p187〜 景徳鎮で働く職人は外地人だったそうだ。其れ故、「地域ブランド」の概念がなく、職人は定着しにくかったとか。一方有田は江戸時代から様々な地域を挙げての取り組みがあったとか。(1866年の陶業盟約、1871年の養成学校等)p186〜

以前読んだ本では、其れ以外にも景徳鎮での原料素材が途切れたということや、景徳鎮では分担体制が進み技術開発が妨げられたとも聞いている。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3115/trackback

前者について、有田でも原料がなくなり、他から持ってきたという話を聞いたことがあるが、自分のblogの記録からは見つけられなかった。そこで改めてweb検索すると現在では天草から原材料を入手とある。曰く、『有田の泉山磁石場はほとんどが掘り尽くされ、今は熊本県天草産の陶石を用いる』 同じことは当然、歴史ある景徳鎮でも起こっただろうがそうした対応策をとらなかったということだろう。それでも有田は有田焼のブランドを守ったということだろう
http://www.levamedsmarta.com/menu01-5.htm
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2019/9/26

二回目の『シルクロード』  お勧めの1冊

TVを観ていたら小泉新大臣が国際会議でSexyという言葉を使ったことで色々議論が出ていた。

こうした使い方は聞いたことがある。随分昔になるが、あるセミナーで米国の研究者がCancer stem cell theoryを「sexyだ」と言っていた。その後、この「仮説」がその後どうなったのか知らないが、、、

いずれにせよ小泉大臣は「今日日受け」する言葉を使ったのではないかと思う。sexyにこういう使い方があると日本人の多くが知ったきっかけを作ってくれたと考えていいではないか? 見掛け倒しの卒業証書でなく、ちゃんと向こうの大学を卒業したことも判る(笑)



<ダンス>
リレゲノ→エンチューファ→リレゲノ→セテンタ→リレゲノ→コーサラ



<愛情が判るね〜>
飼ったことのない人には「眉唾」に聞こえるかもしれないが、意外と犬猫も人の言葉が判るものだ。
https://blog.goo.ne.jp/kuru0214/e/1443095da0492aaf02bdb7c813a04903




二回目の『シルクロード』
ジャン・ピエール・ドレージュ著、創元社、1992年初版。

途中で何処かで読んだような気がしてblogを検索したら案の定! 既(2015年)に読んだ(汗)。但し、前回は「取り立ててのことはない」としているが、今回は色々注目することが出てくるのは、手前味噌だがこれまでに色々学んだことがある(笑)
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4226/trackback

1世紀末か、2世紀初めに書かれたとされる『エリュトゥーラ海案内記』、古代史ではよく出てくる本だが一度読んでみたい。邦訳されているのかしら? それによればAD166年、あの『自省録』を書いた五賢帝最後の著者、マルクス・アウレリウス・アントニウスの使者と称する者がインド洋を横断しトンキンに到達しているとか。p031 『自省録』には影響を受けたものとしては思い入れがある。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/212/trackback

ここでも仏教は当初、道教との結合という形をとり中国に普及したとされる。p039 また其れゆえ、その中国仏教を取り入れた日本もこの道教との融合形を容易に神仏習合形に転換できたのだろう。これらのことについては『八幡神と神仏習合』に詳しく書かれていた。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5858/trackback

しかし逆にいえばこの道仏習合がその後、法顕らが原典をインドに求めねばならずと感じた理由かもしれない。p042 あの『法顕伝』はきわめて短いが面白かった。ネギの原産地は中国西部・中央アジアというのもあの本から仕入れた知識。因みに、パミール高原とカラコロム地域は「葱嶺」と呼ばれたらしいが、それはその地域に悉く葱が植わっていたからだとかとある。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4319/trackback

中国からの帆船は船底が深いのでペルシャ湾の奥のバスラまでは行けなかったらしく、p057 其れもあり、インド西南端のクイロン(Quilon)=コッラム(Kollam)で荷は積み替えられたらしいが、ここでは重税が課せられたとか。p054 またクイロンは胡椒の大産地でもあり、マルコポーロはここで胡椒が小麦のように扱われたことを、驚きを持って描写している。p060 Goggleで見ると入り組んだ湾が印象的。

