2020/10/18

From Debate to Dialogue & 『世界恐慌(上)』  お勧めの1冊

<From Debate to Dialogue 2>
反論のつもりではなかったのだが、用心の為に中国華子さんに掲載を外された書き込み内容をここに残しておく。別にここなら大丈夫だろう(笑)
https://secret.ameba.jp/tukiko-40/amemberentry-12631506803.html

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私はシンガポールのような都市国家や上海のような特別地区と日本全体の教育水準を比較するのは無理があると思います。日本でも東京と沖縄を比較すると差があるのはよく知られたことですが、その差はたかが知れています。それは日本の教育が平等だからでしょう。

例えば、日本では幼児教育の無償化など国籍に関係なく居住の実態があれば誰でも対象です。こうした取り組みは、日本が社会主義国よりももっと社会主義的である印象を持ちます。それに比べ、中国などでは何処に戸籍があるかで幼稚園に入れるのにさえ大変苦労しています。これは本から得た知識でないことも申し添えておきます。
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因みに私が目指すのはディベートではなくダイヤローグ。即ち、相手を言葉や論理で打ち負かすことの能力を磨くのではなく、折衷案や包括的モデルを生み出すプロセスを大事にすべきという考えかただ。

科学的真理の追求ではディベートだろうと思われるかもしれないが、所詮科学的真理というものも条件付きのものに過ぎない。新たな事実が出て来れば修正される運命を持つ。それに備えられるものこそ目指すべき。
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『世界恐慌(上)』
ライアカット・アハメド、筑摩選書、2013年初版。

原著は2009年、当然のことながら前年に起こったリーマンショックに触発された本だろう。2010年のピュリッツァー賞受賞作品だとか。但し、だからと言って真価は読まなければ判らない。著者名からアラブ系の人ではないかと思うが、紹介には学歴と職歴だけで不明、借りていない下巻に書かれているかもしれない。

この本を借りたのは、現在のコロナ禍に揺れる世界経済の問題に何らかのヒントが得られるかと考えてのこと。現在、個人的には楽観的で、別に金融危機があるわけではなく感染拡大による「経済の停滞」があるだけで、被害は予測可能で、それほど甚大ではないと考えている。ただ、以前はそうではなかった。実態経済がやられているのでより悲観的であったのだが。どうだろう? いずれにせよ年金生活者、何も貢献できない、しかし「身構える」ことはできる

この本が対象とする1920年代にはまだ各国の中央銀行=貨幣を発行する権限を持つ銀行は民間銀行だという我々の常識を覆すようなことが書かれている。p020 また、同時代の人物としてあのケインズがいたが、彼は勿論この主役ではない。著者によれば「不遜だがユーモアあふれる機知と聡明さ…発揮し続けていた」という。p022 確かに彼、ケインズが自らの学説を確立したのはこの世界恐慌の経験ゆえだと聞いたことがある。かれケインズは経済学でなく、数学の学位しか持たなかったのであるが…
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アメリカの中央銀行に当たるFRB(連邦準備理事会)の成立の逸話が語られる。先に述べたようにアメリカには長いこと中央銀行がなかった。正確には三度目でようやくそれらしきものができたが、この成立のためのプランを練ったのが世に「ジギル島の密儀」と呼ばれる秘密会合だったらしい。p072 ここで建てられたプランは後に共和党により反対され葬られたが、その後再度民主党が妥協案=複数の分散型の形で出されたグラスプランにより成立する。だから今でも12の連邦準備銀行に分かれ、NY連銀とか言われるのはその名残。p076

バーナンキの元にリーマンショックに立ち向かったFRBについては、彼の回顧録である『危機と決断』に詳しい。
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なお、金本位制が廃止されるまでFRBは発行する紙幣の40%分の金が必要だったとか。イングランド銀行では最初の7500万ドル分を超える分は100%金の裏付けが必要だった。p025
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