2011/2/27

巨龍の横で暮らす者  お勧めの1冊

『中国大活用』 堺屋太一著、NTT出版、2003年初版。 

最初すぐには手にとらなかった。2003年の中国ビジネスというのは余りにも古過ぎるというのが理由。 しかし読む本がなかったので一緒に図書館で借りたこの本を読み出すととても面白い、しかも大変読みやすい。流石、堺屋太一氏だと思う。

同氏が若い時に「中国中世史」を専門に研究していたとは知らなかった。 西欧でも、日本でもそうだが、伝統的文化が大体生まれるのがこの時期。西欧ではロマネスク期、日本だと平安末期から鎌倉期頃だと思っている。 同氏も中国では現代中国に大きな影響を与えているのは宋、元、明と述べる。 そうかもしれない。

日本の高度成長期を19世紀前半農産物を大量に輸出した東部ドイツに例えらるとか。p16 勿論、工業生産品と農作物の違いは大きいが、そのような例えが出来るところは流石だと思う。

さらに中国の歴代王朝の性質を、
『堅固な建前と柔軟な政策』にあるとする。p26 確かにこれは今の中国共産党そのもの。

第二部の最後に同氏は述べる、
『中国という巨大で多様で強力な隣国は… 決して甘い相棒と考えてはならない。日本には「巨龍の横で暮らす者」としての緊張と独尊の精神が必要である』 p144

正に自戒の言葉としたい。
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