2020/3/31

再度RT-PCR検査について & 『転ばぬ先の経済学』3  お勧めの1冊

<再度RT-PCR検査について>
志村けんさん(70歳)が亡くなったらしい。
3月17日、発病。倦怠感で療養。
20日、発熱や呼吸困難で入院。
23日にRT-PCRで新型コロナウイルスの感染判明。
30日死亡、発病からほぼ2週間で亡くなる。

彼の番組はほとんど見た記憶がないが、同世代なので活躍は知っていた。もっと早く確定診断されればという思いがある、残念だ。高齢者は診断が遅れれば手遅れになりやすい。当初は「見殺した」と過激なことを述べたが、これは言い過ぎと反省している。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/6114/trackback

確かに数日早く診断されたからといって結果がかわったかどうかは判らないだろうが、しかし早く診断されればアビガンなどの試験的投与ができたはず。重症化してからでは抗ウイルス剤は効きにくい。多臓器不全になってからウイルスを排除しても意味がないということだ。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/6069/trackback

RT-PCR検査についてはいろいろ議論があることは知っている。しかし確定診断が遅れれば、適切な治療ができないのは当然のこと。下記URLはCOVID-19の検査数の国際比較データー。下の図の右上が100万人当たりの検査数と100万人当たりの陽性患者の相関図。日本はほぼ世界の平均的な範囲にある。ただし、うまく防疫が進んでいる台湾やロシアは上位にあることも指摘しておきたい。
https://ourworldindata.org/covid-testing
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/6111/trackback

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公平に言えば、特別日本の検査指針が陽性患者数を意図的に低く押さえているとは言えないようだが、それでももう少し検査を増やしていいように思う。

因みに福岡での検査数は30日時点のデーター(〜3/29)で合計955件(943名)。1日最大数は122件で非常に少ない。東京ですら1/31で212件が最高(210名)!
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/covid-19-portal.html#A1-3-1
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp

これは日本の検査指針がクラスター解析に重点を置いているからだろう。今のところ、この方針が正しいという意見も死亡者数からは説得力があるようにも思える。しかし一方で日本では毎年肺炎で10万人以上が亡くなる。特に冬場は多いので統計を取り始めてからのこの2ヶ月に数万人が肺炎で亡くなったはず。そのかなりの部分が検査されていない計算になるが、その死亡者の中にコロナ感染者、特に混合感染者がどれだけ含まれるかの数字は聞いたことがない。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/6089/trackback



『転ばぬ先の経済学』3
効率化と安全性についてのある間違った選択の例を著者は挙げている。p250 これを読みながら直ちにそれが東海村で起こった被曝事故であることにすぐ気がついた。それは本来2.5キロのウラニウムを処理すべきところを効率化のために16キロに増やした結果の大事故だ。最後に著者はこれの話が作り話だと読者は思うかもしれないが、日本で起こった事故だと打ち明ける。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/1210/trackback

また人は選択肢同士の価値が小さいほど、選択に時間をかけ、価値が大きいほど時間をかけない傾向があるともいう。その例に著者自身の前者の例を挙げる。つまりホンダアコードか、トヨタカムリを買うかの選択だったというのには笑った。p252 著者曰く、どちらにしても快適さ安全さ、コストは大して変わらないと。

一方で我々は沢山のオプションがあることも忘れていると。その例に自宅購入を挙げる。確かに多額の資金と30年のローンというのは悩むのに十分な選択肢だろう。しかし、著者はいう、ローンが払えなければ翌年、売り払っても精々、1万8千ドル程度の損失で済む。それほどの大問題ではないと! 1年住むか、30年住むかは後で考えればよいと。成る程ね!

「慣性の法則」この中でスペアタイヤの話が保険、あるいはリスク回避の例として挙げてある。著者は人家のないところで車がパンクした時のリスク回避として挙げているが、日本ではまず考えなくてよい話だ。事実前の車までスペアタイヤを常に揃えていたが、いまは最初から無しにした。

最初に車を運転したのがカルフォルニアで温泉巡りの趣味があったので人家のない荒野を何時間も走った経験があるのでスペアタイヤは必須だった。その後帰国後もその習慣がありスペアタイヤのみならずラジエター用の水なども常に装備していたがある時、いずれも全く日本では不要であることに気がついた。だいたい車検制度のある日本では車が路上で故障するということがない。万一あってもJAFが簡単に呼べるし、パンクならば近くのガソリンスタンドまでゆっくり走ってもよい。それでスペアタイヤはもう用意しなくなった。この例も人が如何に慣性に支配されるかの例。

こうした事例を紹介する時、著者はよく身近な例を挙げる。例えばSFからサクラメントまでどのルートを選ぶかという具合だ。スタンフォードやサンタクララ大学で教えた著者ならではの話だが、こうした例を挙げるのもきっと学生にはうけただろう。卑近な例から普遍的な話に持って行くのは教育の1つの技術だからだ。私も各単元でそうした例をいつも用意していた。
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2020/3/30

『転ばぬ先の経済学』2  お勧めの1冊

<コロナ蔓延の週末>
この週末は外出しないつもりだったが、ちょっと買い物に。普段と変わらない人出。これは田舎だからだろう、天神などの福岡の繁華街では人出が減ったというニュースも流れている。福岡も陽性者が立ち上がり始めている。間違いなく、感染経路を追えない不特定多数の感染者増加の予兆。検査数と陽性者数が相関していないことから判断できる。