当時杭州は砂糖の大産地だったらしく! これはモンゴル人により、トウキビから精製する方法がインドから伝わったとか。多少時間が前後するが、先の疑問『東京夢華録』で北宋の街、開封で砂糖が普通に普及している理由が解決した。p063 それにしても杭州が生産地?てっきり広州からだと思っていたが、、
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その普及の程度は、後にマルコポーロが杭州(キンサイ)が非常に豊かな街の理由に、ここで課せられる、塩と砂糖からの税金というのも納得だ。p080 杭州近郊の塩田といえば海宁近郊の盐官? それとも外からもたらされたもの? 多分後者でしょうね。杭州からは運河で華北に運ばれるということでしょう。事実この本の監修である長澤氏は杭州が海のシルクロードの末端であることを指摘している。p136
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2019/9/25

数学の才能 & 『ロシアを知る』2  お勧めの1冊

溜まりすぎているので少し放出。


しばらく間をおいて『NY Timesの数学』に戻ると、今度は統計の話から、トポロジーとフェリマーの最終定理の話が続く。共に超難解で、この世界に数えるほどしか理解できる人はいなそうな話なので、確率の話と異なり著者も最初から読者に理解してもらおうとの努力はない。淡々と読める内容。勿論、数学そのものではなく、外側で起こった話。

…トポロジーとは別物だが、授業で立体異性体の構造を説明するときにいつも模型を使っていた。模型なしで頭の中で分子を上下左右に回転したりするのは難しい。それに模型を作らせるというのは授業の息抜きになってそれなりに好評だったような気もする。因みにダンボールでこしらえたその模型は定年退職するとき処分しようとしたら、「残しておいてください」と頼まれたので今でも使われているだろう。この模型を使って学生に壇上に上がってもらい、他の学生に説明させる。そうすると格段に、説明させた学生の理解力が上がることは経験済み。
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定期試験では彼ら自身が作った模型を持ち込ませ問題を解いてもらった。アミノ酸や糖の3D構造を2Dで表現する「フィッシャーの投影法」や、さらには1Dで、化学式で表す問題を解答してもらった。
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そういえば、10年間教えた学生の中で「模型なしでも頭の中で分子を回転できる」と言った学生が1人いた。事実問題を解かせるとちゃんと空で正答を答えた。あれはやはり1つの才能なのだろう。

高校数学は意外と暗記物、自分も大学入試に使っていた参考書は「解法のテクニック」というもので数I、II、III、ごとに300〜150題ほどの例題があり、これを暗記しておく。そして問題を見てそれがどの例題の類題であるかを瞬時に判別するという方法で解いていた。
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事実、受験産業界で知名度の高い和田氏は「数学は暗記だ」と憚らず述べていた。
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しかし、こうした暗記式で効率よく数学の点数を稼ぐやり方では本当の数学的能力は計れない。あの学生は高校時代の成績はそれほどではなかっただろうから、うちの大学に入ったのだろうが(汗)もしかするとすごい数学の才能の持ち主だったのかもしれない。



<地震の傷跡が残る、内陸の町ラクイラ>
いつもの朝の「鉄道の旅で」イタリア中部、地震に襲われた街の話。イタリアも日本同様地震と火山の多い国。
https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=107&date=2019-09-25&ch=10&eid=32947&f=3664



<一本の道「ケルトの聖地“ハロウィーンの道”を歩く〜アイルランド〜」>
火曜日のNHKドキュメントを観る。
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3581/2651008/index.html?c=housou
https://lunabura.exblog.jp/26450003/

ハロウィーンがアイルランド起源―米国発展系だとは知らなかった。
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ハロウィーンの原点は「ソーウィン」。この祭は祖霊祭らしい。20年前に元々の姿が復活されたらしい。 あの「ワードの丘」の葬式?の儀式で掲げられた「π」の旗は何の意味だろう? カボチャの前、アイルランドではカブだったらしい。



『ロシアを知る』2
2人は安倍政権に対して極めて辛辣。「民主主義的な政治体制における権力の簒奪」という。p204 しかしそれは民主党政権時代に私を含め、国民を深く失望させたことが原因としてあると思う。これについてはお二人も同意見のよう。p227 その意味で民主党の罪は大きい。

