2007/11/9

『イスラーム再構築の思想』  お勧めの1冊

ついに敷地内全面禁煙。ま、時代の流れでしょう。 むしろ医療保険料の差別化などもしてもらいたいですね! それが本筋。
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今朝の『ビジネス展望』では寺嶋氏の最近の原油価格についての解説。内容は私が昨日述べたこととほとんど同じで、あらためて書き込む必要はないが1つ数字が出ていたのでデーターベースとして。

この6年間、原油価格は3.5倍に跳ね上がったが、その間の需要と供給にはそれほど大きな変化がない。否むしろロシアがエネルギー大国になり、将来的には供給の上昇が見込まれる。 この価格暴騰は貨幣の過剰流動性によるもので投機マネーがこの暴騰の直接的原因。

『イスラーム再構築の思想』
アリー・シャリーアティー著、大村書店。1997年初版。著者、シャリーアティーはフランスのソルボンヌに学んで、サルトルに私淑した。極めて現代的かつ国際的人物である。それは彼がファノンの『地に呪われたもの』をペルシャ語訳した人物であることからも判る。 その彼の思想が如何にホメイニを動かし、さらにホメイニによって完成されたイラン・イスラーム革命に繋がるのか興味のあるところである。

まず、最初に確認すべきことは、いまやイスラーム主義は大方の予想を裏切る形でイスラーム世界に広く行き渡りつつあるということである。決してイランだけに限られたことではない。 それまでイスラームは前近代的と考えられ、いずれは歴史の表舞台からフェイドアウトすると思われていたことを考えると、この事態は驚異的なことである。 何故そのようなことが起こったのか? まず押さえていかなければならない点は、

『イスラーム世界で』長らく試みられた西欧化、近代化に成功した国はただ1つも見当たらない』p22 という事実。その中にあってシャリーアティーはタウヒード研究を通じて、それまでのイスラームの精神主義化を一気に現実解釈の原理という本来の形に引き戻した点に意義があると著者は云う。p36-46

さて、それでは彼はどのような立場でそれを行ったのか? 訳者はその間の事情を以下のように述べる。

『(それまでの保守勢力が)社会的な問題には全く無関心で、専ら精神世界に没頭する人々…シャリーアティーの批判は手厳しく続く』p380
『クルアーンを現代的文脈で解釈することは、イスラームの革新的再興の為の中心課題である』p382
『シャリーアティーも、信者の眼差し、信仰の方向が天上のみに向けられていることが問題であると指摘している。…それを社会的関係、現象に適応することを明言している。p384
『それを活用し新たな変化を導くことが可能なのは、偶然でもなければ、奇跡、天才的能力でもなく、民衆であると主張したこととか』p395

これこそまさにイジュティハードそのものではないか? 
http://diary.jp.aol.com/applet/salsa2001/326/trackback
現代的解釈という魔法の杖で民衆の動員に成功したことがイランイスラーム革命に繋がったと考えられる。 しかもそれを彼は元々ムスリム構成員全員に了解されたイメージの世界でかれは行ったという点が味噌だろう。
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