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一方、中国では未だ制約はあるものの、一時期の緊張感とは打って変わって「開放感」が感じられる。宴会や外出での話題が主。ま、それはそうだろう。いつまでも緊張していては神経が持たない。但しこのウイルス、集団免疫がつくまでは今度も中国で感染再燃の可能性はある。

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外出後は、自宅の庭で読書。それなりに面白い本なのだが、文献学の限界も感じた。著者の井波氏はこの分野の権威だが、自然科学畑の者からすれば、そんなに簡単に『間違いない』とか『明らかだ』など、よく平気で云えるものだと呆れる。この世界も <何とでも言える世界> だと感じた。いずれ紹介予定。

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コロナウイルスに関する非常に判りやすいビデオ。お薦めです! (日本語訳あり)
https://ourworldindata.org/kurzgesagt-coronavirus-video



『転ばぬ先の経済学』2
選択を決める場合;
(1)「好き、嫌い」をまず考える。次は、
(2)「経済学」だという。p104 さらに、
(3)「機会コスト」を考える。つまり他の有望な機会を追及しなかったことの損失を計算に入れる。さらに、
(4)「サンクコストを入れない」つまり既に払ったコストは目をつぶる。p105
こうしたリストは何時も用意していた方がいい。

(5)「効率的」に考える。この実例として著者は、私有地を通って自宅までの道を補修に必要な分担金を決まる場合(アメリカでは公道まで出るのに距離が何マイルもあるというのが凄い!)様々な条件を検討すると時間が無駄になるので一律が良いと著者は言う。p134  

あるいはSFのゴールデンゲイトブリッジの通行料を例に挙げる。ここでは北に行く場合(=SFから出る)は無料、南に行く場合(=SFに入る)場合は50セントとする。p148  これは私がPalo altoにいた80年代からそうだった。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/173/trackback

著者はこの本の中で頻繁に製薬会社での例を挙げる。これは著者の1人のフーパーがかつてメルクのマーケットアナリスト、コンサルタントとして働いていた経験があるからだろう。例を読みながら「へ〜こんな背景があったのか」と興味深く読めた(笑)

平均値の回帰のところで成る程と思ったことに、飛行教官の話はある。それはある練習生が特別上手に離着陸できた場合、褒めると次回は下手になるというので私は褒めないと言ったこと。p183 

しかし、考えてみれば <平均よりも特別上手に離陸できたら、次回は平均か、あるいは逆に下手に離陸する可能性が高い> というのは当然。つまり、平均値に回帰するということだ。だから「褒めない」という選択肢は論理的に間違っている。

ニカラグアの「搾取工場」の話が出てくる。p226 これと全く同様の話が中国の『貧困絶望工場』でも語られていた。これを以前取り上げ、「日経BPらしい題名」だと酷評したことがある。 なぜなら共にこれらの工場で働く人々は<稼ぐ>ために、あるいは家を建てるためや子供を学校に上げるため<希望>を持って田舎から出てきた人たちだからだ。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5790/trackback

何かを決断する時は多くの選択肢リストから選ばないといけないというのは納得できる。p235 しかししばしば我々は二者選択をすることが多い。先日買い物袋の有料化で当初これまで無料だったプラスチック袋の代わりに新たに専用のプラスチックの袋を買おうとした私の場合がまさにそれに相当する。手段(=無料のプラスチック袋の有効利用法)が目的化(ゴミ袋用のプラスチック袋を入手する)した好例。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/6113/trackback
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2020/3/29

『転ばぬ先の経済学』  お勧めの1冊

<数値目標>
https://www.duolingo.com/learn
アメジストリーグ 320XP。+60 三十三分钟。

https://www.youtube.com/watch?v=gKUoka-HWPA&list=PLrWxcegPNiyj-M05glrorpUrXekNDKejm&index=13
HKS4,12〜13 背了四十一分钟单词。

https://www.youtube.com/watch?v=5txr8ydhwcI
https://www.youtube.com/watch?v=BTkxL8uHrAA
https://www.youtube.com/watch?v=fBL0Y6EvUDw&list=PLc3VxGEGOutdFZFBWWe2fn41yOAReJqCu&index=2
李姉妹ch 看二十五分钟频道。一共一个小时三十九分钟。

没有运动。



<Italy Now>
医療システムの貧弱さ、高齢化が指摘されているが、実は感染者が多いのはむしろ豊かな北部。何故なのか? どうやら、上記以外の因子としてイタリアと中国移民の関係があるらしい。イタリアにおける中国人は全人口の0.49%で30万人以上、40万人との試算もある。政治的にもイタリアは欧州における「一帯一路」の始発点とされている。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59812

中国系企業はロンバルディアで1400社、トスカーナで1万1800社、東北部のヴェネト(8000社)、北部から中部に広がるエミリア・ロマーニャ(6800社)であり、貿易を主にして2万5000社前後。他にアパレルや製靴関係が1万8200社、レストラン・バー・ホテルなどが1万3700社を数え、主に北部に偏っているとか。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59840?page=4

Luccaの中央広場で出会った親切な店員さんもおそらく中国系の人。
https://ameblo.jp/fang289196664/entry-12580164461.html
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/6087/trackback
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4886/trackback

こうした関係はアメリカにおけるコロナ感染の初期発生でも認められる。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/6093/trackback
http://us-ranking.jpn.org/SF1PCT0050007-Washington.html

追伸:2020.3.29 11PM記す
昨日の上記の記事を書いた後に気がついた。日本における中国人の割合も0.4%以上のはず。調べてみると、最大の東京は0.73%、最低の沖縄が0.096%らしいが
http://area-info.jpn.org/ChinPerPop.html