日本においてメディアがメディアを叩く、という特徴があるがこれはロシアも同じらしい。叩くのは産経と読売。叩かれるのは朝日や東京新聞。p239

ソ連には移動の自由はなかったとか。それはそうだろう。驚いたのはそれが今も崩れていないということだ。「プロピスカ」という住民登録制度が今もあるという。ここら辺は中国と同じ。p265

諜報機関では「物理力を行使する尋問」というのがある。これは肉体的に全く跡が残らない方法で、例えば「眠らせない」とか。ラムズフェルド回顧録で書かれていたCIAの尋問方法なのかもしれない。そこでは「人道的」とされていたが。
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ドイツ語や中国語は英語や日本語に翻訳される場合が多いが、ロシア語はそれほどではないのでロシア語をマスターすると情報量が広がるらしい。p282

<データーベースとして>
天皇制は「制度」である以上、改編可能というのが論理的帰着。p213
イスラエルには死刑がないので、むしろ追放(捕虜交換などで)してから、暗殺する。p260 
イギリスは「大使館員追放」要員を準備しているとか。p261  ここら辺は真実かどうかは別にして佐藤氏の独壇場で面白い。
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2019/9/25

日本の高齢化 & 『ロシアを知る』  お勧めの1冊

<来週には復帰しよう!>
なかなか、元の生活に復帰できない。この間、飽きるほど読書三昧の日々を送ろうと思っても悲しいことに集中力が続かない。1週間で十冊以上も本を読める人を知っているが、これほど暇を持て余しても精々1週間で数冊程度。多分、そうした人とは頭の構造が違うのだろうと内心思う(涙)

ま、準備万端ではなくても来週には復帰しないと… 中国語も忘れてしまいそうだ。



<日本の高齢化>
変な話だがほぼ毎日のように通うジムも、週1のダンスクラスも年齢層が40歳代以上が中心。四半世紀前のジムやクラスは20〜30歳代中心だったので、その層がそのまま横滑りした感じだ。

同様なことはこの団地にも言える。先日地区の敬老会の催し物があったが、組長としてその出席者数の把握が必要になった。26世帯(1世帯は空き屋)の中、高齢者数は17人。1世帯に2名のところが2世帯あったので26世帯中、15世帯が70歳以上の高齢者がいる。つまり6割(15/26)の世帯が高齢者を抱える勘定になる。

今の所、災害時に避難等で援助が必要な世帯はないが(これも組長として把握しておく必要があったが、あくまで自己申告制なので実態は不明)これも時間の問題だろう。知る限り、2世代住宅は数えるほどしかなく、もちろん学齢期の子供を抱える世帯もない。ある年齢以上の若者は進学や就職でこの団地から出て行く。これが現実。こうした超高齢化日本にどのような成長戦略が可能なのか、あるいは安全保障政策が可能なのか、屁理屈をこねる前によく考える必要がある



<日本式コンビニ”成熟のアジアに挑む>
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/3115704/index.html?c=housou

月曜夜のNHK BS1ドキュメント。舞台はマレーシアだが、タイでも日本のコンビニは活躍していた。市街地では7-11とローソンがほぼ互角だが、郊外に出るとやや7-11が優勢ではないかと感じた。
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ただしマレーシアは別の意味があるようだ。マーケット(人口)は小さいがイスラーム社会ということ。ここで成功すれば巨大なイスラーム世界に打って出ることができるということらしい。つまりここは実験場ということか?



『ロシアを知る』
池上彰X佐藤優、東京堂出版、2019年初版。
共にある意味、異色の知識人だと思っている2人の対談本。

佐藤氏は今、アメリカが対北朝鮮政策を転換したことで、北東アジア情勢の再編が起ころうとしていると語る。p060

そして韓国の反日政策は今までにない状況を引き起こしている。38度線がなくなり、対馬が最前線になる可能性を我々は考えないといけない。その時、ロシアとどのように日本は関わるのか? 佐藤氏は「ロシアは線の国境を信頼しない」という。そして緩衝地帯を好むとも。p079 これまで極東における緩衝地帯は朝鮮半島ではなかったのか?もし上記のように38度線が消えれば、次なる緩衝地帯は何処になるのか?

