2021/7/18

「お勧めの1冊」としての『デジタルエコノミー…誤るか』12  お勧めの1冊

結局『曹操』は実質2日で300ページを超える下巻を読み終える。早すぎです!! でも面白かったのでヨシとしよう。

当然のこと、曹操は悪人としては描かれていない。逆にむしろ古代にあっては近代的考え方を持つ合理的人間として描かれている。結局、中国で評判が悪いのは結果的に「簒奪者」となったからだろう。それなら全ての王朝変遷が簒奪の繰り返しではあるのだが…  三国志演義の影響かな?




<中国の大学新卒の平均月給は約15万円>
以前、AKさんのところで話題になったニュースだが、さらに調べてみた。
https://ameblo.jp/xuzhoumeso/entry-12686236248.html
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8a68ca1e6005bcacbdfdfc39557bd9d1f4d72c9

2021年における全国一般大学の卒業生は前年比35万人増の909万人。5月末時点までの2021年春期採用期の新規卒業生の採用規模は、前年同期比52.5%増。

「昨年(2020年)の大学新卒者(874万人)の就職率は20%未満」との記事を見つけた。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/79384?page=3

ともに事実の1面だが、総合的に考えることが重要。上の記事の著者は、1200万人もの大学卒業生(院生含む)が就職できる可能性は極めて少なく、政府は「新時代の上山下郷」を行おうとしているらしい。


「新時代の上山下郷」とは、就職できない大学卒業生を辺境の地である新疆ウイグル自治区やチベット自治区などを含む西部地区や発展途上地域の重点領域に就職させることで国家に貢献させようというものである」との政府の政策を紹介する。

しかし、私の知る限りの中国人の若者、特に都会で教育を受けた若者にそうした指向は全くない(ま、上海ということは大きいですが)。勿論毛沢東時代の強制があれば別だが、今の時代それは難しいだろう。

ここはblog友で中国で大学の先生をしている人に卒業生の就職情報を聞きたいところ




『デジタルエコノミー…誤るか』12
著者は人に優しい政策は同一民族、同一国籍といった共同体の結束が強い国家だろうと言う。実際、そのような北欧が実験的で寛大な福祉国家を発展させたのは不思議ではないが、同時に現在、移民に対する開放性がそれ故にこそ分裂し始めている。p316 逆に、米国は多種多様な「人種の坩堝」だがそうした政策には抵抗性が高い。通称、アングロサクソンプロテスタントが主流のWASPの世界。
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著者は何も述べていないが、中国はどうだろう? 主流の漢族と多くの少数民族。今のところ寛大な福祉国家を発展させつつあるとは思えないが、今後は判らない。但し、漢化を伴うかもしれない。あるいは地政学的緊張が高まれば(その傾向は今後高まる)そうなる可能性もある。但し、その場合は中国的管理社会という条件付きだ。

エピローグで著者はこの本が全体的に「暗い雰囲気」であることを断りつつも、p340 希望を持っていることも、そして何が重要かも語りかける。そしてそれは、彼自身の生い立ちに原点がある。

彼はいう、

『皆んなが(豊かな)子供時代を過ごしたわけではないこと… 快適な生活を当たり前に思って欲しくないと願った父親に家の手伝いをさせられ不平を言う贅沢に恵まれた人ばかりではないことに、私はしばらくの間気がつかなかった』さらに、『白人男性としてアメリカに生まれたのは父の手柄ではない』とも。p337

今回(前の産業革命同じく)もコントロールする者がおらず、将来が前の産業革命と同じような<良い結果に>終わると確信する術はないとしつつも、p342

怯んではいけない、恐れてはいけないと言う。広い心で臨もうと。なかなか感動的な終章だった。文字通り『お勧めの1冊』としたい。



<詐欺メール>
Fishing mail 勿論、差出人のアドレスを見れば一目瞭然。今回は中国発、その他経験したものではトルコとロシア。これまで何度か警察に報告しても警察は動かない。自己防衛しかない。
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