平均ではwikiによれば一位の76万人程度で0.6%になる。イタリアよりも多いではないか?! つまり、この議論には大きな欠陥があることがわかる。簡単に信じたこちらにも問題があるので偉そうなことは言えない。




<戦場はいま欧米へ、そしてまたいずれ中国へも回帰する?>

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<サイエンスも影響受ける>
後輩が投稿中の論文の考査にも影響。 現役引退後も様々なことで今でも多少関わらないといけない。

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<福岡も16人に>
さらに4人増え16人に。福岡も増加の兆候が見える。1人は米国からの持ち込みか? スペイン風邪は地球を4回回ったと言われる。このコロナは免疫がない以上、何度も地球を回る可能性がある
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/covid-19-portal.html#A1-3

この週末は自宅で避難しておこう。



『転ばぬ先の経済学』
デビット・R・ヘンダーソン、チャールズ・L・フーパー著、オープンナレッジ出版、2006年初版。

冒頭、『考えることの究極の目的は、状況を明確に理解して、そこから行動が導かれるようにすることである』と述べられている。p18 そして明確に理解するために然るべき視点に立つ必要があるとも。それをトウモロコシ畑にたとえて、遠くからみれば乱雑に密集しているように見えるが、実は近づくと突然に見方が変わり、整然と一列に植えられていることがわかると。p36 正しい理解をするために然るべき位置にいる必要がある

突然、1940年代の臨床心理士、アブラハム・マズローの話が出てくる。p45 これは物自体に価値があるわけではなく、状況に従い価値は変化するということを言いたいのだろうが、私には大昔に興味を持って読んだマズローの本を思い出した。このblogには残念ながら記録はない。

賢明な判断が必要な時に誰しも行動を正当化する理由ばかりを考えつくというようなことが書かれていた。p54 これはよく判る。よく訪問しているblog主にその傾向が強い人がいる。その方は自分の決断(?)の背景にいつも神仏が守っているからだと理由を述べる。他人からみて流石に無理があると思うのだが… もちろん、その方のblogでそうした意見は述べないようにしているが気になる所。かくいう自分もそうした傾向がないか反省すべき。

次にサンクコストの話になる。すでに払ったコストに対して得てして人は無神経ではなり得ない。「ここまでやったのだから」とか「あれだけお金を払ったのだから」と思うことが多い。著者は明確に<サンクコストは合理的な意思決定に影響を与えないコスト(もう過去の事という意味で)>だと断定する。p82 

その通りだが、それが凡人にはなかなか難しい。事実、著者は高名な経済学者ですらそのこだわりから自由ではないとして、幾つかの実例を紹介する、その中には自分自身の経験も紹介する(笑)。
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2020/3/28

『サピエンス異変』4  お勧めの1冊

<数値目標>
https://www.duolingo.com/learn
アメジストリーグ 260XP。+160 三十八分钟。

https://www.youtube.com/watch?v=yFiZScqa1rs
https://www.youtube.com/watch?v=3xvIsbCilL0&list=PL2qMvlnKBIIymJ7OT9xFonvCpHITGYmoZ
チャイナ道場1, 学一个小时十五分钟频道。

https://www.youtube.com/watch?v=aNMOtpK-N5A
https://www.youtube.com/watch?v=upl73sPkXpE
オリエンタルDS,二十一分钟。

https://www.youtube.com/watch?v=rqCA-PAqcdE&list=PLrWxcegPNiyj-M05glrorpUrXekNDKejm&index=12
HKS4,11〜12 背了四十八分钟单词。一共三个小时二分钟。

没有运动。



<ディシジョンツリーの作り方>
『転ばぬ先の経済学』のなかで、著者はリスク評価をする場合には人は「確率」を使って判断するという。確かに多くのケースではその通りだと思うが例外もある。それを我々日本人は骨身に沁みて経験しているはずだ。

福島の全電源消失イベントは極めて僅かな確率だが想定されていた。しかし東電はそれを無視できる確率だと判断した。我々も飛行機に乗る場合、墜落する可能性がゼロではないと知っている。だからといって多くの人は飛行機の代わりに外国に行くのに船に乗る、あるいは諦めるという選択肢は取らない。誰しも自分にとって許容範囲のリスクだと判断しているからだ。墜落死しなくても明日自動車事故で死ぬかもしれないし、あるいは自宅の風呂場で転けて死ぬ場合だってある。人である以上何時かは死ぬのだから。しかしこれは飽くまで個人レベルのリスクだ。

しかし原発で全電源喪失が起これば、その確率は極めて低いかもしれないが、日本列島の半分が放射能汚染で失われる可能性が指摘されていた(使用済みの大量の燃料棒まで事故に巻き込まれたらそうなったと言われている)。しかし、幸い最悪の状況は免れた。これを個人的なリスク算定と同一に扱ってよいものだろうか?  これまでも確率とリスクを混同する議論がよく見かける。

応用編:
オリンピック選手村を軽症者の隔離施設に
選手村は既に完成しているらしい。宿泊棟(14〜18階建て)は計21棟。3,850部屋、18,000のベッドが準備されているとか。
https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20200129-OYT8T50030/

それならここを軽症者の隔離施設にすれば良い。相当の人員が収容できるはず。ディシジョンツリーから出てきたアイデア。Good Ideaでは?(笑) 都知事さん! ロックダウンとか言う前に、もう少し頭を使おうや!



