清風会では昨日、林業の取り組み、森林組合の
あり方などの調査のため、宍粟市を視察しました。
宍粟市では市長が森林再生のリーダーシップを発揮し、林業
再生プロジョエクト基本構想を策定し、官民あげて取り組んで
います。
特に共同組合「しそう森の木」では、山の所有者と製材所・
工務店が一体となり、問屋等の複雑な流通過程を見直し、中間
マージンが発生しないようにしています。
そして、山の所有者と工務店が情報を共有することによって
ミスマッチを防ぎ、せっかく切り出した木材が返品されたりする
ことのないように気をつけているのです。
また、切り出した木をほとんど無駄にせず様々に加工し、一本の
木の歩留まりを良くすることに全力をあげています。
これがうまくいくことによって、森林の手入れ、木材の供給、
新たな植林というサイクルが成り立つのです。
兵庫県は阪神地域の大消費地をかかえながら、県産木材の供給量
が全国40位と、ほぼ最下位で、このままでは兵庫県の山は死んで
しまいます。
すなわち、県土の崩壊、災害の多発、景観の悪化等、様々な問題
を引き起こす可能性があります。
宍粟市では間伐した木や製材時に発生するオガクズ等を燃料とする
木質バイオマスエネルギーにも取り組んでいます。発生したガスで
丸棒加工施設の電気をまかなっています。
森林再生をバッケージでとらえると、木質バイオマスエネルギー
は重要な位置を占めるのです。
先進国スエーデン等に学びたいものです

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