西側キリスト教国の特徴は1)ヘブライズム、2)ヘレニズム、3)ラティニズム 3)はローマ法に代表される法の支配。それに対しロシアやビザンツは3)がないと佐藤氏は言う。095 いかにも神学出身らしい定義だが、そうだろうか?との疑いも持つ。あまりにも形式的では?

ソ連の教育の無償化や社会福祉などの試みが資本主義社会に与えた影響は大きいと両者は言う。p111、p119 大いに同意する。これが緊張感を与え、資本主義世界に社会主義的方向性を与えたと私も考えている。
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ここでまたしても私の学部学生時代、大きな影響を与えた、カール・ポランニーが語られる。
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彼の説く3つの経済、1)贈与、2)互酬、3)交換(この本の中では商品経済と名付けられている)が旧ソ連では揃っていたと。p131 

ソ連末期に男性の平均寿命が急激に低下した理由を佐藤氏はアルコール依存症(中毒)に求める。p135 一方、あのE. Toddはソ連経済の崩壊に求めた。
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ソ連の教育制度のいいところ(私が思う)は文系理系の区別がない点。それに高校までは詰め込み教育で大学からアクティブラーニングに入る点。p172 私は基礎的知識がないのにアクティブラーニングは無理というのが持論。
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<データーベースとして>
スウェーデンは2018年1月から徴兵制を復活させたらしい。p089 この国は北朝鮮人はビザを必要としないらしい。ただしスイス同様、外国人に対する「密告制度」はすごく発達した国だとか、p091 スウェーデンの知られざる側面か?

プーチンは法学部出身ながらp171 (KGBに入るには有利)経済学の博士号を持つとか、しかもそのテーマは「システム運営論」。p167 


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2019/9/24

楠木自慢 & ジレンマ  試行,指向,志向、思考

<驚いた>
地元の神社に生える楠木2本、「湯蓋の森」「衣掛の森」と呼ばれる2つの巨木が全国楠木の両横綱にされているとか。
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ともに1,500〜2,000年の樹齢とされている。楠木の北限(静岡、神奈川)とも関係あるのだろうが大部分は九州。

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楠木は最初寧波で見つけ、
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その後杭州でも見つけた。
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楠木が人とともに増える樹であることを知って以来、江南と日本の関係を色々想像した。



<ジレンマ>
今読んでいる『NY Timesの数学』は面白い記事もあるが、統計の話が多く少し飽きる瞬間がある。それで、もっと気楽そうな本『「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明』という本を同時進行で読んでみた。すると結構これが解りやすく、それでいて面白い。それだけでなく色々考えさせられることも多い。調べてみると31件のカスタマーレビューで星4と高い。納得した。

「既存企業のジレンマ」の実例で、フィルムからデジタルへの転換に遅れをとったコダックや、ビデオテープからオンライン配信で遅れをとって倒産したブロック・バスター・チェーン店の話が出てくる。共に新興企業よりも早くデジタル技術やオンライン配信技術を入手しながらも、それまで大きな収益を与えてくれていたフィルムやレンタル事業を切れなかったことが大きな敗因の1つとされている。こうした話は自分自身のこれまでの人生でも経験したことだったのでとりわけ実感があった。

80年代末にあるガン関連遺伝子を分離でき、全国紙にも出るほどニュースになり、90年代にこれで沢山論文を報告でき多額の研究資金も頂いた。しかし90年代になると沢山の研究グループから同様の研究成果、つまりガン遺伝子発見が報告され、それほど目立つ存在ではなくなった(=寡占状態の解消)。

さらに90年代後半の自分の仕事で、遺伝子に変化がなくてもガン化が起こることが分かり、それはどうやら発現異常の問題だとの一般的理解が広がった。ここで1つの転換が起こったわけだ。(=新規分野、フィルムからデジタル、レンタルからオンライン配信、遺伝子変異から発現異常)

そんな中で遺伝子変化がなくても表現系が変わる普遍的現象=老化に目をつけてそれに舵を切ることにした。ただし、研究対象を代えたからとすぐ成果が出るはずもなく、論文が出ない時期が長く続いた。論文が出ないと研究費がすぐ底をつくのがこの世界。今調べてみると2008年から2010年まで3年間国際誌への投稿がない(国内誌にはあるが、我々の世界では評価はゼロ)3年間というのはこの世界から消え去るに十分な時間