<春天来了>
ひとしきり雨が降った後は暖かい。今日も今日とて屋外で読書。昨日から『裏切り者の中国史』を読む。著者はあの井波律子氏。『中国奇想小説集』、『中国人物伝 IV』や『「三国志」を読む』の作者。いずれも古典の中で語られた中国人物像を上手に紹介する。時折、新芽を啄ばみに来る鳥がうるさく鳴き喚くがゆっくりとした時間が流れる。疫病の蔓延が別世界の話のよう。

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<ついに10名を超える>
福岡では更に3名追加の12名の感染者が報告された。糟屋郡と福岡市の東区、城南区でこれも散発例。『静かに感染が福岡県内に蔓延している』と予想は間違いない。
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/covid-19-portal.html#A1-2



<不思議な事実>
福岡県の最大1日RT-PCR検査数は僅か122件。平均は28件(総数843件/30日)はっきり言おう、30年前に完全手動で授業や雑用しながらでも普通に一人で24サンプルはできていた。頑張れば一人で1日48サンプルはしていた。何でこうも少ないのか実に不思議だ。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/6087/trackback

4月からジムはスタジオが再開されるが果たして参加すべきか? Zumba、エアロは3つの条件、密閉、密集、発声が揃うような気がする。一方、Salsaのクラスは人が少なく、発声がなく、換気が不十分だがなされているので比較的大丈夫だと思うが、ジムはちょっと考え中。

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『サピエンス異変』4
高濃度の二酸化炭素で食物の光合成効率を高める工場生産について研究が進んでいるらしい、こうした条件下ではミネラル濃度、特にリチウムが低くなるらしいが、それによって生産される穀物が「人々の健康に及ぼす影響はあきらか」だというが、p252 それを示す証拠は示さない。それより充分なカロリーを生産できる方が飢餓に備えるうえでははるかに重要な気がするが? 

沢山の論文を引用しているが非常に重要な点についてはきちんとした証拠を示さないのは非常に問題だ。まるで沢山の事実の山の中に嘘や誤魔化しを紛れこましているように私には思える。

最後のエピローグで我々は予防より治療に熱心になりすぎているという点については同意できる。p298 特に世界最大の医療費(1人当たり8,362ドル=84万円)を費やしておきながら、アメリカは平均寿命も健康寿命も比較低位である。というか、多くの医療費は富裕層が払っているからで、多くの米国国民は健康保険にも加入していない。コロナの感染が広がっている背景にもなっている。

またこういう統計もあるらしい。もっとも長い時間テレビを見ている層は収入が低く、健康状態が悪い、交通量と犯罪においての環境が悪いことと正の相関があるらしい。p304 これはなんとなく分かる。
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2020/3/27

ディシジョンツリー & 『サピエンス異変』3  お勧めの1冊

<数値目標>
https://www.duolingo.com/learn
アメジストリーグ 100XP。+50 十七分钟。

https://www.youtube.com/watch?v=-6dvSNw93Xs&list=PLrWxcegPNiyj-M05glrorpUrXekNDKejm&index=11
HKS4,10〜11 背了五十八分钟单词。

https://www.youtube.com/watch?v=4nfebHXub2g
李姉妹ch 看十一分钟频道
https://www.youtube.com/watch?v=Txvk2rCMarA
オリエンタルDS, 十四分钟。一共一个小时四十分钟。

运动;爬山散步300kcal。



<行動変化=ディシジョンツリー>
昨日の時点で『静かに感染が福岡県内に蔓延している』と予想した。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/6114/trackback

それなら福岡で急激に感染者が増えて図書館が再閉鎖にならないとも限らないので急いで今日図書館に行った。しかも普段週末に行くのだが今日はランチ後直ぐ行った。それは平日の午後早くなら人が少ないだろうと予想したからだが、案の定閑散としていた。

その後直ぐジムに行った。仕事後のサラリーマンなどと重ならないようにと考えたのだが、これは予想に反しあまり変わらない。これだと今まで通りでもいいだろう。それでも勿論、普段に比べれば閑散としているし、消毒操作は半端ない。前に使った会員さんが消毒した後、スタッフ消毒し、その後次の人が消毒するという具合にやや過剰なほど。しかし悪いことではない。

重要な情報は行動を変える。その行動の変化で新たな情報が入手でき、次の行動の変化となる。下の図はそれを表すディシジョンツリー(笑)

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追加のディシジョンツリー例

1)春節明けに中国に行く予定だったが、このコロナ騒ぎで予定の飛行機がキャンセルになった。その際、1〜2週間後の別の便に変更して渡航するか(その際はキャンセル料なし)、渡航そのものを止めるか(キャンセル料発生)のディシジョンツリーを無意識に計算していたことに気づく。その時点でこの感染が長引くはずだ、と予想してキャンセル料はリスク管理費用として諦めた。その決定は正しかったと今、評価できる。

2)オリンピックの延期が決まった途端、堰を切ったように東京で感染者が増える。別に関係があるとは言ってないが、ディシジョンツリーで考えると納得がいく。




『サピエンス異変』3
2015年時点でイギリスでは注意欠陥・多動性障害(ADHD)、日本では発達障害という言葉の方が一般的だが、この処方箋が子供のために92万2000通も書かれたらしい。p148 これも驚き!

ここで今のコロナ感染症に関わる疫病の歴史について描かれている。それは14世紀のイングランドでのペストについての記録である。これはこの著者の中では「大気汚染」について書かれた内容だがそこでの数字は今のコロナ感染症にも通じる。それによれば、

11世紀半ばノルマン征服時代、イングランドは広大な森林があった。ところがその後、都市化が急増し、その森林が伐採され始め燃料不足を生じ、材木の代わりに瀝青炭と呼ばれる石炭*が使用され始めた。ところが13世紀末にはこれが非常な大気汚染を引き起こした。それで1306年にエドワード3世は使用を部分的に禁じるほどだった。実際にはそれは守られなかたらしい。ところがこの大気汚染はその後250年間、再び問題化されることはなかった。「禁止令が守られなかったにも関わらず」である。何故?

