集落の高齢化率が50%を超えた地域を、限界
集落と呼びますが、水源の里でもあります。
全国水源の里シンポジウムが10月18日、京都府
綾部市で全国から800人が参加して開催され、
清風会全員も全員が参加しました。
シンポの中で水源の里を守ることこそ、日本の
国土を守り国民の生活を守ることになることを
改めて確認しました。
シンポジウムでは、限界集落という言葉を生み出した
長野大学環境ツーリズム学部教授の大野晃さんによる
「いまなぜ限界集落なのかー明日の日本をみつめるために」
と題して基調講演がおこなわれました。
大野教授は、「全国で7873もの限界集落が出現している。
長野県等では、県庁所在地の中ですら限界集落がある。1.伝統
芸能・文化が喪失している。2.日本の山村の原風景そのものが
失われている。3.限界集落となって、山や田畑が荒れている」
と指摘された。
今後の対策として、「川の流域社会の創造が大切で、山・川・海は
一つの流れで結ばれている。上流域は下流域の人々のものでもあり
下流域は上流域に感謝することが大切」と述べられた。
そして、「準限界集落に手を入れて、存続集落として再生していく
ことが、地域づくりの基本になる。いくつかの集落間で拠点をつくり
病院への移送等の手段をつくること」としました。
さらに、「環境保全寄与率(山の面積)に応じて交付税を出すという
森林環境対策交付税を創設すること。若い人も、山を保全する仕事に
従事できるようにする。自分たちの地域の課題を、自分たちで解決
していくという住民の主体形成が求められている」と指摘された。
まさに、朝来市が進めている小学校区単位での地域自治協議会の
設立・運営と同じ方向であることが良く分かります。
第二部のパネルディスカッションの内容は次回報告します。

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