フジフィルムやネットフリックスはデジタルやネット配信で成功し、既存の大企業の場を奪ったが、誰もがそうなるわけではない。自分自身のことについて言えば、2011年にようやく国際誌に論文が通り、その後もそれなりに小さな成功が幾つかあって2010年代後半に大きな研究費をいただけることにはなったが、成功度からすると物足らないものだった。
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とはいえ、あの時点で舵を切らねばジリ貧になっていったことは確実。いろいろ考えさせられる内容。
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2019/9/23

『ナッシュは何を見たか』  お勧めの1冊

今読み始めた『NY Timesの数学』という本に意外な話が書かれてあった。それは、

「大きな石ころと砂利とかを混ぜてかき混ぜると、最初均一でも重いものがやがて上に集まるとか。これはたとえ密度の高い石でも起こるとか。この一見「重力エネルギーの観点」からは反するような現象が起こる現象についてこれまで余りきちんと証明されなかったらしい。ところが最近(1987年)ようやく理論とコンピューター・シュミレーションで説明できるようになったとか。それで、こうした現象(重いものが上に集まる)防ぐには、上下の揺さぶりでなく、左右の揺さぶりにすると分離が起こらないとか」

これについては、専門家にも話を聞いて情報を得たのでURLを下記に示す。
https://ameblo.jp/nanzuhan/entry-12527733236.html#cbox

意外だったというのは、こうした理論的説明がこれまで出来ていなかったということだ。

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<まだ続く部落問題>
日曜朝、たまたまTVをつけたら部落に関する番組があっていた。
https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=107&date=2019-09-22&ch=21&eid=31379&f=4359

子供の頃には確かに部落問題があった。しかし今はとうに無くなっているものと思っていた。
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<福島のトリチウム水排出問題>
これは教育の問題もある。自然放射能を学校でちゃんと教えていない(あるいは学んでいない)ことが問題。例えばカリウム肥料でも自然放射能はガイガーカウンターで十分測れるし、
https://www.youtube.com/watch?v=3WxUo3eOzPg

トリチウムは水素の同位体で、天然にも存在することは高校で習うはず。ちなみに自然環境中にも、水1リットルあたりトリチウムは1ベクレル程度、人体にも50ベクレル程度存在している。
http://www.nifs.ac.jp/j_plan/j_004_002.html
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2705/trackback

問題にするなら「どれだけ希釈したトリチウム水を海水に排出するか」だろう。放射能ゼロの世界は存在しない



『ナッシュは何を見たか』
途中、『东京梦华录』を間に挟んで『世界をダメにした10の経済学』をかなりの時間をかけ読み終えた。改めてここでまとめの感想を述べておく。

前半の余りにも杜撰というか、酷い議論には心底驚き呆れて、途中で止めるつもりだったが、ついピケティ批判もあるとのことで読み続け(内心はコテンパに批判するため)その勢いでその後の章まで読んでしまった。

意外だったのは、前半があまりにも内容が酷いのに対し、後半は同意できなくてもそれなりに勉強になったことだ。もし前半だけで途中放棄したら勿体ないことになっただろう。個人的評価としては星2.5(最大5で)かな? 前半だけで判断したら勿論星1。

その後に『ナッシュは何を見たか』を読んだ。これは色々なところで話題になる「ゲーム理論」に関しての天才的数学者であり、以前話題になった『ビューティフル・マインド』の主人公の話。当然ながら後半の純粋数学に関する記述(論文とその解説)は到底理解できるものではないので前半部分だけ、彼の半生の物語の部分だけを読んだ。

統合失調症に侵されながらも偉大な業績を成し遂げた人物の話。彼のノーベル経済学賞受賞は1994年だとのこと、全く記憶にない。それにしても彼の存在は同じく病魔に苦しむ人々に可能性の光を与えたことは想像に難くない。流し読みした内容なので、何かメモすべき内容が頭にあるわけではないが、記録だけ。

『ナッシュは何を見たか』
副題:純粋数学とゲーム理論、シュプリンガー.フェアラーク東京出版、2005年初版、 編者;H.W.クーン、S.ナーサ、 このSpringer社は学術的出版を行う世界的に有名な出版社。
http://www.springer.jp
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