どうやらその間に起こったペスト禍、黒死病が問題を解消したという。14世紀半ばイギリスの人口は400万まで増加し、ロンドンでは4万人まで増えたらしい。ところが1340年にイギリスを襲ったペストによりこの人口は1430年には210万まで半減した。14世紀に起こった環境危機が疫病で解決したという何とも言いようのない現象が起こったらしい。p181

*石炭はBC3500頃から採掘されていたらしい。ただしこれが大規模に拡大したのはこの13世紀と後の産業革命の時代。
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2020/3/26

情報の価値 & 『サピエンス異変』2  お勧めの1冊

<数値目標>
https://www.duolingo.com/learn
アメジストリーグ 50XP。+50 十七分钟。

https://www.youtube.com/watch?v=xer8C_poG98&list=PLrWxcegPNiyj-M05glrorpUrXekNDKejm&index=10
HKS4,9〜10 背了一个小时十四分钟单词。

https://www.youtube.com/watch?v=vAIrp5_9m10
【中国語講座】4,背了三十四分钟句子。

https://www.youtube.com/watch?v=TXlv5xm42QY
チャイナ道場, 背了五十分钟句子。

https://www.youtube.com/watch?v=T14rRJ-oCUM&list=PLoWkSnQu8dvFgVtV-AtBM3YRzbUVGljTc&index=75
ブレチャイな! 71~75. 学三十七分钟文法。

https://www.youtube.com/watch?v=RRFxJK0L0WE
Kazu 89, 二十一分钟。一共三个小时五十三分钟。

运动;Salsa课


<情報の価値>
オリンピック延期が決定されたのに合わせるかのように、東京で急激な感染者が確認され、都知事の会見が行われた。これまでの最高1日17人から、41人に増え「重大局面」という言葉が使われた。

これまでRT-PCRが偽陰性の場合があるということで検査することの意味を疑問視する意見があったが。これには同意できない。同じ肺炎でも細菌性なのかインフル性なのかコロナなのか、あるいは混合感染なのかで治療方針が変わる。前二者ならばタミフルなり抗生物質を使う治療法が中心になるだろうし、後二者ならば「隔離」がより重要となる。何故、そうしたことが理解されないのか?

「情報の価値」には3つあるという。
1) 遊びや楽しみ、2)長期的教育効果、3)行動を変える。

RT-PCRの結果は3)の行動を変える最も重要な情報。志村けんさんも重症になって初めて検査され陽性が確認された。高齢者の場合、重症になってから検査しても意味がない。軽い肺炎の段階でただちに調べるべきだった。その時点で判れば対応は変わってきたはずだ。少なくとも準備ができたはず。重症化してようやく検査というやり方は見殺しにするようなもの。

さて問題は地元、福岡。この数日の内に患者数が増えてこれまでの五人から九人になった。新たに確認された患者は、北九州、福岡市、飯塚とバラバラでしかも渡航歴はなく感染経路は今のところ不明。一番嫌なパターン、これから予測されることは、静かに感染が福岡県内に蔓延しているということだろう。
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/bukan.html#A1-2-1

そろそろ行動を変える時期に来たようだ。



『サピエンス異変』2
古代の『狩猟採集民は、人新世に生きる私たちの大半には想像もつかないほど強くて健康だったろう』というが本当か? p56

強くなければ生き残れなかっただろうが、生き残った人だけを見ては実態を見失う。

シベリアのデニソア洞窟で発見されたデニソア人が残しているのは数本の歯と1本の指骨のみらしい。そんな僅かな化石で存在が確認されたとは驚き!p42 それを可能したのがDNA配列の解析結果。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5659/trackback

イスラエルでオハローII遺跡というのが1989年に発見されたが、これは数年にわたる干ばつで数千年にわたり湖水に守られていた先史時代の定住跡地が干上がったことによるらしい。初めて聞いた。p65

1872年に現在のイラク、モスル近郊のニネヴェから出土された粘土板にノアの箱舟とまさに同じ物語が聖書より数年年前に書かれていたことをジョージ・スミスという人物が解読したらしい。これがあの『ギルガメシュ叙事詩』と呼ばれるもの。p96  初めて聞いたと最初思っていたが、自分のblogを検索したらちゃんと記録していた。記憶のいい加減なことよ!
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4597/trackback

大英博物館が保存しているこの粘土板の中にBC3000年頃の給与明細書があるらしい。それは一定の労働に対しどれだけのビールを与えるかを記されていたと言う。p99 つまりこの粘土板は負債証明書であり、貨幣だと言える(但し、この著者はそうようには言っていない)。


この本には直接関係ないが著者は以下のように述べている部分がある。

『現代のオリンピック競技大会が生み出されたのは、初期のアスリートが運動する必要に迫られたからで、それは奴隷や農奴が彼らに代わって労働をしたからだった』p115 

この文章を読んで連想したのは、今のオリンピックはさらに金に塗れた組織だと感じていたことだ。 IOC及び政府・東京都の決定が右往左往しているのは、多額の負債を抱えることになるからだ。

金儲けのためのオリンピックが借金まみれのオリンピックになるのは自業自得と感じるのはあんまりか?
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2020/3/25

「目的」の明確化 & 『サピエンス異変』  お勧めの1冊

<『お勧めの一冊』から食パンの袋>
このところ『転ばぬ先の経済学』を読み続けているが、まさしくお勧めの一冊。非常に判りやすく、多くの点で納得できる。ただし全て同意というわけではない。それでも何が「不同意」を引き起こしたのかが、判りやすい論理展開で明らかになる。実は意見の「同意」よりもこちら(=相違の原因の明確化)の方が重要だ。1つの例を示そう。

累進課税について著者は累進課税では均一課税よりも国に納められる税金の額が低くなるとしている。つまり著者の最大の目的は「どの方法が沢山の税金が集められるか」という目標からの結論である。しかし、累進課税の目的は「税金の額を最大化する」ことではなく「格差解消」とするなら、違った結論が出るはず。つまり著者自身の主張そのものである「目的」の明確化で「最善の方策」は異なってくるというだ。

同様なことにプラスチックのリサイクルの問題がある。以前、ある人がリサイクルした場合の方がコストがかかるので燃やした方が良いという議論が出た。これも「コスト」を最大の目的とすればそのような結論が出るだろう。しかし「環境負荷を減らす」ことを目的とすれば別の結果が出るということだ。

それで思い出したことがある。現在、スーパーやコンビニでのプラスチック袋が有料化した。当初、

『袋はゴミ袋に流用しているので無駄に燃やしているわけではないのに、別にわざわざゴミ袋を買わないといけない…』

と内心不満に思っていたが、そのうちゴミ袋用に毎日食べる食パンの包装を使えばいいことに気がついた。これまでそのまま可燃ゴミとして出していたものが有効利用できたわけ。今、4つある全てのゴミ箱全てで活躍している♪

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行動心理学で「慣性」が話題になっていた。人はこれまで通りに行われ得ることについては改善行動をしないどころか、思考実験すらしない場合が多いということだ。目的(=減プラスチック>環境に優しく)が明確化するとことで出口が見えてくるということだ。



『サピエンス異変』
ヴァイバー・クリガン=リード著、飛鳥新社、2018年初版。
第一章を読んだだけでの印象としては「ファッショナブル・ナンセンス」といった感じがしないでもない。
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あの、ユヴァル・ノア・ハラリ著の『サピエンス全史』と同じ感想だ。非常に読みやすいし、流し読みできる感じだが、論理の筋道がわからず結論だけ書いてある、一番嫌いなタイプの本
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5391/trackback

例えば、『2013年に発表された研究によれば二足歩行と手の器用さは独立して発達した』と著者は述べるが、その論文なりを引用しないので読者は検証の仕様がない。p36 勿論、素人がその論文をきちんと理解できるかはあるが、問題はそこではない。

あるいはホモサピエンスとあのデニソア人との遺伝子の違いは385ヌクレオチドで、ネアンデルタール人とは202ヌクレオチド*だと言うが、これはある特定の遺伝子のDNA配列での違いのはず。その遺伝子が書かれていないのは問題。p40 多分、ミトコンドリアのDNAではないか? 但し、もう少し読まないと最終的な判断ができないことはこれまで沢山経験しているので、もう少し読み進めていくつもりだ。

*ヒトとチンパンジーとは1,400ヌクレオチド違うらしい。

著者は英国ケント大学の准教授で専門は環境人文学と19世紀英文学だとか、学生に人気の名物教授とのことだが、博学なので教えるのは上手いのだろう。

冒頭プロローグで、現代を地質年代としてなんと呼ぶかが話題になる。一般には「完新世」だが、「人新世=アントロポセン」という読み名もあるらしい。前半のanthroposはギリシャ語で「人類」、後半のkainosは「新しい」を意味するらしい。人類の活動により地球上の自然が大きく変貌したという意味においては、それなりの理由は分かる。p14

人類の祖先としてむかし学校では「アウストラノピテクス」と習った記憶がある。現在では2001年に中央アフリカのチャドで発見された「サヘラントロプス」になつたらしい。これは670万年前に遡る頭骸骨の化石による。p24 

ところで化石としては足の化石はほとんど出土しないらしい。確かに化石として頭骸骨と大腿骨は見るが足指の骨は見たことがない。これは食べられやすく、かつ足先の部分の小骨の中にある骨髄は栄養豊富なので捕食者に最初に食べられる部位だからだそうだ。p24  

これが何故、問題かというと、足先の骨がないと「どのように移動したか?」の情報が分からないからだと。その点、あの「ルーシー」は、アウストラノピテクスに属する人体化石は骨格の40%出土したらしい。骨格は左右対象なので、これでほぼ完全な骨格を復元できたらしい。成る程と思う。

<データーベースとして>
二足歩行では太陽光の当たる面積が四足の動物よりも30%程度少ない。その上、汗腺が発達しているので体を冷却する機能は非常に優れているらしい。それゆえ持久力に優れているとか。なるほどと思う。p39
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2020/3/24

『ビットコインはチグリス川を漂う』11  お勧めの1冊

<数値目標>
https://www.duolingo.com/learn
アメジストリーグ 290XP。+80 三十九分钟。

https://www.youtube.com/watch?v=-aNrg-q3u7w&list=PLrWxcegPNiyj-M05glrorpUrXekNDKejm&index=9
HKS4,8〜9 背了一个小时二分钟单词。

https://www.youtube.com/watch?v=22dClgZ66dU
https://www.youtube.com/watch?v=Xn0xBgvdmR8
李姉妹ch 十八分钟

https://www.youtube.com/watch?v=fTvUiZe_Io4
オリエンタルDS, 二十分钟。

https://www.youtube.com/watch?v=KpGSRXipSe4&list=PLoWkSnQu8dvFgVtV-AtBM3YRzbUVGljTc&index=70
ブレチャイな! 66~70. 学三十七分钟文法。

https://www.youtube.com/watch?v=vAIrp5_9m10
【中国語講座】4,〜3.05min 背了二十五分钟句子。一共三个小时二十一分钟。

运动;爬上散步 300kcal。
休日明けは緩くスタート。

ジムは閑散としていて、トレッドミルは10m程、人と人の間が空いているし、マシーンを使う人も少ない。スタッフも会員さんも毎回念入りに消毒に努めている。ここでの感染は地下鉄やバスの中より低いだろう。


<究極のトリアージュ>
新型コロナウイルス肺炎で病床不足がこれ以上深刻化すれば、80歳以上の患者や元から健康状態が悪い患者には集中治療を受けさせないとの実施要綱案をイタリア北部ピエモンテ州トリノの危機管理チームが作成したとのニュース。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200320-00010000-clc_teleg-eurp

究極のトリアージュだが。仕方ない面もある。日本でそのようなことが起こらないように身構えることが必要。



『ビットコインはチグリス川を漂う』11
著者は未来の通貨は必然的に国ではなくコミュニティーになるだろうと予想している。p271 つまり、複数の重複するコミュニティー内で、相互借入債務を記録しておくメモリーとしての存在だと予想する。p279

17章の最後に著者は100年後のSFを語る。そこではモノ同士が複雑な交渉をしていく未来を描く。すなわちIoTの金融世界を描く。p282

最後の付録で、様々な国の状況が紹介されている。その中には既に本文中にあったケニアの例が有るが96%の家庭でエムペサを持っている。p293 この国の場合はインフラがなかったことが携帯でのデジタルマネーの普及を促進した。

スウェーデンでは驚くことに人口の97%がデビットカードを所有だ。何故なら7歳以上なら親の許可があればこのカードを持てるから! 驚異的だ。p295  それゆえ、大手銀行のかなりの割合が現金を扱っていない。p296 こうした世界の動きに日本人は疎い。

インドは非常に遅れているが、モディ首相の高額紙幣廃止の目標は腐敗防止よりもこの著者はキャッシュレスにあるとみている。p300 

まさに同感。そのように私も推察した。当時多くのマスコミはそうした見方はしていなかった、少し自分の目に自信を持つ。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5184/trackback

ニュージーランドでは午後七時以降、コンビニで現金を扱わない。p305 防犯にこれほど効果のあることはないだろう!
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2020/3/23

『ビットコインはチグリス川を漂う』10  お勧めの1冊

<数字から見えてくること>
以下は独断と偏見による素人の勝手な推察!

今日Our World in Dataサイトに載っている検査数と陽性率の比を見ていて面白いことに気がついた。
https://ourworldindata.org/coronavirus

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上の図の縦軸は百万人当たりの検査数で韓国は大流行しているので当然多く1万件程度。(中国のデーターはない)しかし聞きなれない ヨーロッパのFaeroe Islands(デンマークの自治州)や中東のハブ、Bahrain, Qatarが頑張っている。これは国が比較的小さいことがあるだろう。またロシアやイスラエル、台湾は百万人当たりの検査数が1,000人程度だが流行中のスペインより多い。これはやはり意識の高さではないだろうか? 腐っても鯛の旧ソ連のロシア、周りを敵に囲まれたイスラエル、大陸に隣接し国防も防疫も意識が高い台湾といったところか? 問題は日本だが、感染リスクが高いと1月末の時点から心配されていたのに関わらず情けないほど低い。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/6103/trackback
https://systems.jhu.edu/research/public-health/ncov-model-2/
それほど日本は科学水準が低いのか、それとも何か別の思惑があるのか?! 百万人当たりで100件程度。

しかし、今回の注目点はそこではない。

注目したのは<検査数vs陽性数>。疫学調査ではないのでリスクの高い集団を選択して検査しているはず。検査手法が同一ではないかもしれないがRT-PCR法は四半世紀以上前の技術、それほどの「腕の差」があるとは思えない。ではなぜ、ロシアは1,000検体中陽性が一件程度で、インドネシアやパキスタンは10検体中、陽性が一件前後なのか? 後者は日本の100検体中、陽性10件程度と変わらない。つまり日本同様、陽性の確率が高いと思われる集団しか検査していないと言うことだろう。

それに対しロシアは間口を大きく広げ、低リスクの集団も検査をしていると考える。もしかすると、中国と国境を接しているにも関わらずロシアの患者数が極めて少ない理由がここに求められるかもしれない。因みに3/22時点でロシアの患者数は306人で死者は僅か1名。
https://ourworldindata.org/covid-testing

このデーターベース自由にパラメーターを変えて表示させることができますので、興味のある方は、いろいろ独自にやられてみてはどうでしょうか?
https://ourworldindata.org



『ビットコインはチグリス川を漂う』10
未来の貨幣はどのようなものになるのか? それについて、あのハイエクが予言したという「電子マーカー付きトークン」が既にスマホにより実現されていると著者は言う。p238 
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5864/trackback

そして、100種類の通貨が詰まった財布や100種類のコインに対応した自動販売機は馬鹿げているが、携帯電話は多様な通貨に対応できるという。p251 

その通りだ。個人的には何故、いつも100円硬貨を準備していないと困る駐車場ばかりなのか不思議に思う。 45分駐車しても60分駐車しても同じ200円だが、携帯対応ならば150円になるというのであれば、誰しもそのスマホ対応駐車場に停めたくなるだろう?!

著者は言う、『すべての取引が匿名である社会は、マネーと権力を持つ者が罰せられることなく行動できる社会だ』という。p266 

同感だ。全ての取引が公になる仕組みはプライバシー侵害だとか、自由侵害だとかよく言う人がいるが、それに対して私は『それは脱税の自由侵害でしょう?』ということにしている。事実、先進国では2割くらいが非課税で公的なシステムの外にある、つまり未回収の税金がある。p267 500ユーロの2/3は貯蔵されているか、外国に持ち出されている。おそらく非合法に。p285
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2020/3/22

王冠と五輪 & 『ビットコインはチグリス川を漂う』9  お勧めの1冊

<世界を一巡してまた中国に?>
武漢では新たな感染者は無くなったというが、本当か? 中国全土の低下率はこのところ低下し(赤枠)、新たな感染者が外から中国へ入ってくる状態になっている。<赤の矢印

イタリア、スペインを始め感染者はヨーロッパで急増している。日本で感染者が増加しないのが不思議。単なる幸運か?それとも閾値にまだ達していないだけか? ブラックスワンは突然やってこないとは限らない

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<コロナウイルスとオリンピック>
TVで新型コロナによるオリンピック開催への影響が喧々諤々の議論。それを聞きながら内心色々思った。以下、自粛。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3337/trackback

コロナとはラテン語で「王冠」を意味するらしい。一方、オリンピックの象徴である五輪は5つの大陸を象徴するらしい。まさに大きなコロナが燃え上りながら「5つの大陸」を飲み込むイメージを持つのは考えすぎだろうか?

Map timelaps of COVID-19
https://www.youtube.com/watch?v=fPbExcV7JRI&t=124s




<大学で出会ったなら?>
今日から新たに『転ばぬ先の経済学』を読み始める。アッと言う間にかなりの量を読み上げた。とててもわかりやすく面白い。しかも勉強になる。先日まで読んでいた『サピエンス異変』同様、幅広い分野を横断的に議論されているが、正反対に好きなタイプの本。なぜなら読者に論理の筋道を非常に判りやすく、時には図を多用して説明してあるからだ。『サピエンス異変』は結論だけをポンと出すのに比べ納得できるし、理解も深まる。  

長く大学で教えられていたようだが、こうした授業を受ける学生は幸いだ。一度も正式に経済学を学んだ事はないが、もし大学時代にこうした経済学を学ぶ機会があればまた違った人生を選んだかもしれないと思う。ま、理系だったのでかなり難しかっただろうが… 実際、獣医から分子生物学に転学したのもインフルエンザの変異に興味を持ったからで、教養課程で遺伝学を学んだことがきっかけだった。遺伝学が物理と化学、それと数学の言葉で説明可能だと知ったのは衝撃そのものだった。そのきっかけを作ってくれたのが、ドレイクの『突然変異の分子生物学』。結果的には、より獣医に近い分野ということで経済学よりははるかに良かったと言える。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/913/trackback

最後に著者は、『考えることは重要だが、それは当然行動に繋がらないといけない』と述べられている。p401 そして格言を引用して『失敗する人間は二種類いる。考えても行動しなかった人間と、考えずに行動した人間』だと。p402 

ただ、思うのは世の中には、もう一種類の人間がいて「考えて行動しても失敗する人間」もいる。考えたからといって誰しも正しい結論を得るわけではないというのが辛い。



『ビットコインはチグリス川を漂う』9
物理的通貨に代わるデジタル通貨を国の中央銀行が提供すべきとのアイデアについて色々な利点が説明される。1つはマイナス金利。p226 ゼロどころか、マイナス金利が可能な事。現金が存在する以上、ゼロ金利以下にはできない。マイナス金利をかけられる銀行にお金を預けるよりタンス預金を誰もが選ぶはず。事実現時点でも多くのタンス預金が存在する。流動性リスクを減らし、信用リスクを低下させる。p227
著者は政府の規制下で行われるべきとする。p230

<以下は個人的考え>
少額の匿名口座は「検閲防止」の1つのアイデアになるかもしれない。例えば最高額10万円の口座を誰でも自由に開設可能にする。誰がその口座を持っているか分からないので、どのような買い物をしても個人情報は守られる(但しBig dataとして利用される)。それとは別に高額の預金を預けられる口座は個人が個人番号や、外国人の場合はパスポートに紐付けされる。普通の生活には上額10万もあれば十分のはず。自分自身匿名性の高い現金で購入した過去の履歴を思い出すと去年のタイヤ交換時の31,104円くらいではなかろうか? それ以上の金額では全てクレジットカードを使用した。
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もし前者の匿名口座を用いて、非合法の取引があれば即座にその口座は停止され、その口座への入出金に使われた他の「個人に紐付けされた口座」の情報は特定され、監視の対象になる。その中には犯罪者の口座も、共犯者の口座もあるかもしれないが、同時に無関係の合法的取引に使われた口座もあるだろう。しかし、監視対象になり再び犯罪行為との関連が疑われると個人と紐付けられているので個人が特定され捜査の対象となる。芋づる式の摘発につながる!

<データーベースとして>
共通台帳基本構成要素(4C)
Contract: 変更不可能な記録をどうやって活発化できるか?>イノベーション
Consensus: 取引の変更不可能な記録にどうやって合意を得るか?>整合性
Content: 取引の内容は何か?>柔軟性
Communication: 取引を適切な事業体にどうやって広めるか?>頑健性
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